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疾患啓発タイアップ

公開日 : 2018 年 01 月 11 日
更新日 : 2018 年 01 月 11 日

レスパイト入院とは? ショートステイとの違いや目的、受け入れ条件について

目次

 

在宅でご家族の介護をする場合、その期間が長くなると介護者の方の負担は非常に大きくなっていきます。すこしの間休憩をとることができればよいですが、介護はなかなか周囲の方へ代わってもらえるものではなく、周りに頼れず抱え込んでしまう方も少なくありません。

そうしたなか、国を挙げて介護を支え合おうという動きが活発になってきます。そうして生まれたサービスが「レスパイトケア」です。これまでさまざまな形のレスパイトケアが確立してきましたが、近年では医療機関へ患者さんに一定期間入院していただくことで介護者の負担を軽減させる「レスパイト入院」も広まってきました。

レスパイト入院とはいったいどのようなものなのか、医療法人財団愛慈会 相和病院 理事長・院長 川村 一彦先生にお話を伺いました。

レスパイト入院とは? ~レスパイトの意味・目的~

レスパイトケアとは

レスパイトとは「一時中断」「小休止」「一時預かり」といった意味を持つ言葉です。

日本ではレスパイトケアという医療用語で用いられることが多いです。レスパイトケアとは、一時的に一定の期間、病気をもつ患者さんの介護やケアにあたる介護者の方を開放して、介護者の方の日ごろの精神的・身体的な負担を回復させることを目的とした援助のことをいいます。

レスパイト入院とは

レスパイト入院はこうしたレスパイトケアの一環として、一部の医療機関で行われている入院のことです。介護者の方の休息以外にも、冠婚葬祭への出席、入院、出産など介護が続けられない状況になった際にも活用していくことができます。

レスパイトケアの種類 -ショートステイとの違いは?

レスパイトケアの種類

レスパイトケアにはさまざまな種類があります。

訪問系サービス

  • 訪問介護
  • 訪問看護
  • 訪問入浴介護・居宅介護支援
  • 地域定期巡回・随時対応型訪問介護看護  など

通所系サービス

  • 通所介護(デイサービス)
  • 通所リハビリテーション など

短期滞在系サービス

  • 短期入所生活介護(ショートステイ)
  • レスパイト入院            など

居住系サービス

  • 特定施設入居生活介護
  • 認知症共同生活介護   など

入所系サービス

  • 介護老人福祉施設
  • 老人保健施設
  • 有料老人ホーム   など

レスパイト入院とショートステイの違い

介護サービスでは「ショートステイ」という言葉もよく耳にするかと思います。ショートステイとレスパイト入院は一見同じようなものにみえるかもしれませんが、厳密にいうとその内容は異なります。この二つにはどのような違いがあるのでしょうか。

①宿泊先が異なる

それぞれ宿泊先となる施設が異なります。

ショートステイ:特別養護老人ホーム・介護老人保健施設などに併設されている施設

もしくは単独でショートステイ専用につくられた施設

レスパイト入院:医療機関(病院など)

②宿泊時の対応(看護や治療)が異なる

ショートステイとレスパイト入院では、治療の体制が異なります。

ショートステイでは多くの要介護の方を受け入れていますが、専門的な治療を提供できる場ではないため、入院加療、通院治療、高度な医療が必要となる方を受け入れることはできません。そうした方が一時的に宿泊するには、診療体制の整った医療機関を選択する必要があります。そうした医療機関への入院が「レスパイト入院」とよばれるものです。

レスパイト入院では、それぞれの病院にもよりますが、下記のような場合でも患者さんを受け入れることが可能になってきます。

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  • 入院・通院が必要な方
  • 高度な医療処置が必要な方
  • 24時間体制の看護が必要な方
  • 精神疾患に対する治療が必要な方 など

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こうした患者さんの介護を担う介護者の方々が休息できるように、レスパイト入院が存在しているのです。