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自律神経失調症の原因は? ストレスとの関係
自律神経失調症は、自律神経と呼ばれる体の活動を調整する神経のバランスが乱れることにより、心身にさまざまな症状が現れる状態の総称です。自律神経失調症は誰にでも起こりうるものであり、発症にはストレス...
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自律神経失調症の原因は? ストレスとの関係

公開日 2018 年 02 月 26 日 | 更新日 2018 年 03 月 06 日

自律神経失調症の原因は? ストレスとの関係
中尾 睦宏 先生

山王病院 心療内科

中尾 睦宏 先生

目次

自律神経失調症は、自律神経と呼ばれる体の活動を調整する神経のバランスが乱れることにより、心身にさまざまな症状が現れる状態の総称です。自律神経失調症は誰にでも起こりうるものであり、発症にはストレスが関係しているともいわれます。自律神経失調症の原因について、元・帝京大学大学院公衆衛生学研究科 教授の中尾 睦宏先生にうかがいました。

自律神経と自律神経失調症    

自律神経とは、呼吸や脈拍などを無意識に制御する神経

自律神経

自律神経は、呼吸、脈拍、胃腸など消化器の活動などを調整するために、私たちの意識に関係なく常にはたらいている神経です。

自律神経には2つの種類があります。交感神経と副交感神経です。

交感神経は、日中や活動時に活発になって、元気よく活動するために体を調整します。一方、副交感神経は夜や安静時に活発になることで体をリラックスさせるためにはたらきます。車でたとえると、交感神経がアクセル、副交感神経がブレーキと考えるとわかりやすいでしょう。

この2つの神経は、健康なときには両者のバランスが保たれています。しかし、何らかの理由でバランスが乱れると、心身に不調が現れます。

自律神経失調症とは、自律神経が乱れ全身に症状が現れるもの

自律神経失調症は、交感神経と副交感神経のバランスが乱れることで心身にさまざまな不調が生じる病気です。

症状の原因を探るために検査をしても、これといった異常がみられないことが多々あります。

自律神経失調症には、体の不調が強く出る場合や心の不調が強く出る場合など、個人によって症状の出方には差があります。

自律神経失調症の原因          

過労

自律神経失調症は、その原因がはっきりしない場合があります。しかし、ストレスや不規則な生活、他の病気により自律神経が乱れるといった、間接的な要因が原因になっていることが考えられます。

ストレス

自律神経失調症の発症にはストレスが大きく影響しているケースが多いと考えられます。過重労働や人間関係、環境の変化などでストレスを受け続けることによって、心身に不調をきたします。

不規則な生活

不規則な生活も、自律神経のバランスを乱す原因です。昼夜逆転の生活や睡眠不足、偏った食生活などがこれにあたります。

他の病気による自律神経の乱れ

更年期障害をはじめとする、ホルモン分泌の異常によって自律神経が影響を受けることがあります。その結果、自律神経失調症の症状が現れるケースがあります。もともとの病気の原因だけでは説明できないほどの著しい体の不調がみられる場合は、二次性の自立神経失調症として診断され、治療することがあります。

また、病気ではないものの、妊娠中に自立神経失調症を発症することもあります。これは、もともと自律神経の調節がうまくできない体質の女性だと、妊娠中の心身の大きな変化により自律神経のバランスが乱れることがあるためです。

自律神経失調症になりやすい人             

誰でも発症する可能性がある

自律神経失調症は、誰にでも起こりうる病気です。先に述べたように、自律神経失調症はストレスが影響して生じることが多くあります。そのストレスが過度であれば、どんなに頑強な方であっても身体不調が出現する可能性があります。

特に、近年はストレス社会ともいわれ、年齢にかかわらず何かしら心身に不調を感じても不思議ではないと考えられます。

子どもの自律神経失調症

子どもは精神的ストレスを体の痛みで訴えることも

腹痛

子どもの場合は、たとえば「学校に行きたくない」という気持ちが頭痛や腹痛などの体の痛みとして現れることがあります。これを心身未分化(心身機能の未分化)といいます。

心身の成長が発達過程にある子どもでは、大人よりも精神的なストレスを含めた不安や緊張を体の痛みとして訴える傾向があります。そのため、子どもではストレスによって起こる自律神経の乱れによって頭痛や腹痛があらわれることがあります。

自律神経失調症かなと思ったら

体の病気がないか調べるためにも病院へ

自律神経失調症のような気になる症状が2〜4週間以上続くようであれば、病院を受診しましょう。自分が悩んでいる症状に該当する診療科を受診すれば問題ありません。胃痛・腹痛であれば消化器内科、耳鳴りやめまいであれば耳鼻いんこう科などです。

なかには心の症状の裏に体の病気が潜んでいる場合もありますから、まずはかかりつけ医に相談してください。

ストレスを溜めない生活を

病院を受診して、身体的に異常がみつからなかった場合は、症状改善のためにストレスを溜めず、規則正しい生活を送ることを心がけましょう。

ストレスケアやストレスマネジメントに関する書籍は多数販売されていますから、そういった書籍を参考にするのもよいでしょう。

 

自律神経失調症(中尾 睦宏先生)の連載記事

東京大学、ハーバード大学、帝京大学と、大学病院での心療内科診療を25年以上続けてきた。各大学病院で1,000人を超える外来受診患者のデータベース研究を行い、診断と治療の成果を論文にしている。また、集団と個人の健康行動を変容させる行動医学や、職場のストレスなども専門としている。

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