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大腸がんの診断は大腸内視鏡検査を行う

大腸がんの診断は大腸内視鏡検査を行う
松村 直樹 先生

東北ろうさい病院 外科副部長 内視鏡外科部長 内視鏡下手術センター長

松村 直樹 先生

目次
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大腸がんの検診(便潜血検査)が陽性になった場合、病院やクリニックで大腸内視鏡検査を受ける必要があります。そして、大腸内視鏡検査で大腸がんが発見された場合は、注腸造影検査やCTなどを実施し、腫瘍の位置や周囲浸潤(周りの組織へ広がっていること)などを調べます。

今回は、東北ろうさい病院 内視鏡外科部長の松村直樹先生に、大腸がんの検査についてお話を伺いました。

便潜血検査などの検診で陽性になった患者さんは、大腸内視鏡検査を実施し、大腸がんの有無を調べます。大腸内視鏡検査とは、肛門から内視鏡(体の内部を観察・治療する医療機器)を挿入し大腸のなかを観察する検査です。そして、腫瘍がある場合は一部を採取してがん細胞であることを確認し、大腸がんの診断をします。 

ステージ0からⅠ(軽度浸潤)の初期の大腸がんや大腸ポリープであれば、内視鏡で切除することも可能です。

大腸がんの詳しい治療法については、記事4『大腸がんの手術 種類や特徴について』をご参照ください。

大腸内視鏡検査で大腸がんの診断がついた場合は、腫瘍のある場所や周囲浸潤の有無や範囲を調べる検査を実施します。たとえば、腫瘍のある場所を正確に把握するためには、注腸造影検査*を行います。遠隔転移や周囲浸潤を評価するためには、CT**やエコーを行います。また、大腸がんのなかでも直腸がんは骨盤内に広がるケースも少なくありません。そのため、MRI***で骨盤内の広がりを調べることもあります。

*注腸造影検査…大腸に造影剤を注入し、エックス線で撮影する検査

**CT…エックス線を使って体の断面を撮影する検査

***MRI…磁気を使い、体の断面を映す検査

上記の検査を実施し、その結果から手術の種類や術式を決定します。

病院のベッドで休んでいる患者さん

まず、大腸のなかを綺麗にするために下剤を服用します。そして、便が液状になったら肛門から内視鏡を挿入し、大腸のなかを観察します。場合によっては、腸の緊張を和らげる薬や鎮痛剤を注入します。検査後は少しの休憩をとり帰宅します。

大腸内視鏡検査では、大腸内に二酸化酸素を入れて膨らませてから内視鏡を挿入します。そのため、検査後数時間はお腹が張っているように感じることもあります。また、まれに内視鏡が大腸内の粘膜を傷つけてしまうケースもあります。数日経過しても腹痛や血便が治まらない場合は、病院やクリニックを受診してください。

大腸内視鏡検査を実施する際は、下剤を服用します。しかし、血便と共に腹痛や吐き気がある患者さんは、腫瘍により腸閉塞(腸がふさがり内容物が詰まること)を起こしている可能性があります。腸閉塞を起こしている患者さんに下剤を使用すると、便が無理やり閉塞している場所を通ろうとし、腸管が破裂する危険性があります。そのため、腸閉塞が疑われる患者さんは、大腸内視鏡検査を実施する前にCTかエコーを撮影し、腸閉塞の有無を確認してから大腸内視鏡検査を行います。

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