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乳がん患者さんをサポート!ピアサポーターとは?
平塚共済病院では、乳がん患者さんを支えるために、診療科を超えた医師の連携だけでなく、さまざまな職種のスタッフがチームを形成し、チーム医療を実践しています。乳がん患者さんを支えるために行われている...
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乳がん患者さんをサポート!ピアサポーターとは?

公開日 2018 年 03 月 20 日 | 更新日 2018 年 09 月 19 日

乳がん患者さんをサポート!ピアサポーターとは?
谷 和行 先生

平塚共済病院 外科統括部長、乳腺内分泌外科部長、外来化学療法室部長

谷 和行 [監修]

瀬﨑 晃一郎 先生

平塚共済病院 形成外科

瀬﨑 晃一郎 [監修]

目次

平塚共済病院では、乳がん患者さんを支えるために、診療科を超えた医師の連携だけでなく、さまざまな職種のスタッフがチームを形成し、チーム医療を実践しています。

乳がん患者さんを支えるために行われている平塚共済病院の取り組みについて、外科統括部長の谷和行先生と形成外科 瀬﨑晃一郎先生にお話を伺いました。

乳がん患者さんを支えるチーム医療

平塚共済病院では、あらゆる診療科の医師、看護師、薬剤師、放射線技師、臨床検査技師などがチームを形成し、乳がん診療を行っています。また、リンパセラピストによる術後のリンパ浮腫の予防やケアも行っています。

そしてさらに「ピアサポーター」と呼ばれる乳がん患者さんの支援活動を行うスタッフがいるということが、当院のチーム医療の大きな特徴です。

チーム医療

ピアサポーターとは?

同じ立場の仲間として患者さんを支える

ピアサポートとは、ピア(仲間)とサポート(支援)を組み合わせた言葉で、同じような立場の者同士が支え合うという意味があります。

がん治療において、同じようにがんを体験したピアサポーターによる患者さんの支援活動は重要な役割を持ちます。

がん患者さんは、私たち医療者には話しにくいこともがんを体験しているピアサポーターとは共有できたり、ピアサポーターによる患者さん目線での支援を受けることができたりと、同じ立場だからこそできることがたくさんあるのです。

特別な資格はいらない

ピアサポーターには特別な資格は必要ありません。がんの体験者であれば、どなたでもピアサポーターとして活動することができます。

しかし、ピアサポーターとして活動を行うには、がんの専門的な知識やコミュニケーションスキルを身につけている必要があるため、研修を受けることが勧められています。日本ではピアサポーターの普及とともに、研修を行っている患者会や患者支援団体、都道府県が増えていますので、そういったところへ問い合わせてみるとよいでしょう。

乳がん患者さんの支援体制

乳がん情報提供室の開設

平塚共済病院では、乳がん患者さんを支援するための取り組みとして、2010年に「乳がん情報提供室」を開設しました。現在(2018年時点)ここで勤務するのは、自身も乳がん患者であるピアサポーターの吉田久美さんです。

吉田さんは、乳がん体験者コーディネーター(BEC)の資格を持っています。乳がん体験者コーディネーター(BEC)とは、認定NPO法人キャンサーネットジャパンが主催する養成講座で、1年間乳がんに関する専門的な講座を受講した方に対して認定される資格です。

吉田さんはボランティアではなく、当院の職員として患者さんの支援活動を行っています。ボランティアですと、個人情報の扱いや責任などの面で限界があると考え、職員として勤務していただくことになりました。今では院内で欠かせないスタッフとして活躍していただいています。

主な乳がん患者さんの支援活動

乳がん患者さんの支援活動の代表的なものとして、以下のものが挙げられます。

  • 乳がん告知後、治療や生活などあらゆる不安についての相談窓口として、患者さんの精神的なサポートを行う
  • 補整下着やウィッグ、乳がんに関連する資料などを紹介し、患者さんが必要な情報を手に入れるための支援を行う
  • 術後のリハビリ体操やリンパマッサージについてDVDを放映する
  • 化学療法で脱毛した患者さんに使っていただくガーゼ帽子の提供を行う

乳がん患者さんのピアサポーターとして、吉田さんは、私たち医療者とは違った目線で患者さんを支えてくださっています。診療以外の分野をきめ細かくサポートする体制によって、患者さんはより前向きに治療に臨むことができるのではないかと考えています。

ピンクリボン

 

