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神経内分泌がん(NEC)の原因と症状について

神経内分泌がん(NEC)の原因と症状について
市川 靖史 先生

横浜市立大学大学院 医学研究科がん総合医科学主任教授、横浜市立大学附属病院 臨床腫瘍科・乳腺外...

市川 靖史 先生

小林 規俊 先生

公立大学法人 横浜市立大学 がん総合医科学 、横浜市立大学附属病院 臨床腫瘍科 講師

小林 規俊 先生

目次
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神経内分泌腫瘍(NET)はG1、G2、G3とグレードが分けられており、G3にあたるものが神経内分泌がん(NEC)といわれています。NECは、NETのG1、G2と原因遺伝子や形状が異なるため、G1、G2とは違う検査や治療が必要です。

今回は、横浜市立大学附属病院の市川靖史先生と小林規俊先生に、NECの原因や症状、特徴についてお話しを伺いました。

NECを発症する原因は、まだ解明されていません。しかし、通常のがん細胞の一部が、より質の悪いがん細胞であるNECに変化することによって発症するといわれています。そして、NECである質の悪いがん細胞は、通常のがん細胞よりも増殖する速度が早いため、通常のがん細胞の多くが、より質の悪い細胞になり、結果的にNECががん細胞の多くを占めることになります。

人体模型

NECは、通常のそれぞれの臓器のがんと似た症状が現れます。たとえば、胃のNECの場合は、胃がんに似た症状で、膵臓のNECは膵臓がんに似た症状、大腸のNECは大腸がんに似た症状が現れます。NETの症状のように、低血糖症*などのホルモン機能の異常が現れることはほとんどありません。

低血糖症…血液中の糖分が少なくなる病気で、動悸や疲労感、倦怠感などの症状が現れる

(NETの症状について詳しくは、記事『増加傾向にある神経内分泌腫瘍(NET)とは。膵臓だけではなく全身の臓器に発生する希少疾患』をご参照ください)

胃がんの場合、初期はあまり自覚症状が現れません。進行すると、

などの症状が現れます。

胃がんと同様に、初期はあまり自覚症状が現れません。進行すると、

  • 腹痛
  • 腰や背中の痛み
  • 食欲不振
  • 黄疸(おうだん)(肝臓や血液の異常で皮膚や粘膜が黄色くなること)

などの症状が現れます。

胃がん・膵臓がんと同様に、初期はあまり自覚症状が現れません。進行すると、

  • 腹痛
  • 血便や下痢と便秘を繰り返すなどの便の変化
  • 貧血

などの症状が現れます。

NETのG1、G2とNECを比較すると、NECは早期に全身に転移しやすい傾向があります。また、同じ範囲にがん細胞が転移したとしても、NECの患者さんはNETの患者さんよりも、症状が重症化することが多いといわれています。

NETを発症する患者さんの平均年齢は、消化管NETが59.8歳、膵NETが57.6歳と若年者です。しかし、NECを発症しやすい年齢は、それぞれの臓器の通常のがんと同じ年齢です。

(NETの概要について詳しくは、記事『増加傾向にある神経内分泌腫瘍(NET)とは。膵臓だけではなく全身の臓器に発生する希少疾患』をご参照ください)

(NETのG1、G2の治療法について詳しくは、記事『欧米で実績のある神経内分泌腫瘍(NET)の新しい治療―ペプチド受容体放射性核種療法(PRRT)とは』をご参照ください)

小林先生

NECをみつけるための検診はありません。がんが発見されてから、腫瘍の性質(核分裂像・Ki-67)などを検査してから、NECと診断します。そのため、通常のがん検診を受けることがNECを見つけ、治療することにつながります。

(NECの検査について詳しくは、記事2『神経内分泌がん(NEC)の検査 画像検査と病理検査を行う』をご参照ください) 
 

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  • 横浜市立大学大学院 医学研究科がん総合医科学主任教授、横浜市立大学附属病院 臨床腫瘍科・乳腺外科 部長

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  • 公立大学法人 横浜市立大学 がん総合医科学 、横浜市立大学附属病院 臨床腫瘍科 講師

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