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狭心症の検査――​​カテーテルを使わない心臓の検査の方法

狭心症の検査――​​カテーテルを使わない心臓の検査の方法
藤田 勉 先生

医療法人 札幌ハートセンター 理事長 兼 CMO

藤田 勉 先生

目次
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この記事の最終更新は2019年02月04日です。

通常、狭心症の診断をする際は、カテーテル検査で冠動脈の狭窄の状態を確認する必要があります。カテーテル検査は確実な診断をすることが可能ですが、侵襲性が高く患者さんに負担がかかることが課題とされてきました。そこで、CTを用いた狭心症の検査が一部の施設で導入され始めています。近年はCTにおける画像診断の技術が改良され、動いた状態の心臓の様子をくまなく撮影することができるようになりました。札幌心臓血管クリニックでは、患者さんに極力負担をかけないように、カテーテルを使わない狭心症の検査を積極的に行っています。引き続き、札幌心臓血管クリニック理事長の藤田 勉先生にお話しいただきます。

当院では、まず問診で患者さんの大方の状態を把握します。症状を伺い、胸を押しつぶされるような痛みが5~30分程度持続するという場合は、狭心症の可能性を疑います。       

問診で病気が疑われた患者さんには、心電図検査、CT、頸動脈エコー、腎動脈エコー、ABI検査を行い、心臓や血管の状態を詳しく診ていきます。

心臓の病気の検査でなぜ頸動脈や腎動脈を調べるのかと思われた方もいるかもしれませんが、これには理由があります。

狭心症は動脈硬化によって生じる病気ですが、狭心症以外にも動脈硬化が原因で引き起こされる病気(動脈硬化性疾患)があります。腎血管性高血圧脳梗塞、閉塞性動脈硬化症などがこれに該当します。狭心症が疑われる患者さんに頸動脈エコーや腎動脈エコーを行う理由は、狭心症以外の動脈硬化性疾患を起こしていないか合わせて確認を行うためです。

近年まで、狭心症の診断にはカテーテル検査が中心に行われてきました。心電図やエコーを合わせて行う場合もありますが、これらの検査では冠動脈の状態をはっきりととらえることができません。カテーテル検査では冠動脈まで直接カテーテルを挿入するため、正確に冠動脈の狭窄の度合いをはかることができますが、侵襲性が高く、患者さんに負担がかかってしまうというデメリットがありました。

当院では、「患者さんに負担をかけない検査」を心がけ、カテーテル検査はできる限り行わないようにしています。

カテーテル検査を行わずに狭心症を診断するにあたり、256列マルチスライスCTを使用します。256列マルチスライスCTは、心臓の血管の一本一本をリアルに解析できる機械です。

元来のCTでは拍動する心臓の血管を撮影することが困難でした。しかし、機能が改良された256列マルチスライスCTでは、患者さんに約10秒息を止めていただく間に心臓の状態を細かく撮影することができます。

こうした流れでCTを行い、冠動脈の狭窄を確認できれば狭心症と診断されます。CTであればカテーテルを体に入れずに冠動脈や末梢血管の狭窄を確認できるので、カテーテル検査を希望されない患者さんにも検査を受けていただくことができます。

胸が痛くなる原因は心臓の病気だけではありません。実際に、胸痛を訴えて当院を受診された方の一部は、心臓に異常がみつかりません。この場合、なぜ胸が痛くなるのかを一緒に考えていきます。

また、「過去の健康診断や特定健診では異常がなかったけれどまだ不安」「心疾患の家族歴があり自分の心臓の状態を今から確かめたい」という方は、心血管ドックを受けることを推奨します。心血管ドックは症状・病気のない方を対象にした、心臓の健康診査です。当院の場合は通常の患者さんへの検査と同様、256列マルチスライスCTなどを行い、心臓の状態をくまなく調べます。万が一狭心症やほかの心血管疾患がみつかった場合は、引き続き当院で治療を行います。

心血管ドックの詳細は記事7『心筋梗塞の予防には規則正しい生活と心臓の検診が大事』をご覧ください。

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