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疾患啓発タイアップ

公開日 : 2018 年 01 月 11 日
更新日 : 2018 年 01 月 11 日

大腸がんの原因・発症に気付くための症状とは?

日本人が最も命を落としてしまう疾患は「がん」だといわれています。なかでも以前までは、日本人では胃がんによる死亡が多いとされていました。

しかし近年では、「大腸がん」による死亡数が増えてきているといわれています。厚生労働省が発表している「人口動態統計月報年計(概数)の概況」によると、大腸がんによる死亡数は年々増加傾向にあり、女性では平成15年以降、「大腸がん」が胃がんを抜いてがん死亡数の第1位となりました。これは、日本に起こったある変化により、大腸がんを発症する患者さんが増加していると考えられています。

なぜ大腸がんの患者さんが増えているのでしょうか。大腸がんの原因、そして症状について、社会医療法人蘇西厚生会 松波総合病院 副院長・外科部長・消化器外科部長 關野考史(せきの たかふみ)先生にお話を伺いました。

死亡数・患者数が増加し続ける「大腸がん」 患者数や好発年齢は?

死亡数も患者数も増加し続けている「大腸がん」

現在、日本人の死因の第1位は「がん(悪性新生物)」です。平成27年の人口動態統計月報年計(概数)の概況によると、死亡数全体のうち28.7%はがんが原因による死亡であることが示されています。

日本人最大の死因であるがんのなかでも、どの部位のがんによる死亡数が多いかをみてみると、下記のような順位になります。

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男性 1位「肺がん」  2位「胃がん」 3位「大腸がん」

女性 1位「大腸がん」 2位「肺がん」 3位「胃がん」

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大腸がんは女性の1位、また男性でも第3位になっています。特に女性では平成15年以降、大腸がんによる死亡数が最多となっています。また、がんの部位別死亡率の推移を示したデータでは、年々大腸がんによる死亡率が右肩上がりに高まっていることが明らかになっています。こうしたことから、大腸がんは日本人の多くの人の命に影響を及ぼす疾患であることがわかります。

また大腸がんの「患者数」も増加の一途を辿っています。

厚生労働省の平成26年患者調査の概況によると、大腸がんが含まれる「結腸及び直腸の悪性新生物」の患者数は約26万1,000人であると発表されており、この患者数を、3年前に行われた平成23年患者調査の発表時(約23万3,000人)と比べてみると、約3万人も増加していることがわかっています。

このように大腸がんは日本人の多くの方の死因となり、患者数も増加し続けている疾患といえます。

どの年代の方が発症しやすい?

がんは一般的に高齢の方が発症しやすい疾患です。ですから、大腸がんも高齢になるほど罹患者の割合は高くなります。

約20年前までは、40代で大腸がんを発症する方は非常にまれで、私が病院で診療をしていてもそうした比較的若い大腸がん患者さんはほとんどいらっしゃいませんでした。しかし近年では大腸がん全体の罹患者数が増加しており、40代で大腸がんを発症されていても、めずらしいことではなくなりました。高齢であるほど罹患するリスクが高まることには変わりませんが、以前よりも若年(40~50代)で発症される方が増えている状況があるといえるでしょう。

大腸がんの原因 食生活・遺伝との関連は?

比較的若い年代で発症する方が増えた原因は「食習慣の欧米化」

若年で大腸がんを発症するというケースというのは、以前であれば「遺伝」が原因であることが多くありました。たとえば祖父母や親戚など、患者さんご自身の家系の方の死亡原因を調べてみるとがんで亡くなった方が多いことがわかり、遺伝性のがんであることが疑われました。

しかし近年では、遺伝の関連が疑われないにもかかわらず、若い方で大腸がんを発症するケースが増えてきています。この大腸がん増加の要因として考えられているのが「食生活の欧米化」です。

以前までは、日本をはじめとしたアジア地域では胃がんの患者さんが多く、一方で欧米では大腸がんの患者さんが多いということが一般的とされてきました。しかし、近年における日本人の食の欧米化に伴い割合が変わってきており、現在では日本・アジアにおける胃がんの患者数は減少し、一方で大腸がん患者数は増加しています。その結果、冒頭でもご紹介したように、女性のがんでは大腸がんが胃がんを抜いて1位に、また男性のがんでも3位にまで順位を上げてきました。食の欧米化は大腸がんの発症と関連があることがわかっており、近年における大腸がん患者数増加の大きな要因となっていることは明らかだと考えられています。

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