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素早い治療を検討したい、粉瘤(アテローム)の治療法とは?

素早い治療を検討したい、粉瘤(アテローム)の治療法とは?
鈴木 真澄 先生

アイシークリニック新宿院 形成外科医

鈴木 真澄 先生

目次
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皮膚腫瘍のなかでも、発症する患者さんが多いと言われる「粉瘤(アテローム)」。良性で痛みを伴わないことも多く、放置してしまうと、気づいたときには、細菌感染を伴う重症化に発展してしまっていることもあります。治療に不安があったり、忙しくて通院するのが面倒だったりする方も多いはず。素早く治療する方法はないのでしょうか?

今回は、アイシークリニック新宿院 形成外科医 鈴木真澄先生に、粉瘤(アテローム)の治療法を中心にお話を伺いました。

粉瘤(アテローム)の特徴と一般的な治療法について

今回お話を伺ったアイシークリニック新宿院 形成外科医 鈴木真澄先生。東京医科歯科大学医学部附属病院形成外科や大病院での勤務も行い、日々患者さんのために奮闘している。

粉瘤(アテローム)は、体中どこにでもできる良性の皮下腫瘍の一種です。原因を特定することは難しく、何らかの作用によって、皮膚の下に袋状の構造物(嚢腫)ができ、その内部に、本来、皮膚からはがれ落ちるはずの角質(あか)や皮脂がたまり徐々に大きくなっていきます。「脂肪のかたまりだと思っていた」という方も多いですが、実際は異なります。

頭の先から足の裏まで、体のどこにでもできる可能性があり、特に、背中や顔、頬、でん部などにあらわれることも多く、皮膚の良性腫瘍でもっとも多いものの1つです。見た目は、はじめは数mm~数cmで、半球状に盛り上がり、腫瘍の中央に黒い点のような開口部がみられることが多いです。

まれに、大きくならずに自然になくなることもありますが、ほとんどの場合、放っておくと少しずつ大きくなり、大きいものでは10cm以上になり、大きいものは野球のボールほどになることもあります。

角質(あか)や皮脂が溜まった袋状の構造物(嚢腫)が粉瘤(アテローム)の正体ですが、袋が破れ内容物が外に漏れだすと、とても不快な臭いを発します。

また、老廃物が皮膚の中で散らばり炎症を起こすと、急に大きくなったり、赤くはれて非常に強い痛みを伴ったりすることも多いです。そのまま、内容物が皮膚の下に閉じ込められた状態になると、重症化して、38度以上の高熱が出ることもあります。患者さんによっては単なる「おでき」と勘違いして、受診が遅れて重症化する事もあります。

粉瘤(アテローム)は全身どこにでもできるので、多発したり、別の場所にできたりすることはあります。しかし、ひとつの粉瘤が、体の別の場所に移動したりすることはなく、他人にうつることもありません。完治を目指すには、手術で粉瘤(アテローム)を取り除くしかありません。

飲み薬や塗り薬、経過観察だけでは完治は非常に難しいです。また、感染して腫れている時に切開をして内容物や膿を出しても、腫瘍自体を取りきらなければ完治はしていません。

自分で無理につぶしたり圧迫したりして袋状の構造物(嚢腫)を破くと、かえって炎症を悪化させる恐れがあるため行わないでください。早めに医師に相談して、素早く完治を目指すのであれば、手術を選択することが一般的です。

アイシークリニック新宿院での粉瘤(アテローム)の診察で、多い症状とは? 

診察をするアイシークリニック新宿院 形成外科医 鈴木真澄先生。患者さんのライフスタイルや治療後の生活まで考えた、患者さんに寄り添う治療を心がける。

アイシークリニック新宿院では、粉瘤(アテローム)の患者さんの多くは、皮膚のしこりやできものとして気付き、少しずつ大きくなることで、気になったり、チーズのような特有の臭いが不快になったりして、受診することが多いです。

中には、細菌感染や炎症を起こして急激に大きさを増し、赤く腫れ上がって激痛を感じるような重症化した患者さんも受診します。

袋状の構造物(嚢腫)が破れると、臭くてドロドロとした粥状の内容物がでてくることがありますが、皮膚の下で袋が破れて内容物が閉じ込められてしまうと、急速に悪化していくことがあります。

背部やでん部など、自分で見えない部位にできた場合、炎症をおこすまで気付かず悪化することもしばしばあり、おできや、できものと、間違えて自覚をしている人も多くいます。

粉瘤(アテローム)は脂肪のかたまり、と間違える人も多いですが、袋状の構造物(嚢腫)の内容物は、実際には角質と皮脂であり、脂肪ではありません。

アイシークリニック新宿院に来院する患者さんの中には、セカンドオピニオンの方も多くいます。

粉瘤と診断されたにもかかわらず、「痛くなければそのままでいい」と言われたり、「悪いものではないから放っておいていい」と言われたりして重症化した患者さんや、「炎症が治まるまで手術はできない」「手術の予約ができるのは数週間後」と言われたり、「膿は出したけど袋は取れていないので、またできるかもしれない」と言われたりする人もいます。

粉瘤(アテローム)の治療では、完治を目指すには一般的に手術を選択します。袋状の構造物(嚢腫)をきれいに取り除くことが重要です。投薬や塗り薬、経過観察だけで自然になくなることは基本的にありません。

