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インプラントの痛みや費用は?中村歯科医院(千葉県袖ケ浦市)に聞く、インプラント治療で知っておきたいこと

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  • 公開日:2016/10/10
  • 更新日:2016/10/17
インプラントの痛みや費用は?中村歯科医院(千葉県袖ケ浦市)に聞く、インプラント治療で知っておきたいこと

近年、急速に認知度が上がり治療する方も増えてきたインプラント。インプラントのほとんどは保険適用外のため、その費用に目が行きがちですが、実際のところインプラントとはどのような治療なのでしょうか。

今回はインプラントとは何かということから治療の種類や痛みまで、千葉県袖ケ浦市の中村歯科医院院長・中村武仁先生にうかがいました。

インプラントとは何か?

インプラントとは、歯の失われた部分のあごの骨に、人工歯根(チタン製の歯の根っこ)を埋め込み、それを土台として上部に人工の歯を取り付ける治療法です。一度失った歯を限りなく自然の歯に近い状態に戻すことのできる唯一の方法といえます。

歯を失ったときの治療法といえば、インプラント以外にもブリッジや入れ歯を想像する方も多いでしょう。しかし、ブリッジは前後の健康な歯を削らなくてはならなかったり、入れ歯は硬いものが噛めない、手入れが大変などというデメリットがあります。ですから、ブリッジや入れ歯と比較しても、自然の歯とほぼ同じ状態に戻せる治療法はインプラントしかありません。

このような理由から、今では歯を失ったときの第一選択としてインプラントを選ぶ方が増えています。

インプラントを慎重に行うべき方とは?何歳から治療できる?

このように便利なインプラントですが、なかにはインプラントの治療を慎重に行うべき方もいらっしゃいます。

インプラントの治療を慎重に行うべき方

・糖尿病の方

糖尿病の方は、服薬などできちんと病状をコントロールできていないと感染が起きやすく、インプラント治療が難しい場合があります。感染が起きると、埋入したインプラントが骨に結合しにくくなってインプラントが定着できません。

ですから、糖尿病の方がインプラントを行う際は、糖尿病治療で通われている病院・クリニックの先生方と連携して治療を行う必要があります。

万が一インプラントが定着しなかった場合は、後日再治療することでインプラントを定着させます。これは糖尿病の方だけでなく、体質的にインプラントが骨に結合しにくい方も同様です。

・喫煙中の方

喫煙者の方は歯茎の血流が非喫煙者の方より悪くなっています。血流が悪いと歯茎の治癒に時間がかかり、歯茎の中のインプラントから感染が起こってしまうことがあります。

喫煙中の方がインプラントを希望されるときは、なるべく禁煙してもらうことが大切です。中村歯科医院では、インプラントの手術が終わって2週間から6週間は禁煙するよう、お願いしています。

・てんかんの薬や骨粗しょう症の薬を服用している方

てんかんの薬や骨粗しょう症の薬を飲んでいる方も注意が必要です。これらの薬の副作用として、インプラントが骨に結合しにくいことがあります。また、骨粗しょう症の薬を服用している方は、インプラントに限らず外科手術によって骨髄炎を発症する場合があります。

・感染症を起こしている方

何かしらの感染症が起きている方も、インプラントが骨に結合しづらいです。そうした場合には先に感染症を完治させてから、インプラント治療を行ってください。

・チタンアレルギーの方

ごくまれですが、インプラントはチタンを使用するためチタンアレルギーの方は治療できません。しかし、チタンアレルギーは非常にまれなので、気にする必要はほとんどないでしょう。

インプラントが可能な年齢は原則20歳から

インプラントはあごの骨にインプラントを埋め込む治療法ですので、骨の成長が完了していないと適切な治療ができません。骨の成長が終わっていない状態でインプラントの治療をすると、骨の成長にともなって歯並びや噛みあわせに影響が出てくことがあるからです。そのため、骨の成長が終わった20歳以上からの治療を原則としています。

ただし、20歳以下のお子様の場合でも、必要があればインプラント治療ができることがあります。その場合は取り外しがすぐにできる仮のインプラントにし、将来的にちゃんとしたインプラントにするかどうかを決めます。

歯が抜けると骨がやせてしまう!歯がなくなったら早めの治療が肝要

インプラント治療は、骨に歯の根っことなるインプラントを埋め込む治療法ですので、土台となる骨が太くしっかりしていないときちんと固定できません。

歯が抜けてしまう理由は、歯周病などで歯肉や骨が痩せてしまうからです。歯が抜けたあとも、骨はどんどん細くなっていってしまいます。

細くなった骨には細いインプラントを入れることで治療は可能ですが、インプラントを埋入する条件としてはあまり好ましくありません。ですから、歯が抜けたらすぐにインプラント治療を開始することが、健康な歯を取り戻すために重要だといえるでしょう。

