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胆石の検査・治療法-種類別の治療法について解説
胆石は発生する場所によって「胆のう結石・総胆管結石・肝内結石」に分類され、治療法はそれぞれの種類によって異なります。今回は、香川県済生会病院消化器内科部長である藤森崇行先生に胆石の検査方法や治療...
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胆石の検査・治療法-種類別の治療法について解説

公開日 2018 年 09 月 11 日 | 更新日 2018 年 09 月 25 日

胆石の検査・治療法-種類別の治療法について解説
藤森 崇行 先生

香川県済生会病院 消化器内科部長

藤森 崇行 先生

目次

胆石は発生する場所によって「胆のう結石・総胆管結石・肝内結石」に分類され、治療法はそれぞれの種類によって異なります。

今回は、香川県済生会病院 消化器内科部長である藤森崇行先生に胆石の検査方法や治療法についてお話を伺いました。

胆石の種類やリスク、症状については記事1『胆石症ではどのような症状が起こる?原因や予防法は?』をご覧ください。

胆石の検査

検査の種類

腹痛や発熱、胆石疝痛(たんせきせんつう)(胆石が胆道に詰まることによって生じる強い痛み)などの症状から胆石が疑われる場合には、以下のような検査を行います。

  • 血液検査
  • 腹部超音波検査
  • 腹部CT検査
  • MRCP検査
  • 超音波内視鏡検査(EUS)
  • 内視鏡的逆行性胆管膵管造影検査(ERCP)

など

血液検査

血液検査では、γ-GTP・ALP・総ビリルビン・AST・ALTなどの数値によって肝機能障害を評価します。また、胆石が原因で胆のう炎や胆管炎を発症していないかを確認するために、白血球やCRPによる炎症反応の評価も行います。

ただし、無症状の胆のう結石の場合には、血液検査を行っても異常がみられないことが多くあります。

腹部超音波検査(腹部エコー検査)

血液検査と同時に、腹部超音波検査(腹部エコー検査)も行います。お腹の外から超音波を当てるだけの検査なので、患者さんの身体的負担はほとんどかかりません。

超音波検査は会社や自治体の検診でも広く行われている検査であり、症状がまったくない方で検診の超音波検査ではじめて胆石がみつかる方も多くいらっしゃいます。

また、超音波検査では、胆石の有無だけでなく、胆のう壁肥厚(胆のうの壁が厚くなること)や胆のうポリープの有無を確認することも可能です。

腹部CT検査

 

https://medicalnote.jp/contents/180910-001-QZ
資料:藤森崇行先生よりご提供 腹部CT画像でみた結石

胆石をより詳細に検査するためには、腹部CT検査(エックス線を使って身体の断面を撮影する検査)を行います。ただし、胆石が純コレステロール結石の場合、腹部CT検査では写し出すことができません。

また、腹部CT検査では、胆のう炎の評価を行うこともできます。

MRCP検査

MRCP検査(MR胆管膵管撮影)とは、MRI装置を用いて胆管や胆のう、膵管を写し出すことのできる検査です。この検査を行うことで、胆石の大きさや形、個数などを把握することができます。

超音波内視鏡検査(EUS)

超音波内視鏡検査とは、口から超音波装置がついた内視鏡(先端に小型カメラがついた細い管)を挿入して、胃や十二指腸から胆管や胆のうを観察する検査です。

胆石の中でも、特に総胆管結石は先述した検査を行っても診断に迷う場合がありますが、超音波内視鏡検査を行うことで高い確率で胆石の有無を確認することが可能です。

内視鏡的逆行性胆管膵管造影検査(ERCP)

 

胆管造影でみた結石
資料:藤森崇行先生よりご提供 胆管造影でみた結石

内視鏡的逆行性胆管膵管造影検査(ERCP)は、先述の検査で総胆管結石があるとわかった方に対して治療を前提に行います。

ERCPでは、口から挿入した内視鏡を胆管の出口である十二指腸乳頭というところまで進めます。そこから胆汁の流れに逆らう形で造影剤を注入してエックス線撮影を行うことで、胆管にある結石の個数や大きさを調べることができます。結石が確認されたら、そのまま結石を除去する治療を行います。

