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人工股関節置換術について。メリット・デメリットとは
座間総合病院の人工関節・リウマチセンターは本邦初の人工関節センターとして、これまで数多くの患者さんに人工股関節置換術を行ってきました。通常の人工股関節置換術はもちろんのこと、難易度の高い再置換術...
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人工股関節置換術について。メリット・デメリットとは

公開日 2018 年 03 月 01 日 | 更新日 2018 年 07 月 06 日

人工股関節置換術について。メリット・デメリットとは
近藤 宰司 先生

社会医療法人ジャパンメディカルアライアンス  座間総合病院 人工関節・リウマチセンター センター長

近藤 宰司 先生

目次

座間総合病院の人工関節・リウマチセンターは本邦初の人工関節センターとして、これまで数多くの患者さんに人工股関節置換術を行ってきました。通常の人工股関節置換術はもちろんのこと、難易度の高い再置換術や、両側同時人工股関節置換術も積極的に行っています。

今回は社会医療法人ジャパンメディカルアライアンス座間総合病院 人工関節・リウマチセンター長である近藤宰司(こんどうさいじ)先生にセンターの特徴や近藤先生ご自身の想いについてお話を伺いました。

座間総合病院 人工関節・リウマチセンターの概要

提供画像:座間総合病院ご提供

人工関節・リウマチセンターは、本邦初の人工関節センターとして1997年4月に海老名総合病院で開設しました。2016年4月には、座間総合病院の開院とともに移転し、人工股関節や人工膝関節置換術をはじめ、術後のリハビリテーションまでの人工関節に関するトータルな治療を提供しています。また、リウマチ外来も常設しており、関節リウマチの診断から治療までの診療にも対応しています。

人工股関節置換術については、センター開設以来5,000件以上の初回手術を行っていて、再置換術は600件以上にのぼります(1997年から2017年までの実績:座間総合病院調べ)。

両側同時人工股関節置換術を実施

当院では患者さんの必要性に応じて「両側同時人工股関節置換術」を行うことがあります。両側同時人工股関節置換術とは、一度の手術のなかで左右の人工股関節置換術を行うことです。

メリット−治療期間や医療費の負担が少なく、術後の機能回復が良好

笑顔の人

両側同時人工股関節置換術のメリットは、手術を一度で終了することができるので治療期間が短く、医療費も抑えることができることです。左右それぞれで治療を行うと、2度の入院をしていただく必要がありますし、その分医療費も高額になります。

また、術後の股関節の動きがよくなることも大きなメリットです。左右別々ですと、手術をした足をかばう形のリハビリになってしまいがちで、リハビリが思うように進まないことがあります。しかし、左右同時であれば効率的なリハビリを行うことが可能で、機能回復も良好です。

デメリット−術中の輸血量が多く、リハビリにかかる身体的負担が大きい

一方デメリットは、片側だけの場合に比べて術中の出血量が多くなり、その分輸血の量も多くなることが予想される点です。

また効率的なリハビリで良好な機能回復を目指すことはできますが、その一方で患者さん自身は左右どちらの股関節にも痛みがある状態なので、身体的負担が大きくなることが挙げられます。そのため、患者さんの状態に合わせて無理のない範囲でリハビリを進めていきます。

通院が困難な場合、療養病棟での入院が可能

リハビリテーション

人工股関節置換術後は、術後自立した生活を送るためにリハビリテーションをしっかり行うことが大切です。通常は退院後に外来通院でリハビリテーションを受けていただいていますが、患者さんによってはお一人で暮らす高齢の方などで通院が困難な方もいらっしゃいます。そのような患者さんには「回復期リハビリテーション病棟」を利用していただき、入院を継続しながら最大3か月までリハビリテーションを受けていただくことが可能です。

患者さんが無理なく日常生活を送ることができるようになるまで、スタッフ一同でサポートいたします。

人工股関節置換術を受けるべきか悩んでいる方へ

近藤先生

手術を受けるタイミングについて

私の外来にいらっしゃる患者さんには「他院で人工股関節置換術を受けたほうがいいといわれたが、どうすればよいかわからない」と悩んでいる方が多くいます。

人工股関節置換術は、股関節が痛くてどうしようもないときの最終手段ですから、痛みが我慢できる程度のものであれば、手術の時期を見送るほうがいいと考えます。

もちろん手術の決定時期は患者さんの状況によって異なります。たとえば高齢の方の場合ですと、年齢が上がれば上がるほど手術のリスクが高くなるので、できるだけ早期に手術を行うこともあります。

しかし若年の患者さんの場合、筋力強化やリハビリで痛みが改善されることもありますので、当院ではまず3か月間ほどリハビリを受けていただいています。実際リハビリの結果、痛みが取れて手術を受ける必要がなくなった患者さんも多くいらっしゃいます。

ですから、人工股関節置換術を受けるべきか悩んでいるときには、自分の股関節がどういう状況にあるのかを人工股関節の専門施設で聞いてみていただくことをおすすめします。

病院選びは慎重に

人工股関節置換術は、術後脱臼のリスクや将来的に再置換の可能性もあることから、慎重に手術を受ける病院を決めていただきたいと思います。病院を選ぶポイントはいくつかありますが、ひとつは再置換のことを考えてくれる病院であることです。

使用する機種や固定方法によっては、再置換術が非常に難しいものとなることがあります。たとえば、人工股関節と骨との固着が強すぎる場合などには抜去するのが困難であり、その際に大腿骨を傷つけてしまう可能性もあります。そのため手術を受ける前には必ず医師に再置換についてもしっかりと確認しておくことが大切です。

また、年間100例以上の人工股関節置換術を実施していることも、病院を選ぶ際の一つの目安になると考えます。

人工股関節置換術は、体を動かすために必要不可欠となる股関節を取り除き、人工物に取り替えるというとても大掛かりな手術です。ですから、人工股関節置換術を受ける際には最終的にご自身が心から納得できる形で手術を受けていただきたいと思います。

昭和大学卒業後、昭和大学藤が丘病院整形外科に入局。以来、整形外科医としての臨床経験を積み、人工股関節置換術における高い技術を身につける。全国各地から人工股関節置換術を受けるために多くの患者さんが来院している。

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