インプラントができないかもと心配な方も安心、中村歯科医院が行う増骨手術

インプラントは骨にインプラントを結合させることで人工歯を取り付ける手術のため、先ほども述べたように土台となるあごの骨がある程度しっかりしていないと手術ができません。

しかし今では、増骨手術という人工的に骨を増やす手術によって、インプラントを結合させる骨が少ない方でも、インプラント治療を受けられるようになりました。たとえばサイナスリフトという術式は上の奥歯がなくなり、上あごの骨の量が足りないときに行う増骨手術です。

上の奥歯が抜けると、上顎洞(じょうがくどう)という副鼻腔の骨がやせてしまい、インプラントを埋入するスペースがなくなってしまいます。この場合にはサイナスリフトで人工の骨を横から作り、インプラントが埋入できる骨のスペースを作ります。イメージとしては、インプラントを埋入する骨の長さが足りない分を足してあげる感じです。

奥歯以外のインプラントをする際に骨が少ない場合でも、骨の外側から人工骨を付け足してチタンの膜で覆うことでインプラントの埋入が可能です。

骨の量が少なく増骨手術をしない場合は、長い人工歯を使用

骨の量が少ない場合は増骨手術を行い、インプラントを埋入できるスペースを作るのが通常です。しかし中には治療期間や費用の面などで、増骨手術を希望されない患者さんもいらっしゃいます。

そういった方には、通常よりも長さのある人工歯を利用して、インプラントに固定します。そのままだと歯の長さが気になるため、長さのある部分に歯茎と同じピンク色のセラミックやプラスチックを足し、目立たないように処置します。通常、歯茎の部分は見えないため人工的に歯茎を足しても審美的に問題はありません。

インプラントの費用—安いインプラントは大丈夫?

インプラントは全額自己負担—中村歯科医院の場合は1本350,000円

インプラントの治療を検討した際に気になるのはインプラントの費用でしょう。インプラントは特別な場合をのぞいては自費診療となりますので、基本的に全額自己負担です。

中村歯科医院では、インプラント1本あたり350,000円で治療を行っています。

低価格のインプラントは安心?

近年ではインプラント治療を行う歯科も増え、低価格で治療を行う歯科も見受けられます。「低価格のインプラントは安心か?」という患者さんの声もたまに聞かれますが、インプラントの良し悪しは医師の技術やインプラントの品質など多くの判断基準があるため、一概に価格が安いから悪い、とはいえません。

今では患者さんのニーズも多様化していますから、低価格でインプラントを受けたい方のニーズを汲み取ってくれる歯科も必要なのかもしれません。

インプラントの術中・術後の痛みや注意すべきこと

今のインプラントはほとんど痛くない!

インプラント治療中の痛みに関して不安を抱く患者さんは多くいらっしゃいます。しかし、通常の骨にインプラントを埋入するだけのインプラント治療であれば、ほとんど痛みを感じることはありません。

インプラントを埋入する箇所の骨が足りず、人工的な骨を取り付ける増骨手術などを行う場合は、術後に1週間程度の疼痛が出る場合があります。

インプラントの痛みを無くすための中村歯科医院の取り組み

中村歯科医院では、術中の麻酔は全身麻酔ではなく、局所麻酔と静脈内鎮静法という方法を使います。静脈内鎮静法は全身麻酔と違い意識を失うことはなく、頭がぼーっとした状態になります。そのため、術中の痛みに対する恐怖心はありません。また、手術中は麻酔医が全身管理を行うため安心して治療を受けられます。

他にも、術後の疼痛を抑えるために傷口をなるべく小さくする努力をしています。具体的には、歯科用CTでインプラントシミュレーションを行いインプラントの位置や方向を定めたあと、サージカルガイドを使用して的確にインプラントを埋入します。

こうすることで、傷口を小さく、剥離の量も少なくし、術後の痛みが出ないような工夫をしています。

痛みはなくても違和感やしゃべりづらさはある

インプラントの痛みはほとんどないとはいえ、新しい歯が入ったことによる違和感やしゃべりづらさは生じます。しかしそれもしばらくすれば慣れてくるため、深く気にすることはありません。

寝たきりになった場合のインプラントのケアは大丈夫?

