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膵臓がんの治療ー手術・抗がん剤治療・放射線治療について
膵臓がんの治療の第一原則は、「切除できるものは切除する」という考え方です。つまり、手術ができる場合は手術を行い、がんを切除することで治癒を目指します。膵臓がんの治療成績は、手術による切除・手術以...
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公開日 : 2017 年 10 月 02 日
更新日 : 2018 年 09 月 21 日

目次

膵臓がんの治療の第一原則は、「切除できるものは切除する」という考え方です。つまり、手術ができる場合は手術を行い、がんを切除することで治癒を目指します。

膵臓がんの治療成績は、手術による切除・手術以外の薬物療法ともに向上してきており、少しずつ患者さんの生存率も延びてきています。膵臓がんの治療はこれからどのように発展していくのでしょうか。膵臓がんの治療について、手術による切除・抗がん剤治療・放射線治療、そして新しい治療法の開発に至るまでを、北野病院消化器センター長・消化器外科主任部長の寺嶋宏明先生と、同センター消化器内科主任部長の八隅秀二郎先生にお話しいただきました。

ステージごとの膵臓がんの治療方針―治療の第一選択は?

がんが手術で切除できる場合は切除が基本になる

メス

通常のがんの治療は「切除」と「非切除」の2種類に大きく分類できます。そのなかで、消化器がんに対する治療の標準的な考え方は、「切除できるものは切除する」です。実際に、切除するか否かによって膵臓がんの治療成績と患者さんの生存率はそれぞれ大きく異なります。非切除で抗がん剤と放射線による治療を行った場合の生命予後は、抗がん剤治療が大きく進歩した昨今であっても最長2~3年といわれています。

記事1『膵臓がんとは―自覚症状や原因、なぜ早期診断が難しい?』で述べたように、膵臓がんの腫瘍は非常に悪性度が高く、大腸がんや胃がんの進行速度とは大きく異なると考えなければなりません。同じ5ミリの大きさの腫瘍でも、膵臓がんは他のがんに比べると腫瘍進展速度が速く、周囲の血管や神経へ早期に浸潤します。ただし、早期の段階でがんをみつけられれば、顕微鏡レベルの浸潤部位も含めて、確実に手術で切除でき、治療成績の向上が期待できます。

たとえば胃がんの場合、粘膜にがんがとどまっていれば浸潤が起こっていないので、内視鏡で粘膜を切除することで治療できます。膵臓がんも胃がんと同様、上皮内にとどまっている状態のものをみつけられれば、理論的には膵臓の部分切除でほとんどのがん細胞を取り除くことができます。ですから、「いかに早く発見するか、そしていかに早く切除に持って行くか」が膵臓がん治療における重要な課題ですし、それ故に外科的切除は膵臓がん治療での中心的な役割を果たしています。

なお、近年では高齢の方もお元気であることが多く、手術を受ける年齢の幅も広がっています。2007年頃まで、手術が実施できる年齢の目安は70代前半だったのですが、現在は80代後半の患者さんでも、患者さんが長時間の手術に耐えられる体力をお持ちで、切除が適応できる症例に対しては手術を行っています。

画像でみる膵臓がんと手術適応の基準

患者さん 画像

この患者さんの腫瘍径は約18ミリでした。膵臓の厚みは2cm程度で、この場合はすでに膵臓の組織からはみ出るような形でがんが大きくなっていますから、早期の膵臓がんではなく進行期の膵臓がんと診断されます。こうなると周囲の臓器に浸潤していくので、手術で切除できても、術後再発の可能性が高くなります。

この患者さんは急性膵炎を繰り返していたために膵臓がんを疑われ、当院を受診されました。検査を行ったところ膵臓に10mmの腫瘤ができており、膵管も拡張している状態です。

※膵臓の尾部の膵管拡張から膵臓がんを発見できることがある

このように、膵管が急に拡張している場合、拡張が始まっている部分に何らかの変化が起こっていると疑うことができます。

この画像では膵臓の実質の部分が消失し、脂肪組織に置き換わっています。このような場合、膵管の中にがんの前段階にあたる細胞が潜んでいて、がんが浸潤することで流れてくるはずの膵液が流れなくなり、膵臓の実質が萎縮したと考えられます。

CTでこの膵臓をさらに詳しくみてみると、膵臓の輪郭に変形がみられます。このような異常がある場合も、変形した輪郭の部分に何らかの変化が起こっていると考えられます。

膵臓がんのページへ

肝臓がん・胆道がん・膵臓がんの外科治療を専門とし、これまでに数多くの消化器がん患者さんを救ってきた消化器外科のスペシャリスト。高い技術での執刀はもちろん、術前化学療法による肝胆膵領域悪性腫瘍の切除適応の拡大についても研究・導入を進めてきており、患者さんの身体的負担ができる限り少ない治療を心掛けている。

胆膵領域の内科的治療の専門家。炎症性腸疾患部門の部長も兼任しており、消化器内科一般から膵がん・胆管がんまで幅広い疾患の治療に携わる。北野病院就任後、2013年より「早期膵がんプロジェクト」の一員として、大阪市北部における膵臓がん早期発見のための啓発を行うなど社会活動にも積極的に携わる。

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