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脳腫瘍に対する放射線治療の選択

疾患啓発(スポンサード)

最終更新

2018/09/21

2018 年 09 月 21 日
更新しました
2016 年 10 月 16 日
掲載しました
脳腫瘍に対する放射線治療の選択
周藤 高 先生

横浜労災病院脳神経外科 部長

周藤 高 先生

脳腫瘍に対する放射線治療において、ガンマナイフ、サイバーナイフとともに名前の挙がるノバリス。しかしノバリスを含めたこの3種類の治療装置の違いについて、しっかりと理解している患者さんは少ないのではないでしょうか。今回はノバリスの特徴やメリットを中心に、ガンマナイフやサイバーナイフとの違いについて、横浜労災病院脳定位放射線治療センター長兼脳神経外科部長の周藤 高(しゅうとう・たかし)先生におうかがいしました。

定位放射線治療装置ノバリスとは?

ノバリスとは、ドイツ・ブレインラボ社が開発した定位放射線治療装置です。治療適応範囲は頭部だけでなく体幹部も含まれています。X線を回転しながら照射することで比較的短時間で放射線治療を行うことができ、また、分割照射により比較的大きな病変や視神経や脳幹といったデリケートな部位に生じた病変の治療を得意としています。

ノバリスの特徴とメリット

治療時間が短いため、通院による治療が可能

ノバリスは連続的に回転しながらX線を照射できるため、従来であれば1時間程度かかっていた放射線治療であっても15〜20分に短縮できます。治療時間の短さから、通院による治療も可能になりました。

独自の位置補正システムにより高い照射精度を実現

ノバリスはExacTracシステムという患者さんの位置決めと照合のできるシステムによって、非常に高い精度で病変に照射ができます。これはノバリスにのみ搭載されている独自のシステムです。治療計画作成時のCTと照射時のレントゲンを照合、位置のずれを補正して患者さんを正確な位置に合わせます。

また、三層式の専用マスクによって頭部をしっかり固定することで、照射中の頭部の動きを最小限に抑えてより確実な照射を実現しています。

分割照射によって複雑な病変にも安全に照射可能

分割照射により、1回あたり少ない線量での照射ができます。このために大きな病変や視神経や脳幹などの複雑な病変にも、より高い安全性をもって治療することが可能になりました。少ない線量で分割照射することで周辺組織へのダメージを最小限に照射ができるため、治療後の後遺症の心配も大きく軽減されます。

また、ノバリスはIMRT(強度変調放射線治療)も可能です。IMRTのできない従来の放射線治療装置では、同じ方向から照射される放射線量は一定でした。IMRTは腫瘍にのみ集中して高い放射線量の照射を行うことで、周辺重要組織への影響を最小限に抑えながらより高い治療効果を期待できます。

ピン固定が不要で患者さんの負担が少ない

ノバリスはマスクを被せることで頭部を固定するため、ガンマナイフのように局所麻酔をかけて頭蓋骨にピンを留めることはありません。そのため、患者さんの身体的な負担も少なく治療が可能です。