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脳動脈瘤における脳血管内治療―治療の種類と術後について
脳動脈瘤は、開頭手術だけではなく、脳血管内治療でも治すことができます。脳血管内治療は、カテーテルで脳動脈瘤にコイルを詰めて破裂を予防する治療法です。体への負担が少ない治療であり、基本的に退院後の...
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公開日 : 2018 年 10 月 05 日
更新日 : 2018 年 10 月 05 日

脳動脈瘤における脳血管内治療―治療の種類と術後について

目次

脳動脈瘤は、開頭手術だけではなく、脳血管内治療でも治すことができます。脳血管内治療は、カテーテルで脳動脈瘤にコイルを詰めて破裂を予防する治療法です。体への負担が少ない治療であり、基本的に退院後の生活に制限はありません。

今回は、脳動脈瘤における脳血管内治療について、東京曳舟病院脳神経外科の渋谷肇先生にお話を伺いました。

脳動脈瘤における脳血管内治療とは?

カテーテル室

カテーテルを用いて脳動脈瘤の破裂を防ぐ治療方法

脳血管内治療とは、頭部を切開して手術を行うのではなく、カテーテルと呼ばれる細い管を血管に挿入して行う治療方法です。主に「コイル塞栓術」や「ステント併用コイル塞栓術」という方法で行われます。鼠径部(太ももの付け根)からカテーテルを入れて、脳動脈瘤にコイルを詰めて脳動脈瘤の破裂を防ぎます。当院では、脳血管内治療を基本的に全身麻酔で行っています。心臓などに問題があり、全身麻酔ができない場合は、局所麻酔でも対応できます。

通常は、術前の造影CTで脳動脈瘤の治療の適応を決めますが、脳動脈瘤の形が複雑で、術前に脳の血管の状態を確認した方が良いと考えられる患者さんは、術前に脳血管撮影検査を行ってから治療の適応を決めることもあります。実際の治療は、脳血管造影で脳動脈瘤の形や血管の根元の状況を見ながら行います。脳全体の血管を見て、どこの血流を止めて、どこを止めてはいけないのかを考えながら治療を進めます。脳血管内治療に要する時間は、3時間ほどです。

脳血管内治療の種類

コイル塞栓術

コイル塞栓術

コイル塞栓術は、脳動脈瘤にコイルを詰めて破裂を予防する治療法です。脳動脈瘤がある血管にコイルを詰めるだけで、正常な血管には何も残しません。

コイル塞栓術には、補助的な方法が2つあります。

・バルーンアシスト

コイル塞栓術 バルーンアシスト

血管の根元を一時的にバルーンで止めて、脳動脈瘤の中にコイルを巻いて収める方法です。当院では、実際に使わなくても、安全のためにバルーンを入れることが多いです。出血した際にバルーンを使えばすぐに止血することができるためです。

・ダブルカテーテル

基本的には、1本のカテーテルを入れて脳動脈瘤内でコイルを巻きます。ダブルカテーテルは、2本のカテーテルを使うことで、コイルの形をうまく整える方法です。

ステント併用コイル塞栓術

ステント併用コイル塞栓術

ステント併用コイル塞栓術は、ステントでコイルの正常血管への逸脱を防ぎながら脳動脈瘤にコイルを詰める治療法です。脳動脈瘤のネック部分が大きいなど、バルーンアシストをしてもコイルを保持できない場合に行います。

正常な血管にステントを残さなければならないため、ステントが置かれた場所に血栓と呼ばれる血の塊ができる合併症を起こすリスクがあります。極力ステントは置かないようにしますが、バルーンだけでは厳しいと判断した場合は、ステントを留置します。

フローダイバーター留置術

フローダイバーダー

ステント併用コイル塞栓術を応用したものがフローダイバーター留置術です。ステントの目が細かいタイプであるフローダイバーターを置くことで脳動脈瘤に血液が入るのを防ぐ治療方法です。主に大きい瘤に対して行われます。

脳動脈瘤に触らなくても、脳動脈瘤ができている血管にフローダイバーターを置けば治せる画期的な治療法です。しかし、フローダイバーターの置き方が技術的に難しい、置ける場所が決められている、適応となる患者さんが少ない、日本でできる施設が少ない、合併症のリスクが高いなどの問題もあります。

保険適応で受けることができますが、特殊な治療のため一般的な病院でできるのは、ステント併用コイル塞栓術までです。フローダイバーター留置術は、当院でも行っていません。まだ一般的に普及はしていませんが、これから伸びてくる治療法かもしれません。

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連載記事

東京曳舟病院で副院長を務める脳神経外科医師。主に急性期脳卒中の患者さんの治療を行う。脳血管内治療に習熟しており、患者さんの体にかかる負担が少なくなるよう尽力している。気さくな人柄で、患者さんやスタッフから慕われている。

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