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脊椎圧迫骨折のBKP治療。適応範囲や治療の特徴
  脊椎圧迫骨折には保存療法、外科的固定術、そしてBKP治療という3つの治療選択肢があります。なかでもBKP治療は比較的新しい治療です。BKP治療は背中から骨に向かって針を指し、潰れてしまった骨...
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公開日 : 2018 年 02 月 21 日
更新日 : 2018 年 09 月 20 日

目次

 

 

脊椎圧迫骨折には保存療法、外科的固定術、そしてBKP治療という3つの治療選択肢があります。なかでもBKP治療は比較的新しい治療です。

BKP治療は背中から骨に向かって針を指し、潰れてしまった骨をバルーンで膨らませ、そこに骨セメントを入れることで骨を正しい位置に固定する治療です。患者さんの回復が早く、正しい位置で骨を安定化させることができるところが魅力です。

今回は脊椎圧迫骨折に対するBKP治療について医療法人社団のう救会 脳神経外科東横浜病院 大橋洋輝先生にお話を伺いました。

脊椎圧迫骨折に対するBKP治療とは?

手術

BKP治療は正式名称をBalloon Kyphoplasty(バルーンカイフォプラスティ)治療といいます。また日本語では経皮的椎体形成術もしくは経皮的後弯矯正術と呼ばれています。BKP治療は1990年代にアメリカで開発され、2017年現在全世界で80万人以上の方に行われている治療方法です。日本では2010年に厚生労働省の認可を受け、2011年より保険が適用される治療となりました。

BKP治療は椎体形成術の一種です。椎体形成術とは、圧壊してしまった椎骨に骨セメントを注入して骨を安定化させる治療のことです。椎体形成術にはBKP治療以外にもさまざまな手段がありますが、なかでもBKP治療はバルーンを使用することが特徴的です。

BKP治療ではまず圧壊した椎骨に針を挿入し、針先端の医療用バルーンを膨らませることで、椎骨本来の高さを復元します。バルーンが膨らんだことによって生じる空洞に骨セメントを注入することで、元来の椎骨の形態を復元した状態での安定化を図ります。

 

BKP治療

先生ご提供画像:手術中の3D画像

BKP治療は傷が小さい

BKP治療は固定術と同様、全身麻酔で治療されます。しかし広範囲に渡る切開が必要な固定術と比較すると、傷のサイズはとても小さいです。椎骨の左右に5mm程度の穴を2箇所開けるのみで済みます。抜糸の必要もありません。そのため治療後の回復も早く、早期に体を動かせるようになります。

また治療時間はおよそ30〜40分前後で、麻酔をかけ、覚ます時間を含めても1.5時間程度が一般的です。

骨セメントとは

骨セメントとは骨と骨の間を埋め、固定する充填剤のような役割を果たすものです。骨セメントは椎体形成術施術時には柔らかいペースト状をしていますが、骨の間に注入し一定の時間が経過することで硬化し、骨を固定します。

骨セメントには「ポリメタクリル系骨セメント」「リン酸カルシウム系骨セメント」などいくつかの種類があります。

脊椎圧迫骨折のBKP治療、適応範囲は?

骨

さまざまな患者さんに適応可能

BKP治療は脊椎圧迫骨折を起こした患者さんのほとんどに適応が可能です。BKP治療が難しい例としては大きく2つ考えられます。

1つめは骨の圧壊が強すぎて椎骨のなかに針をさすことができない場合です。椎骨1つが完全に潰れきってしまっている場合、このようなことが起こります。

2つめは皮質骨や骨膜といった骨の表面に当たる部分に、圧壊により亀裂が走ってしまっている場合です。記事2『骨粗しょう症とは? 脊椎圧迫骨折など骨折の原因となる病気』でも述べましたとおり、骨はいくつかの層で構成されています。その外側の強靭な膜に穴が空いてしまうと、骨セメントを注入した際にセメントが外に漏れ出てしまう恐れがあります。椎骨の周辺には血管なども隣接しており、万一それらにセメントが誤って入ってしまうことなどがあると危険です。

脊椎圧迫骨折を起こした際、それがBKP治療の適応となるかどうかはレントゲン、MRI、CTの検査結果によって専門の医師が判断します。レントゲンは脊椎の全体像を、MRIは周辺の筋肉や出血の様子を、CTは骨の詳しい状態を診ることができます。

骨折のページへ

脳神経外科の中でも、脊椎・脊髄疾患全般、特に脊髄空洞症、脊髄腫瘍、脊椎変性疾患、脊髄内視鏡治療、脊椎外傷、骨粗鬆症性圧迫骨折などの外科治療を専門としている。その他社会活動として、スポーツ現場での頭頚部外傷特に、脳振盪の対応について啓発をおこなっている。

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