ERCPは膵炎などの合併症(ある病気や検査、手術などが原因となって起こる別の症状)が起こる危険性があるため、診断だけの目的で行われることはほとんどなく、引き続き治療を行うと予測される場合に行います。

胆石の治療法

記事1でお話ししたように、胆石は発生場所によって「胆のう結石・総胆管結石・肝内結石」に分類され、治療法はそれぞれ異なります。

胆のう結石の治療法

無症状の場合には治療を行わないことが多い

胆のう結石の場合、胆のう内に結石があるだけで、痛みなどの症状はまったくない方が多くいらっしゃいます。このような無症状の場合には、結石があることがわかっていても治療を行わないことがほとんどです。

ただし、腹部超音波検査などで胆のう壁肥厚が確認されたり、胆のう内に結石が充満していて胆のうの評価が十分に行えない場合には、無症状であっても治療を行います。

治療の第一選択は、腹腔鏡下胆のう摘出術

胆のう結石の第一選択の治療法は、腹腔鏡下胆のう摘出術です。腹腔鏡下胆のう摘出術とは、お腹に小さな穴をいくつか開けて、そこから内視鏡や専用の器具を挿入して、胆のうごと摘出する治療法です。

ただし、胆のうがんが強く疑われるとき、胆のうの炎症が強いとき、腹部臓器に癒着(ゆちゃく)がみられるときなどには、開腹による胆のう摘出術を行うこともあります。

胆のう摘出後には、一時的な下痢症状がみられることがありますが、時間の経過と共に徐々に治まってきます。

また、患者さんの中には胆のう摘出術を希望されない方もいらっしゃいます。そのような方には、胆汁酸内服による経口溶解療法や体外衝撃波結石破砕療法(ESWL)を行うこともあります。ESWLはコレステロール結石の場合が適応となります。

体外衝撃波結石破砕療法(ESWL)…体の外から結石をめがけて衝撃波をあてることで結石を粉々に砕く治療法

総胆管結石の治療法

症状がなくても治療を行う

肝臓と十二指腸をつなぐ胆管に結石ができた場合には、のちに黄疸(おうだん)や胆管炎、胆管性膵炎などを発症する恐れがあることから、無症状であっても結石を取り除く治療を行います。

内視鏡的または外科的に結石を取り除く

総胆管結石では、内視鏡的または外科的な総胆管結石除去術を行いますが、2018年現在では内視鏡を用いた治療が広く行われています。

内視鏡的胆道結石除去術は、口から挿入した内視鏡を十二指腸まで進め、十二指腸乳頭(胆管の出口)を切開または拡張してから、専用の器具を用いて結石を取り除く治療法です。

外科的な胆道結石除去術は、胆のう結石も合併しているために胆のう摘出術を行う必要がある場合に選択されることが多いです。

(総胆管結石に対する内視鏡治療については、記事3『総胆管結石の内視鏡治療』で詳しく解説しています)

肝内結石の治療法

肝臓の中の胆管に結石ができる肝内結石の場合には、結石がある胆管を含めた肝臓を部分切除する治療を行います。肝臓ごと部分切除する理由は、肝臓内に結石があると、結石がある部分の肝臓が萎縮してしまい、胆管がんを併発してしまう可能性があるためです。

しかし、肝内結石が軽度な場合や、患者さんが外科手術を拒否された場合には、経皮的または経口的に内視鏡(胆道鏡)を用いて結石だけを取り除く治療を行うこともあります。

 

胆石症(藤森崇行先生)の連載記事

2004年、香川医科大学医学部医学科卒業。同大学医学部附属病院を中心に消化器内科医としての臨床経験を積み上げる。高度な内視鏡検査・治療技術を持ち、患者さんにとって身体的苦痛の少なくて済むよう、迅速かつ丁寧な内視鏡検査を心がけている。

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