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三叉神経痛と片側顔面けいれんの治療の特徴、北野病院の取り組みについて
三叉神経痛と片側顔面けいれんは発症の仕組みが同じであり、顔に症状が現れるという共通点のある病気です。治療法については、どちらの病気でも行える「微小血管減圧術」をはじめ、専門医とよく相談して決める...
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公開日 : 2019 年 01 月 31 日
更新日 : 2019 年 01 月 31 日

三叉神経痛と片側顔面けいれんの治療の特徴、北野病院の取り組みについて

目次

三叉神経痛片側顔面けいれんは発症の仕組みが同じであり、顔に症状が現れるという共通点のある病気です。治療法については、どちらの病気でも行える「微小血管減圧術」をはじめ、専門医とよく相談して決めることが大切です。

今回は、微小血管減圧術を中心に、治療の選択肢とそれぞれの特徴や病院の取り組みなどについて、北野病院・脳神経外科の岩崎孝一先生にお話を伺いました。

三叉神経痛の治療法と特徴

薬物療法

三叉神経痛の薬物治療には、まずカルバマゼピンを使用します。この薬は本来てんかんの治療薬ですが、脳神経の興奮を抑える作用があるため三叉神経痛の痛みをとることができます。注射や手術ではないので、初めに選択しやすい治療法です。しかし、薬剤の効果が切れれば痛みが戻ってくることや、長期間使用すると薬剤に耐性ができて効きにくくなってくるので完治はできません。また、初めは小量で効果があっても、徐々に量を増やせば副作用のリスクも高くなります。カルバマゼピンの副作用としては、眠気、薬剤性の肝機能障害、じんましんなどが挙げられます。

神経ブロック療法

神経ブロック療法は、神経に直接針を刺して神経を麻痺させて痛みをとる方法で、手術の必要がなく外来で実施できます。麻酔剤を使用したり、神経に熱をあてて固めたりする治療(高周波熱凝固)になるため、治療後は顔にしびれが現れることがあります。

手術療法「微小血管減圧術」

微小血管減圧術は、病気の原因を取り除くという根治治療です。手術には入院が必要で、他の治療法と比べて体には負担がかかります(微小血管減圧術の詳細は後述)。

放射線療法

放射線療法は、神経に高線量の放射線をあてて神経の一部を弱らせる方法で、ガンマナイフという放射線照射装置を用いて行います。2015年7月に「薬物療法による疼痛管理が困難な三叉神経痛」が保険適用になったため、健康保険で治療を受けることができます。手術療法に比べて体への負担は少なく行える治療法ですが短期間の入院が必要です。また、放射線の効果が現れるまでには一定の時間を要します。

治療法は総合的に判断

日本で受けられる三叉神経痛の治療法は以上の4種類ですが、患者さんの症状、年齢や身体的な背景、ご本人の希望、ライフスタイルなどを踏まえて、よく相談したうえで治療法を決めることが重要です。

軽症の場合は薬で症状をコントロールできる場合がありますが、重症で完治の希望があれば手術をすすめます。一般的に若い方の場合は、日常生活や仕事に支障が出やすいことから手術療法を、ご高齢の方の場合は手術療法以外の体への負担が軽い治療法を中心に考えます。

三叉神経痛の発症を予防することは難しい

三叉神経痛を引き起こす原因となる動脈硬化は、加齢に伴って血管が硬くなった状態です。進行した動脈硬化を改善させることは難しいため、いったん発症した三叉神経痛の自然治癒は期待できません。しかし、生活習慣病を予防できれば動脈硬化の進行も抑えられて、間接的には三叉神経痛の予防につながる可能性があります。

片側顔面けいれんの治療法と特徴

薬物療法

片側顔面けいれんの薬物治療としては、ストレスを緩和することでけいれんの発症を抑える目的で抗不安薬などを使用することがありますが、大きな効果は期待できません。

ボツリヌス療法

ボツリヌス療法は、外来で短時間に実施できる治療法です。ボツリヌス毒素を顔の筋肉に注射して、神経を麻痺させてけいれんを目立たなくすることを目的として行います。

ボツリヌス療法の効果の持続期間は通常2~3か月であるため、定期的に治療を続けていく必要があります。また、けいれんそのものを止めるのではなく、顔の筋肉を麻痺させてけいれんを目立たなくするだけで完治には至りません。

手術療法「微小血管減圧術」

三叉神経痛と同じく、片側顔面けいれんでも微小血管減圧術を実施します(微小血管減圧術の詳細は後述)。

片側顔面けいれんの発症を予防することは難しい

片側顔面けいれんは三叉神経痛と同じく、これといった予防法はありません。ストレスや疲労との関連が考えられていますが、日常生活で完全にストレスを避けることは困難です。また、三叉神経痛と同じように、生活習慣病の予防が動脈硬化の進行を抑え、間接的に発症の予防につながる可能性はあります。

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連載記事

特に脳腫瘍外科、脊椎・脊髄外科、微小血管減圧術を専門としており、多数の手術を手掛けている。大学病院以外では数少ない日本脳神経外科学会認定の基幹研修病院の主任部長を務める。

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