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脳卒中とは?脳卒中の重要なサインや診断の流れについて
脳卒中は突然脳の血管に障害が起き、ときに命にかかわる疾患です。脳卒中の代表的な症状は、突然の顔面や手足の麻痺(まひ)、ろれつが回らない、ふらつき、激しい頭痛や嘔吐など多岐に渡ります。今回は脳卒中...
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脳卒中とは?脳卒中の重要なサインや診断の流れについて

公開日 2019 年 04 月 16 日 | 更新日 2019 年 04 月 16 日

脳卒中とは?脳卒中の重要なサインや診断の流れについて
沼澤 真一 先生

医療法人財団 健貢会 総合東京病院 副院長 脳神経外科統括部長

沼澤 真一 先生

目次

脳卒中は突然脳の血管に障害が起き、ときに命にかかわる疾患です。脳卒中の代表的な症状は、突然の顔面や手足の麻痺(まひ)、ろれつが回らない、ふらつき、激しい頭痛や嘔吐など多岐に渡ります。今回は脳卒中の分類やセルフチェック、診断の流れについて、総合東京病院 副院長 脳神経外科統括部長の沼澤真一先生にお話をうかがいました。

脳卒中(脳梗塞・くも膜下出血・脳出血)とは

脳の血管が詰まる、破れるなどして脳に障害が起こる病気

脳卒中は、脳の血管が詰まったり破れたりする(脳の血管に障害が起きる)ことで発症する病気です。医学的には脳血管障害と呼ばれます。脳卒中は「脳梗塞くも膜下出血脳出血」の3疾患に分類されます。

なぜ、この3疾患を一括りにして「脳卒中」と呼ぶのか疑問に思う方もいるでしょう。脳卒中という単語を分解すると、卒は「卒然(突然と同義)」、中は「体に害を受ける(あたる)」という意味を表します。つまり、脳卒中は「脳が突然障害される」という意味です。

まだ脳梗塞、くも膜下出血、脳出血の鑑別ができなかった時代には、ある日突然脳血管障害によって麻痺が起きたり話せなくなったり、倒れたりしたものをすべて脳卒中と呼んでいました。いわば突然神経症状が生じる脳疾患の総称です。

脳卒中の分類

血管が「詰まる」=脳梗塞 血管が「破れる」=くも膜下出血、脳出血

脳卒中は、血管が詰まってしまった状態を「脳梗塞」、血管が破れて出血してしまった状態を「くも膜下出血」「脳出血」と呼びます。

脳梗塞

脳梗塞は血管が詰まることで、閉塞した箇所から先に血液がいかなくなり脳組織が壊死してしまい障害が生じます。脳卒中の7割以上は脳梗塞が占めています。

くも膜下出血

くも膜下出血は、脳の表面にある血管にこぶ(脳動脈瘤)ができ、破裂してしまうことで出血を起こします。この出血は脳を被うくも膜という膜の下に広がっていき、くも膜下出血と呼ばれます。くも膜下出血は脳卒中の中でも予後不良で、搬送前に亡くなってしまう、また治療が奏功し一命を取り留めても、生存者の半数は麻痺などの後遺症が残ります。

脳出血

脳出血は、脳内の血管から出血が生じた状態を指します。出血量が少なく軽症である場合は、降圧剤、止血剤などの薬による治療が検討されます。

くも膜下出血と脳出血の違い

くも膜下出血と脳出血はどちらも脳の血管が破れて出血した状態ですが、両者は出血した場所により区別されます。前者が脳周囲の動脈瘤から出血する(脳内からは出血していない)のに対し、後者は脳内の血管から出血するという違いがあります。

多くの場合、くも膜下出血のほうが症状は重く、命にかかわるリスクも高くなります。

脳卒中(脳梗塞・くも膜下出血・脳出血)の症状―症状がみられたらすぐに救急車を!

脳卒中の重要なサイン「ACT FAST」

脳卒中を発症すると突然のしびれが起きたり、言葉が話せなくなったり、激しい頭痛に襲われます。ふらつきや意識障害(ぼーっとする)が現れることもあります。いずれの症状も「突然」現れる点が特徴です。

脳卒中は、発症から治療開始までの時間がその後の治療成績・予後に大きくかかわります。ですから、脳卒中が疑われる場合は一刻も早く医療機関を受診して治療を受けることが最重要です。そこで、脳卒中の疑いがあるかどうか、実際の医療現場でも使用されている簡易テスト「ACT FAST」をご紹介します。

<ACT FAST>

ACT FAST

Face:フェイス(顔)

にーっと笑った際に、口角や片方の顔が下がる、ゆがむ

Arms:アーム(腕)

前にならえのように両腕をまっすぐ前に伸ばした状態で、片方の腕が下がってくる

Speech:スピーチ(言葉)

簡単な文章が言えない(ろれつが回らない)、言葉がまったく出ない

Time:タイム(時間)

症状に気づいたらその発症時刻を確認し、すぐに救急車を呼ぶ

以上3つのテストを行って1つでも当てはまれば、70%以上の確率で脳卒中が疑われます。1つでも疑わしい症状があったときには、迷わずすぐに救急車を呼びましょう。

脳卒中の診断の流れ

まずは意識状態や麻痺の有無、血圧などを確認

脳卒中が疑われる患者さんが来院されたら、まずは視触診(目で見たり触ったりすること)で意識状態や麻痺の有無を確認したり、血圧を測定したりします。それらによって、どの程度の緊急性なのか、どのような病気で、どのような治療が必要なのか、などを大まかに判断することが可能です。

このように緊急性を判断したうえで、緊急性が高いと判断した場合には緊急で治療を行います。緊急性が低いと判断した場合には、MRIやCTなどで詳細な画像検査を行ったあとで治療方針を決定します。

緊急に採血検査を行う

緊急に治療が必要な場合に備えて、採血検査も欠かせない検査のひとつです。採血検査によって、治療が安全にできるかどうかを確かめる必要があります。

たとえば、脳梗塞に対して行われる血栓回収療法では、治療時に造影剤を用います。しかしこの造影剤は腎臓から体外へ排出されるため、腎機能が悪い患者さんには血栓回収療法を行えない場合があります。そのため、血栓回収療法を行ううえでは、採血による腎機能の確認が必須です。

また採血検査では、血液の固まりやすさに異常がないかどうかみるための凝固系の確認も大切です。血液が固まりにくい患者さんの場合、脳梗塞に対して行うt-PA療法(血栓溶解療法)ができなかったり、脳出血やくも膜下出血で行われる手術治療ができなかったりする場合があります。

採血結果を迅速に出せる環境を整えることは、迅速な緊急治療を行ううえで何よりも重要であるといえるでしょう。

引き続き記事2『脳卒中の原因や治療法について−再発予防のためにできること』では、脳卒中(脳梗塞・くも膜下出血・脳出血)のそれぞれの原因や治療法について解説します。

 

 

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