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胸が痛い!胸痛があるときに考えられる7つの原因
胸痛をおこす原因には、虚血性心疾患と呼ばれる危険度の高い病気からはじまり、胸膜、心臓、消化器、皮膚や筋骨格など多岐にわたります。これらなかには緊急処置が必要になるものから、放置すると危険なものま...
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胸が痛い!胸痛があるときに考えられる7つの原因

公開日 2017 年 07 月 01 日 | 更新日 2017 年 08 月 05 日

胸が痛い!胸痛があるときに考えられる7つの原因
メディカルノート編集部 [医師監修]

メディカルノート編集部 [医師監修]

胸痛をおこす原因には、虚血性心疾患と呼ばれる危険度の高い病気からはじまり、胸膜、心臓、消化器、皮膚や筋骨格など多岐にわたります。これらなかには緊急処置が必要になるものから、放置すると危険なものまで含まれているため注意が必要です。

ここでは胸痛をおこす原因を7種類に分けて解説します。

【要注意】締めつけられるような痛み、圧迫感があるのは虚血性心疾患かも

虚血性心疾患とは、心臓につながる冠動脈という血管が狭くなる(もしくは閉じる)ことによって、心臓に必要な血液や酸素が行き渡らなくなる病気の総称です。具体的には、

不安定狭心症(狭心症

急性心筋梗塞(心筋梗塞

虚血性心不全(心不全

虚血性心疾患による致死性不整脈(不整脈

などををさします。

急性冠症候群は最も危険な虚血性心疾患

虚血性心疾患のなかでも、心臓発作「急性心筋梗塞)、心筋梗塞、不安定狭心症の3つの病気を、急性冠症候群(きゅうせいかんしょうこうぐん)といいます。

胸が締めつけられる・圧迫されているような胸の痛み

急性冠症候群をおこした方の多くは、胸が締めつけられているように痛い、胸の圧迫感を感じています。急性冠症候群では、胸に鋭い痛みを感じたり、チクチクとした痛みを感じたりすることは少ないとされています。

冷や汗・吐き気・肩の痛みも虚血性心疾患のサイン(自覚症状)

冷や汗・吐き気や嘔吐・肩の痛みといった、一見何の関連がないようにみえるこれらの症状も、急性冠症候群によって生じている可能性があります。

「冷や汗と胸痛が突然あらわれた」「胸が痛いだけでなく吐き気もする」「胸だけでなく肩も痛い」というのは、典型的な症状といえます。この状態では心不全をおこしやすくなるため呼吸困難をおこすこともあります。すみやかに救急車を呼んでください。

【参考記事】

心臓財団監修 

『虚血性心疾患について正しく知ろう!』

虚血性心疾患以外の特徴的な胸痛

虚血性心疾患以外にも、胸痛がサインとしてあらわれる病気はたくさんあります。

引き裂かれるような胸と背中の痛みが特徴の急性大動脈解離

血管は内側から内膜、中膜、外膜による3層構造をしています。急性大動脈解離とは内膜に亀裂が生じ、内膜と中膜の間に血液が流れ込むことによって、この2層がよりはがれていく病気です。

急性大動脈解離の症状ですが、胸と背中に急激に生じる引き裂かれるような強い痛みが特徴といわれています。この痛みはしばらく続くことが多いです。

症状の進行具合によっては脳梗塞や麻痺、血管の閉塞によって虚血(きょけつ・血が行き渡らなくなる)、徐脈(じょみゃく・脈拍が遅くなる不整脈)による失神をおこす方もいます。

急性肺血栓塞栓症

急性肺血栓塞栓症とは、急激な胸痛や息切れ、呼吸困難などの症状をおこす緊急性の高い病気で、血栓(血液の固まり)が肺動脈につまる病気です。

手術跡の安静期、飛行機のエコノミークラス、避難所生活など、同じ姿勢をとり続けていることにより静脈に生じた血栓が、血流にのって肺へ到達してガス交換ができなくなるため、呼吸困難が生じます。

胸膜が原因の胸痛

肺の表面は胸膜と呼ばれる膜におおわれています。この胸膜に生じたトラブルによって、胸痛をおこすことがあります。

気胸

気胸とは肺が破裂することにより、胸腔内(胸膜の内側)にたまった空気によって肺が押されている状態です。

気胸の症状ですが、胸痛や呼吸困難、咳などがあります。気胸の多くは胸痛などにより医療機関を受診して発覚しますが、まれに症状があらわれず、たまたま実施したレントゲン検査によって見つかることもあります。

気胸は肺が破ける原因によって、

自然気胸(特発性自然気胸):特にこれといった理由がない状態で生じます

外傷性気胸:骨折などにより、肺に骨がささって気胸をおこすことがあります

月経随伴性気胸:月経(生理)前後の生じる、子宮内膜症との関係が深い気胸です

に分類されます。

気胸は一般的に10代後半から30代の、やせ型で胸の薄い男性が発症することが多いです。

胸膜炎、膿胸

息を吸ったときに左右どちらかの胸に痛みを感じる場合には、胸膜炎や膿胸の可能性があります。

胸膜炎:胸膜に炎症が生じている状態です。胸膜炎では胸水の貯留(胸水が溜まる)、胸痛、原疾患(胸膜炎をおこした原因の病気)が三大症状といわれています。特に胸水の貯留は息切れ、胸痛は深呼吸などによって増強する傾向にあります。

膿胸:胸膜が化膿性の炎症をおこすことにより、胸腔と呼ばれる空間に膿が溜まった状態です。膿胸では胸痛以外にも、悪寒や戦慄(高熱によって生じる体の震え)、咳、寝汗、体重減少があります。

心膜が原因の胸痛

心外膜炎

心臓を包んでいる心膜の炎症によって、胸痛、心雑音、心電図の変化、心膜液貯留などをおこします。心外膜炎による胸の痛みは、息を吸い込んだときに悪化することが多く、心膜に生じる炎症のため正中胸部(胸の中央部)に痛みが生じます。またこの痛みは、放散痛として両肩にあらわれることもあります。

消化器が原因の胸痛

胃食道逆流症

食べ物のとおり道である食道と胃のつなぎ目部分には、下部食道括約筋(LES)と呼ばれる筋肉があります。普段はこの筋肉のおかげで食べたものや胃液が逆流しないのですが、筋力が低下すると胸やけや呑酸(どんさん)と呼ばれる酸っぱいゲップが出るようになります。これが胃食道逆流症の症状です。

胃食道逆流症では、胸痛や嚥下困難(ものを飲み込みにくくなる)喘鳴(ぜんめい・ゼイゼイという呼吸音)夜中にむせ返るような咳などをおこす方もいます。

【メディカルノートでは、「胃食道逆流」の検査や治療方法、日常の注意点について、第一線で活躍する先生にインタビューしています。詳しくはこちらから】

胆石・胆のう炎

肝臓で産生された胆汁が砂状・通常に固まった胆石や腫瘍によって胆道が塞がった状態に、細菌感染が加わった状態を胆のう炎といいます。胆のう炎による胸痛は仰向けよりも、やや前倒しに座ると痛みが軽減することがあります。

ほかにも、胆のう炎では胆汁のとおり道が塞がれていることにより、黄疸(おうだん)と呼ばれる白目や皮膚の変色をおこすこともあります。

皮膚や筋肉・骨格が原因の胸痛

帯状疱疹

帯状疱疹とはウイルスによる感染症で、水疱の体の片側の集局的な発生と痛みを伴います。帯状疱疹の痛みは触るだけでも痛いと感じるくらいのものといわれています。

 

「メディカルノート編集部」の記事も、医師監修のもと提供させていただいております。

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