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心房細動のカテーテル治療〜高周波アブレーション・冷凍(クライオ)アブレーションについて解説

疾患啓発(スポンサード)

最終更新

2019/02/15

2019 年 02 月 15 日
更新しました
2019 年 02 月 08 日
掲載しました
心房細動のカテーテル治療〜高周波アブレーション・冷凍(クライオ)アブレーションについて解説
横浜南共済病院 循環器内科 総括部長 鈴木 誠 先生

横浜南共済病院 循環器内科 総括部長

鈴木 誠 先生

目次
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心房が無秩序にプルプルと高頻度に震える「心房細動」に対する治療法のひとつに、カテーテルアブレーション治療があります。このカテーテルアブレーション治療は、心不全と心房細動を合併している患者さんの予後を改善に導く効果があるといわれています。

今回は、横浜南共済病院の循環器内科部長である鈴木誠先生に心房細動のカテーテルアブレーション治療を中心にお話を伺いました。

心房細動とは?

心房が無秩序かつ高頻度に震える病気

心房細動

心臓には、「左房・右房・左室・右室」の4つの部屋があり、左房と右房は「心房」、左室と右室は「心室」と呼ばれます。

通常、心房と心室は1対1のペースで収縮を繰り返すことで心臓が規則的に拍動し、全身に血液を送っています。しかし、心房細動になると、心房だけが無秩序かつ高頻度にプルプルと震える状態となります。

心房細動ではどのようなことが起こるの?

それでは、心房細動の発症によって具体的にどのようなことが生じるのでしょう。

動悸・胸部不快感などの自覚症状がみられる

心房細動になると、心房の興奮が心室に不規則に伝わります。これによって、動悸や胸部不快感などの症状があらわれます。

ただし、心房からの興奮はそのまま心室へと伝わるわけではありません。そのまま伝わってしまうと、「心室細動(心室が高頻度に興奮する病気)」となり、全身に血液を供給できなくなってしまいます。

そのため、心房からの興奮は、必ず「房室結節(ぼうしつけっせつ)」という場所を通過して、心室へと伝わります。房室結節には、心房が高頻度に興奮しても、そのまま心室へと伝わらないように制御する仕組みがあります。

この仕組みによって、心房細動が起きても、命にかかわる心室細動を引き起こさないようになっています。

心房内に血栓(血の塊)ができて、脳梗塞などを引き起こす

心房細動になると、心房の収縮が低下します。すると、心房の血流が滞るために心房内に血栓(血の塊)ができやすくなります。

この血栓が、血液の流れによって全身の血管へ飛ぶと、塞栓症を引き起こす危険性があります。特に問題となるのが、脳の血管に血栓が詰まることによる「脳梗塞」です。

このような重い合併症を防ぐために、心房細動の患者さんには血液が固まらないようにする「抗凝固薬(こうぎょうこやく)」を処方します。

心臓から拍出される血液が減少し、心不全を引き起こす

心房細動で心房の収縮が低下すると、左房から左室への血流量が低下します。

左室は、全身へ血液を送るためのポンプ機能を持っています。そのため、左室への血流低下が長時間持続すると、心臓から全身へと拍出される血液量(心拍出量)は本来より約30%も低下するといわれています。

これによって「心不全」を引き起こし、息切れや疲労感、むくみなどの症状が現れます。

心拍出量…心臓から拍出される血液の総量

心不全…心臓のポンプ機能が低下することで、全身の血液循環がうまくいかなくなる状態