痛みのほかに多くの患者さんが気にされる点が、将来寝たきりになるなどして歯科に通えなくなった際のインプラントのケアについてです。

インプラントは装着後も定期的にケアをすることで、長く健康に使うことができます。逆に、ケアを怠ると、インプラント周囲炎というインプラントの周りに歯周病を起こす場合があります。

しかし、もしインプラントのケアができなくなっても安心です。今のインプラントのほとんどは、被せ物の人工歯をネジで取り外しできるようになっています(スクリュー固定)。

ですから、もし寝たきりなどでインプラントのケアが難しくなったとしても、被せ物の人工歯だけを取り外し、インプラントを骨の中に完全に埋め込むことでケアを不要にするということも可能です。

インプラント治療の種類—1回法と2回法

インプラント治療の種類には、大きくわけて1回法と2回法があります。

1回法—患者さんへの負担が少ない主流の手術法

1回法とは、1回目の手術でインプラントの一部を歯肉から露出させる方法です。切開を伴うのは1回目の手術だけで、2回目はインプラントの上層部の土台をつけるだけなので、患者さんへの負担が少ない点が特徴です。

2回法—増骨手術など複雑な手術を行う際に用いる手術法

2回法は1回法と異なり、一度インプラントを歯肉の中に完全に埋め込んでインプラント骨に結合させてから、2回目の手術で再び切開をして上層部の土台をつける方法です。1回法の切開が1回なのに対し、2回法は2回の切開を伴います。

2回法は、増骨手術など複雑な処置が必要な際、感染を防ぐために用いられます。

昔は今よりもインプラントの質がよくなく、骨への結合に時間がかかり感染リスクが高いため、一度インプラントを完全に埋め込んで感染を防ぐ必要がありました。しかし今では技術や質が向上したことで、感染を起こす前にインプラントを定着させることができます。患者さんへの負担が少ないことから、今では1回法がメインの手術法となっています。

即日インプラントとall -on-4—1日できれいな歯を手に入れられる装着法

先ほど紹介した1回法や2回法といった通常のインプラント治療は、インプラントの埋入から被せ物の人工歯の装着まで、一定の期間が必要です。つまり、インプラントを埋入してもしばらくは歯のない期間があるということです。

そうした問題を解決したのが、即日インプラントとAlii-on-4という装着法です。

即日インプラント

即日インプラントとは、歯がない箇所に数本のインプラントをしっかりと固定することでその日のうちに仮歯を装着する方法です。

All-on-4

即日インプラントが部分的に歯のない方に行うのに対し、All-on-4は歯が1本もない方、総入れ歯の方に行う装着法です。すべての歯を上下4本ずつ、合計8本のインプラントで固定します。インプラントの埋入本数が少なくて済むため、患者さんの負担が少ない点が特徴です。

All-on-4も即日インプラントと同様、その日のうちに白い歯を手に入れることができます。

即日インプラント・All-on-4はその日のうちに十分に噛めない

即日インプラントやAll-on-4は、その日に歯を手に入れられることで人気があります。患者さんの中には、即日インプラントやAll-on-4にすればその日のうちにしっかり噛めるようになると思っている方も少なくありません。しかし、元の歯のようにしっかりと噛めるようになるには、通常のインプラントと同じく3〜4か月は時間を要します。

即日インプラントやAll-on-4を希望される際は、その点をしっかり理解して治療に臨むことが大切です。

インプラントを受ける際に大切なのは、インプラントで可能・不可能なことを理解すること

先ほど述べたように、即日インプラントやAll-on-4といった画期的なインプラント治療でも不可能なことがあります。ほとんどの方にインプラント治療を施すことは可能ですが、インプラントのメリットだけでなく、その日のうちにしっかりと噛めない、治療には時間を要する、費用がかかるといったデメリットもしっかり理解することが、我々は患者さんに必要だと考えています。

ですからきちんとカウンセリングを受けていただき、わからない点は質問し、インプラントについてしっかり理解していただきたいと思います。

インプラントの一番のメリットは、一度歯を失っても、自然の歯と同じように自分の歯でおいしく健康に噛めることです。噛む幸せを十分に得るためには、患者さんのインプラントに対するしっかりとした理解が必要だと考えています。

 

中村 武仁

中村 武仁先生

医療法人社団夢仁会 中村歯科医院 院長

中村歯科医院院長として、千葉県袖ケ浦市・木更津市の総合歯科診療を担う。インプラント治療において数多くの実績を持つ、袖ケ浦・木更津地域のインプラントの名医。「患者さんが納得できる丁寧な説明」をモットーに日々診療にあたっている。

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