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食道がんの症状 早期発見のためにはどうすればいい?
食道がんでは、進行すると食事中の詰まりなどの症状が現れますが、早期の場合、初期症状はほとんどありません。では、食道がんを早期発見するためにはどうすればよいのでしょうか。今回は京都第一赤十字病院の...
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食道がんの症状 早期発見のためにはどうすればいい?

公開日 2018 年 06 月 18 日 | 更新日 2018 年 09 月 19 日

食道がんの症状 早期発見のためにはどうすればいい?
戸祭 直也 先生

京都第一赤十字病院 消化器内科副部長 上部消化管内視鏡治療部門長

戸祭 直也 先生

目次

食道がんでは、進行すると食事中の詰まりなどの症状が現れますが、早期の場合、初期症状はほとんどありません。では、食道がんを早期発見するためにはどうすればよいのでしょうか。今回は京都第一赤十字病院の消化器内科副部長である戸祭直也(とまつりなおや)先生に、食道がんの症状や診断方法、早期発見のためのアドバイスについてお話を伺いました。

食道がん初期症状

早期の食道がんの場合、初期症状がほとんどないため発見することは難しいといえます。そのため、早期の段階で食道がんを見つけるためには、内視鏡(体の内部を観察・治療する医療器具)を使用した検査が非常に有用です。

食道がんが進行しているときの症状

食事中に違和感を感じている70代くらいの男性

食道がんは進行すると、このような症状がみられます。

  • 食事中の詰まり
  • 体重減少
  • 嗄声(させい)
  • 胸痛や背部痛
  • 首のリンパ節の腫れ

など

食事中の詰まり

進行した食道がんでは、食べたものが詰まる感じがする、飲み込みづらくなる、などの症状が現れます。これは、がんによって食道の内側が狭くなってしまうことが原因で、これらの症状で初めて病院を受診される方が多いです。また、がんが大きくなればなるほど、水を飲み込むことができず、吐き出してしまう方もいます。

体重減少

食道がんの患者さんには、体重の減少がみられる方も多くいます。喉が詰まって食べる量が減少し、栄養不足に陥ることが原因であると考えられます。

嗄声

まれではありますが、嗄声(させい)(声がかすれたような状態になること)の症状がみられることがあります。この症状は、食道の横にある反回神経ががんに巻き込まれることで生じます。反回神経は声帯の動きを支配しているため、この神経に影響が及ぶと、声のかすれなどの症状がみられるのです。

胸痛や背部痛

がんが進行して、周囲の肺や背骨などに浸潤していくと胸や背中に痛みが生じることがあります。

首のリンパ節の腫れ

まれに首のリンパ節の腫れに気づき、病院を受診する患者さんもいます。

食道がんの検査

画像診断

がんをみつける検査

食道がんは、主に内視鏡検査を行うことで発見されます。特に近年は、画像強調内視鏡観察法(IEE)のうち、NBI(Narrow Band Imaging)やBLI(Blue Laser Imaging)を用いる病院が増えてきています。

NBIやBLIとは、特殊な光を当てながら内視鏡検査を行うことで、通常の内視鏡検査ではみつけにくい非常に小さなサイズのがんも発見できる可能性があります。この検査は、食道がんの早期発見のためにとても有用です。

また、バリウム造影検査(バリウムという造影剤を飲んで、レントゲン撮影を行う検査)でも食道がんの診断が可能です。しかし、小さな早期食道がんをみつけることは難しいといえます。

がんの広がりや転移を確認するための検査

食道がんが発見されたら、治療方針を決めるためにステージ(病期)の診断を行います。食道がんのステージは、がんの広がり具合や、リンパ節・他臓器への転移の有無で決定します。

これらを確認するためには、CT検査(エックス線を使って身体の断面を撮影する検査)を行います。また、場合によってはPET検査(特殊な薬とカメラを使って全身の詳しい画像を撮る検査)を行うこともあります。

食道がんのステージについては、記事1『食道がんの原因は?主な原因は飲酒や喫煙』をご覧ください。

重複がんの有無を調べる検査

食道がんの患者さんは、重複がんといって、同時に他のがんも合併していることが多く、2008年の日本食道学会の全国調査によると、約23%の患者さんが重複がんを持っていることがわかっています。

そのため、食道がんの検査を行ううえでは、重複がんの存在を確認することも重要です。ですから、先述のCT検査やPET検査は、ステージを決定するためだけでなく、重複がんを診断する目的でも行われます。

食道がんを早期発見するために

積極的な内視鏡検査を

冒頭でもお話ししたように、食道がんには初期症状がほとんどないため、症状から早期発見することは極めて困難です。また、胃がん検診で行うバリウム検査で、たまたま食道がんがみつかる方もいますが、残念ながらすでに進行してしまっていることがほとんどです。

そのため、食道がんを早期発見するためには、積極的に内視鏡検査を受けることが重要です。食道がんは0期のうちにみつけることができれば、内視鏡治療で根治を目指すことが可能です。ですから、食道がんのリスクとなる喫煙や飲酒歴がある方は、人間ドックなどで内視鏡検査を受けるようにしましょう。

引き続き、記事3『食道がんの治療はどのように行う?治療法や合併症について解説』では食道がんの治療法について解説します。
 

1995年京都府立医科大学医学部卒業。消化管や胆膵疾患の内視鏡診断および治療に携わり、特に上部消化管(胃・十二指腸・食道・咽頭)のESDを専門とする。2018年現在所属する京都第一赤十字病院では多くの患者さんにESDを実施しており、その件数は近畿圏トップクラスを誇る。

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