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PET検査に副作用はある?検査で受ける被ばくについて
PET検査は、全身のがんなどの病気を一度に調べることができますが、検査には放射性薬剤が用いられることから、被ばくの危険性を心配される方も多いのではないでしょうか。本記事ではPET検査で用いられる...
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PET検査に副作用はある?検査で受ける被ばくについて

公開日 2018 年 03 月 14 日 | 更新日 2018 年 03 月 14 日

PET検査に副作用はある?検査で受ける被ばくについて
佐藤 俊彦 先生

宇都宮セントラルクリニック 理事

佐藤 俊彦 先生

目次

PET検査は、全身のがんなどの病気を一度に調べることができますが、検査には放射性薬剤が用いられることから、被ばくの危険性を心配される方も多いのではないでしょうか。

本記事ではPET検査で用いられる放射性薬剤や、被ばくについて宇都宮セントラルクリニック理事の佐藤俊彦先生にご解説いただきました。

※本記事内では、冒頭の解説を除きPET検査で使用する薬剤のことをFDGに統一して表記しています。

※本記事内でご紹介するPET検査とは、18F-FDGを用いたFDG-PET検査のことです。

PET検査とは

PET検査とは、FDGという放射性薬剤を注射し、専用のカメラで撮影することでがんなどの全身の病気を一度に診断することができる検査です。

FDGは、ブドウ糖に似た性質を持っており、体内に注射すると、がんや脳、心筋に集積します。PET検査では、これを撮影し、画像化することで病気を発見します。

(PET検査については、『PET検査とは?活用してがんの早期発見に役立てよう!』で詳しくお話ししています。)

PET検査の副作用

PET検査では、ポジトロンという放射線を出す物質を含んだFDGという薬剤を使います。

そのため被ばくの影響を心配されている方も多くいらっしゃいます。しかし、PET検査の被ばくは、日常生活を送っていて1年間に受ける被ばくと同等と考えられ、人体に影響が出る量ではないと考えられています。

また、PET検査ではアレルギー反応の心配もないといえます。造影剤を使った検査では、アレルギー反応などの副作用が出る場合がありますが、PET検査では、血液中に存在するブドウ糖に似た薬剤を使うため、アレルギー反応の心配はほとんどありません。

また、注射針を刺す痛みはあるものの、注射時に熱さを感じるといったこともありません。

注射器

PET検査で受ける被ばくの危険性・被ばく量とは

被ばくの原因とは

PET検査にはポジトロン(陽電子)という放射性同位元素(放射線を出す物質)を含んだ薬剤を用います。

ポジトロンとは正(プラス)の電荷をもった陽電子で、負(マイナス)の電荷と互いに引き寄せ合う性質があります。通常、電子は負の電荷をもっているため、ポジトロンは電子とすぐに結合します。そしてポジトロンは、電子との結合の瞬間に放射線を放出します。この放射線がPET検査での被ばくの原因となります。

PET検査では、この放射線を検出し、放射性同位元素の体内分布を画像化することであらゆる病気の手がかりを見つけます。

PET検査で受ける被ばく量の目安

PET検査で使うFDGによる放射線の量は、私たちが1年間、地球上で生活していて受ける放射線の量とほとんど同じであるといえます。また、以下の表からもわかるように、胃の透視検査やCT検査で受ける放射線の量ともほとんど変わりません。

放射線量

時間とともに体内から出る放射線は減っていく

PET検査で使用するFDGの半減期(放射線元素の原子量が半分になるまでの時間)は110分で、その後も時間とともに体内から出る放射線量は減っていきます。翌日にはFDGはほとんど体に残らないため被ばくの影響は心配ありません。

PET検査について正しい知識をもつ

先生

先ほども述べたように、PET検査で受ける放射線の量は、胃の透視検査やCT検査と同様にもかかわらず、PET検査を受けることだけ抵抗があるという方がいらっしゃいます。

確かにPET検査によって少量ではありますが被ばくします。しかし、被ばくについて正しい知識をもっていただき、かつPET検査の有用性を理解したうえで、PET検査を活用していただきたいと考えます。

宇都宮セントラルクリニックでは、PET検査を行う前に、必ず検査による被ばくについて説明を行っています。PET検査による影響について理解し、不安な気持ちを取り除いたうえで検査に臨んでいただければと思います。

福島県立医科大学を卒業後、日本医科大学第一病院、獨協医科大学病院などの放射線科で研鑽を積み、画像診断に不可欠な読影技術を磨く。
2003年には栃木県内初となるPETセンターを、宇都宮セントラルクリニック内に開設。以来、最新鋭の検査機器を駆使して、「小さく見つけて切らずになおす」を目標に高度な診療を提供し続けている。
近年ではPET検査をがんの発見だけでなく、パーキンソン病や遺伝子疾患のAADC欠損症、認知症の早期発見のためにも活用している。