アイシークリニックでは、粉瘤の治療において、患者さんが希望されればほとんどの場合、当日手術を行っています。炎症があって痛みが強くて辛い、仕事が忙しくて何度も通院できない、土日しか休みがないなど、お困りの患者さんを少しでも早く少ない負担で治療をしようという思いで、全員の医師やスタッフが全力で治療にあたっております。

粉瘤(アテローム)の完治を目指す、形成外科におけるふたつの治療法

粉瘤(アテローム)の迅速な治療は手術の選択が一般的で、症状によっては日帰り手術が可能な患者さんも多く、早めに形成外科医に相談してほしい、と語る鈴木先生。

粉瘤(アテローム)は良性の皮膚腫瘍なので、飲み薬や塗り薬で自然に消えることは基本的にありません。ですから、完治を目指すなら、外科的治療として手術を選択することが一般的です。

しかし、アイシークリニックの患者さんからは、「手術をするには何科に行けば良いか分からなかった」、という声をとてもよく耳にします。

また、「手術をしたことがない」「手術をするなら手術に慣れている先生が良い」とお話になる患者さんが多く、当院では、患者さんの不安や希望に合わせて、多くの形成外科医が、粉瘤(アテローム)治療にあたっています。

一般社団法人日本形成外科学会のホームページによると、「形成外科医とは、からだの傷や変形をきれいに治すことを主な目的に専門的な知識と診療技術を持ち、これらの領域に関して適切に対応する診療を行い、必要に応じて他領域の専門医と共同して治療を行う能力を備えた医師」と書かれており、粉瘤(アテローム)の手術においても、手術の傷跡などには、こだわりを持って治療にあたっており、その専門性を発揮しています。

粉瘤(アテローム)の完治を目指す、形成外科におけるふたつの治療法をご紹介します。

粉瘤(アテローム)の完治を目指す従来の手術「切開法」

切開法は、粉瘤(アテローム)の手術として従来からある手術法で、腫瘍の形の2~3倍の長さで紡錘形に皮膚切開をして、袋ごと摘出し、切開した皮膚を縫い合わせます。

技術的に容易と言われており、再発率が低いですが、傷跡が残りやすいというデメリットもあります。しかし、この手術を形成外科医が行うことで、術後の傷の治りやすさや、傷跡をできるだけ少なくすることを手術前から検討し、手術や治療を行います。

新しい粉瘤(アテローム)の手術「くり抜き法(へそ抜き法)」

粉瘤(アテローム)の手術で、くり抜き法(へそ抜き法)という新しい手術方法があります。粉瘤の中心に小さな穴をあけて、その穴から内容物を取り出します。

くりぬき法(へそ抜き法)は切開法に比べ、手術時間や傷跡を小さくすることを目指せることや、日帰り手術が可能な場合や、抜糸の必要性がない場合もあるなど、患者さんの負担軽減を目指すことができる手術法です。

アイシークリニック新宿院では、粉瘤は、患者さんがご希望であれば、ほとんどの場合当日手術を行っております。手術は局所麻酔で行い、手術時間は5分程度から長くても20分程度で終わることを目指しています。

形成外科において手術はスタンダードな治療のひとつです。特に粉瘤(アテローム)は、完治を目指すためには手術を行い、袋状の構造物(嚢腫)を摘出することが一般的な方法となっています。

患者さんの希望は完全に治すことなので、その点では、粉瘤(アテローム)の手術治療における形成外科医の役割は大きく、治療に適した診療科のひとつと思います。また形成外科は、傷跡や元通りに治す再建を得意とする診療科のため、手術の傷跡などには、こだわりを持って治療にあたっています。

粉瘤(アテローム)の重症化とその治療、予後について

粉瘤(アテローム)の重症化した状態では、急に大きくなったり、赤くはれて痛みを伴ったりすることが多くみられます。袋が破れて感染症を起こしている場合や、袋は破れているのに内容物が皮膚の下に閉じ込められている状態になると、38度以上の高熱が出ることもあります。

感染症を起こしている場合、感染症を抑えるための、内服薬や外用薬などによる治療を行いますが、粉瘤(アテローム)の根本的な治療ではありません。治療をしていても、時間とともに増悪することもしばしばあります。

アイシークリニック新宿院のセカンドオピニオンの患者さんの中にも、内服薬や外用薬が効かずに痛みが増したり、自壊(皮膚が破れてしまった)したりした状態で来院する方もいます。

このような重症化した状態では、根本的な完治を目指すためには、外科的手術の選択が、迅速な治療法といえます。

形成外科医は、一時的に膿を出す排膿だけなど、いわゆる対症療法だけではなく、完治を目指すために、根本的な外科的治療として、手術を選択するのが一般的です。重症化した場合にも、すみやかに手術を行い、一回の治療で根治(完全に治す)する治療を目指します。先ほど説明した「くり抜き法」などの治療法も、形成外科医が選択する手術方法のひとつです。

従来は、炎症性の粉瘤に関して、切開して排膿のみを行い、内服薬で炎症を落ち着かせ、複数回の通院を続けた後、数か月後にあらためて切開法(紡錘形切除)による手術を行う治療がスタンダードでした。

しかし、くりぬき法を用いることで、炎症が起きていても手術を行うことができる場合もあり、袋状の構造物(嚢腫)を取り除くことができます。また、炎症を起こしている原因を摘出できるため、痛みの改善もはやいです。通院にかかる時間も減らすことができるため、患者さんの負担も軽減します。