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公開日 : 2016 年 08 月 02 日
更新日 : 2017 年 07 月 12 日

前立腺がんとは?原因・検査・診断・ステージごとの治療とPSA検診

前立腺がんの症状

残尿感などは併発する前立腺肥大症による、がん進行時には血尿や腰痛など

前立腺癌の症状

早期の前立腺がんには特徴的な症状はみられません。しかし、同時に発症していることの多い前立腺肥大症による症状が現れることがあります。

前立腺肥大症の症状

  • 尿が出にくい
  • 尿の切れが悪い
  • 排尿後すっきりしない(残尿感)
  • 夜間にトイレに立つ回数が多い
  • トイレまで我慢できずに尿が漏れてしまう(尿失禁)

症状がないうちに発見できれば、がんが前立腺の外に広がっている可能性は低いです。しかし何らかの症状が出てくると、がんが前立腺の外に広がり始めている可能性が高くなります。

前立腺がんが進行すると、このような排尿の症状に加えて、血尿や骨への転移による腰痛などがみられることがあります。腰痛のために骨の検査を受けた際、肺転移がきっかけとなって前立腺がんが見つかることもあります。

前立腺がんの検査—PSA検査とは

前立腺がんの検査・診断はPSA検査によるスクリーニング(ふるい分け)に始まり、下図のような流れで行われます。

前立腺癌診療ガイドライン2012年版(日本泌尿器科学会)より引用

PSA検査

PSA(prostate specific antigen:前立腺特異抗原)は、前立腺で作られるタンパクの一種で、前立腺がんがあるとその分泌量が増加します。PSA検査は血液中のPSAの値を測定する検査であり、まだ症状が現れないうちにがんを見つけることができます。ただし、PSA検査によって命にかかわる危険のないがんも発見される可能性があります。

前立腺がんがある場合、そのうちの80〜90%にPSA値の上昇がみられますが、前立腺がんでもPSA値が上昇しない場合もあります。また、前立腺肥大症や前立腺の炎症でもPSAが高い値を示すことがあります。

前立腺生検

PSA検査で基準を超える値が出た場合は泌尿器科専門医の診察を受け、前立腺がんが疑われる際は、前立腺の組織を採取してがん細胞の有無を調べる前立腺生検を行います。

前立腺生検では超音波(エコー)で前立腺を見ながら、直腸から細い針を刺して前立腺の組織を採取します。その際、直腸からの出血や血尿がみられることがありますが、重い合併症はほとんどありません。

前立腺生検でがん細胞が見つからなかった場合でも、がんの疑いが完全にないというわけではないため、定期的に泌尿器科専門医の診察を受け、経過観察を継続します。

CT、MRI、骨シンチグラフィー、胸部X線撮影などの画像診断

前立腺生検でがん細胞が見つかった場合は、画像診断などさらに詳しい検査を行い、がんの病期(ステージ)を診断します。画像診断では骨シンチグラフィーに加えてCT(Computed Tomography:コンピューター断層撮影)やMRI(Magnetic Resonance Image:核磁気共鳴画像)のほか、必要に応じて胸部X線撮影を行う場合もあります。

前立腺がんのステージごとの治療

がんが前立腺の中にとどまっているものを「限局性がん」といい、低リスク群・中間リスク群・高リスク群の3つに分類されます。がんが前立腺の被膜を破って外側へ広がっている場合は「局所進行がん」といい、超高リスク群と分類されます。

がんがさらに進行すると、前立腺に隣接する膀胱や直腸に浸潤(しんじゅん・がんが拡がること)し、骨盤内のリンパ節への転移、さらには離れた臓器への転移(遠隔転移)がみられるようになります。

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