おしゃべりサロンの定期開催

また、患者さんを支援する取り組みのひとつに、「おしゃべりサロン」の開催があります。

これは2か月に1度くらいの頻度で、乳がん患者さんが集まってお茶を飲みながら、患者さん同士が病気について気軽に話すことができるイベントです。

その他にも当院では、鎌倉散策を行ったり、湯河原の温泉旅館を貸し切って旅行したり、乳がん患者さん同士が交流を深める機会がたくさんあります。これらもピアサポーターである吉田さんが主体となって行っている乳がん患者さんの支援活動です。

乳がん患者さんの支援体制の重要性

乳がんの発症がもっとも多い40〜50代の女性は、日常生活でさまざまな役割を担っているため、社会的な背景を理解しながら治療を行う必要があります。ですから患者さんの病気を診療するだけではなく、あらゆる精神的なサポートや、日常生活における社会的な問題の解決などがとても大切です。

患者さんがどのようなことを考え、どのようなことを望んでいらっしゃるのか。患者さんご自身も吉田さんにお話しいただくことで、もやもやしていた気持ちが少しずつ整理されるのではないでしょうか。

谷先生・瀬﨑先生からのメッセージ

乳がんの治療は進歩している

谷先生

谷先生:乳がんを治療する立場として、患者さんにお伝えしたいのは、「乳がんの治療は進歩している」ということです。10年前の乳がんの治療と現在の乳がんの治療はやはり違います。そしてこれからも治療は進歩し続けるでしょう。

そういったなかで、乳がんに関して古い知識や従来のイメージを持ち続けている方も多いです。それゆえに乳がんと診断された患者さんのなかには、ものすごく怖がったり、治療に対するハードルが高いと感じたりされる方もいらっしゃいます。まずはそういった方々に正しい知識を持っていただければと思います。

乳がんは、日本人女性がかかりやすいがんで、11人に1人の割合で発症するといわれています(2018年時点)。そして40代後半から50代前半の若い患者さんが多いことも特徴です。仕事のことや家族のことを考えながら、がんと向き合うというのは大変なことです。

だからこそ私たちは治療を行うだけでなく、チーム医療で患者さんをサポートする体制を整えて、少しでも患者さんの不安な気持ちに寄り添うことができればと思っています。

前に進むための手段がある

瀬﨑先生

瀬崎先生:乳がん患者さんは、がんを宣告された時点で非常にショックを受けられます。とにかく命が助かるようにと治療のことで頭がいっぱいになる方がほとんどだと思います。しかしがんの治療が一段落すると、多少気持ちのゆとりができ、乳房切除前と同じ生活に戻りたいと思われる方が増えるのも事実です。

乳房再建は、そのような方たちのためにある、前に進むための手段のひとつといえます。ですから、乳がんの治療後、乳房再建を行うかどうかじっくりと考えていただき、患者さんご自身が納得のいく選択ができるようお手伝いできればと思っています。

患者さんのなかには、お子さんが小さいため長期の入院が難しい、経済的な問題がある、といった理由で、乳房再建を行わないという方ももちろんいらっしゃいます。

しかし乳房再建は、乳がんの治療後に患者さんの希望するタイミングで、たとえそれが乳がんの治療から数年経っていても、いつでも行うことができます。

乳房再建について、まずは話だけでも気軽に聞きにきていただけるように、今後はさらに乳腺外科との連携も強めていきたいと考えています。

谷先生・瀬﨑先生

 

なお、お電話での受診等のお問い合わせについては下記にて承っております。

≪平塚共済病院医療連携支援センター≫

受付時間:8:30~17:15(土曜・日曜・祝祭日を除く)

0463-32-1950

  • お問い合わせの際は「メディカルノートの記事を見た」とお伝えいただくとスムーズです。

横浜市立大学卒業後、横浜市立大学病院にて2年間の研修の後、横浜市立大学第一外科学(現:外科治療学)に入局。その後、横浜市立港湾病院を経て1992年より平塚共済病院にて勤務。現在は、外科統括部長、乳腺内分泌外科部長、外来化学療法室部長を務める。
2010年より乳がん体験者のピアサポーターによる患者支援活動をスタート。チーム医療を実践し、患者の気持ちに寄り添った乳がん診療に取り組む。

山形大学卒業後、北里大学形成外科入局。日本形成外科学会専門医取得、医学博士取得後、北里大学形成外科・美容外科学講師を経て2011年より平塚共済病院形成外科部長を務める。
眼科や乳腺外科といった診療科と連携を行い、地域の患者さんへ幅広い形成外科治療を提供している。

「乳がん」についての相談が22件あります

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