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ほくろって取っていいの?皮膚科医に聞くほくろのこと

ほくろって取っていいの?皮膚科医に聞くほくろのこと
花房 火月 先生

はなふさ皮膚科 理事長

花房 火月 先生

ほくろに悩まされている方は意外と多くいらっしゃるのではないでしょうか。場所や大きさにより、コンプレックスの原因となることもあるほくろですが、ほくろ治療は年々進化しています。小さなほくろなら驚くほど簡単に取れ、また、以前の治療法では取りにくかったようなほくろでも簡単に取れるようになってきています。そんなほくろ治療についてはなふさ皮膚科の花房火月(はなふさひづき)院長にお聞きしました。

ほくろには様々な種類があります。一般的なほくろは母斑細胞性母斑(ぼはんさいぼうぼはん)と呼ばれますが、その中にも「黒くて隆起したほくろ」や「肌色で隆起したほくろ」「太い毛が生えているほくろ」「頭皮にできてしまったほくろ」など実に色々な種類があります。

他にも特殊なほくろとして、「サットン母斑」や「青色母斑」と呼ばれるほくろもあります。また、ほくろのように見えて実はメラノーマと呼ばれる悪性腫瘍であることもあります。このように単純にほくろと言っても色々なタイプのほくろがあるので、ほくろ治療を行う際にはまず「どのようなほくろのタイプなのか」をしっかり診断することが重視されます。そして、その結果に応じて後述する治療法も使い分けられていくのです。

そもそもほくろは除去する必要があるのでしょうか?悪性腫瘍が疑われる場合は当然、除去する必要があるのですが、審美的な側面からはどうでしょう。

もともと欧米では子どもうちにほくろをとってしまう文化があります。これは皮膚がんの発症率が高いという人種差も理由の一つにありますが、審美的な面も大きな理由の一つです。

日本人には「ほくろをとる」、という習慣は一般的ではありませんでしたが、近年では大きく変化してきており、審美的な観点から欧米のようにほくろをとる方もかなり増えてきているように思います。特に隆起性のほくろは審美的にとったほうがよいといえますし、やはり人間は均一なものほど白く感じることがわかっています。平安時代から日本人女性の美意識では“白くみえること”に重きを置く傾向にあるので、ほくろの除去が少しずつ浸透していることも自然なことといえるかもしれません。

ほくろ除去は保険診療内で行えるものと、そうでない自由診療で行うものに分かれます。

保険診療で治療を行えるケースとして、以下が挙げられます。

  • 顔を洗うときに引っかかる。
  • ひげを剃るときに引っかかって、出血することがある。
  • 洋服を着脱するときに引っかかる。
  • 眼瞼にあり、視野の邪魔になる。
  • 悪性腫瘍の可能性を否定できない。

上記以外の審美目的のほくろ除去は自由診療です。

ほくろ除去は、ほくろが大きければ大きいほどかかる金額も大きくなります。例として、当院では費用は以下の通りです。

完全な美容目的の場合は保険がきかず、自己負担になりますのでご注意ください。

切除したほくろ一ヶ所あたり

  • 2cm未満:5310~5910円
  • 2cm~4cm未満:11340~11940円
  • 4cm以上:13410~14010円

切除したほくろの直径

  • 3mm未満:10000円
  • 3mm~5mm未満:15000円
  • 5mm以上:20000円

レーザー治療ほくろ治療でよく使われる方法です。レーザー治療はその施術法も少しずつ発展してきており、よりリーズナブルに受けられるようになってきています。当院では炭酸ガスレーザーによるほくろ除去を行っており、これはほくろの基になっている母斑細胞を焼き切るというシンプルな治療法です。レーザー治療後、傷が上皮化してくると、赤みが引いた後にはほとんど目立たなくなります。レーザー治療では必要最小限の範囲だけにレーザーを当てて、母斑細胞を死滅させることができるので、傷を目立たせない治療が可能です。

レーザー治療は、比較的浅いほくろや顔まわりのほくろ、また傷を縫いたくない方にオススメの治療法です。

レーザー治療と双璧をなすのが手術治療です。ほくろを紡錘形に切除し、縫い合わせるやり方と、ほくろを形に沿ってくり抜き巾着縫合(周囲の皮膚を巾着のように引っ張り縫う)というやり方があります。炭酸ガスレーザーによる治療と比べて、傷の面などで仕上がりが劣ると考える方もいますが、場合よっては手術療法のほうが優れている場合も多々あります。特に大きなほくろ、深くまであるほくろ、顔以外の部位にオススメされます。

ほくろ除去を行う際に病院を選ぶ最大のポイントは、きちんとアフターフォローをしてくれるかどうかという点です。医療行為である以上、100%うまくいくなどということはありません。処置の前にとリスクについて説明し、なんらかの合併症が起こった場合には責任をもって対処しなければなりません。傷跡が残ったり、再発したり、ケロイドができることもあります。

しかし、自由診療の領域では、自らが行った処置に対してしっかりとフォローをしない無責任なクリニックも実在するという話も耳にします。ですから、処置を受ける際にはリスクや予想される合併症について、またアフターフォローについてもしっかり事前に聞いてみるのがよいでしょう。

ほくろ治療は実に色々なものがあり、新しい治療法も生まれてきています。そのため、ほくろ治療を受ける際にはこのような最新事情をしっかりと押さえておくことも大事ですが、それ以上にきちんと患者さんに寄り添って、最後まで責任をもって対応してくれるクリニックなのかを見極めることも重要です。

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