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胸のしこり、乳がんの可能性は?

疾患啓発(スポンサード)

最終更新

2018/09/20

2018 年 09 月 20 日
更新しました
2018 年 04 月 23 日
掲載しました
胸のしこり、乳がんの可能性は?
独立行政法人 労働者健康安全機構 横浜労災病院 乳腺外科部長 千島 隆司 先生

独立行政法人 労働者健康安全機構 横浜労災病院 乳腺外科部長

千島 隆司 先生

目次
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胸のしこりは、乳がんの特徴的な症状のひとつです。しかし、胸にしこりを感じる病気は乳がんだけに限りません。また、なかには正常な乳腺をしこりと勘違いされる方もいます。今回は、胸にしこりができる原因や、乳がんのしこりの特徴、セルフチェックの方法について独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院乳腺外科部長である千島隆司先生にお話を伺いました。

胸にしこりがあるとき考えられる原因は?

胸にしこりができる病気には、乳がんや良性乳腺疾患(乳腺にできる良性の病気の総称)があります。しかし、病気ではないにもかかわらず胸にしこりがあると勘違いしてしまうケースも多々あります。

正常な乳腺をしこりと感じてしまうことがある

胸のしこり

「胸のしこり」というと真っ先に乳がんを疑ってしまう方も多いかと思いますが、実は正常な乳腺がしこりと勘違いされてしまうことが多くあります。

上図のように、乳腺は"海ぶどう"のようなものが大量に集まった凸凹の形状をしています。乳腺は脂肪や間質組織に包まれているため、胸を触っても乳腺に触れることは基本的にはありません。しかし、胸の脂肪や間質組織が少ない方の場合、乳腺の凸凹した形状を直接触れるため、乳腺をしこりと勘違いしてしまうことがあります。

良性乳腺疾患

乳がん以外に胸にしこりを感じる病気には、良性乳腺疾患があります。これは、乳腺にできる良性の病気の総称で、乳腺線維腺腫や乳管内乳頭腫、嚢胞などが挙げられます。良性乳腺疾患のしこりには、病気によってあらゆる特徴がありますが、皮膚表面に近い場所に発生した場合は、ビー玉のようなつるつるしたものを触っている感じであることが多いです。

乳がんのしこりの特徴や痛み

しこり自体に特徴や痛みはない

乳がん特有のしこりの特徴はありません。10個の乳がんがあれば10通りの感触があるといわれているほど、経験豊富な医師であっても触診で良性乳腺疾患と乳がんを見分けることは極めて難しいと考えます。また、しこりが小さければ、痛みを感じることはほとんどありません。

えくぼ徴候とよばれる、くぼみがみられる

しこりの特徴はそれぞれですが、よく認める症状として「えくぼ徴候(ディンプリングサイン)」があります。えくぼ徴候とは、胸を張ったり腕をあげたりして皮膚に緊張をかけたときに現れるくぼみです。

乳がんは増殖する際に、周辺の組織を巻き込みながら増殖していくため、がんに巻き込まれた部分が引っ張られたように直線状になります。そのため、しこり付近の皮膚に緊張をかけたり、皮膚をつまんだりすると、くぼみが現れるのが乳がんの大きな特徴です。