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小林一広先生がAGA治療にかける思い-「精神科医としての経験を生かし、心身両面からの治療に取り組む」

小林一広先生がAGA治療にかける思い-「精神科医としての経験を生かし、心身両面からの治療に取り組む」
メンズヘルスクリニック東京 院長 医療法人社団ウェルエイジング 理事長 脇坂クリニック大阪 顧問医師 AACクリニック名古屋 顧問医師 聖マリアンナ医科大学幹細胞再生医学寄附講座 講師 小林 一広 先生

メンズヘルスクリニック東京 院長 医療法人社団ウェルエイジング 理事長 脇坂クリニック大阪 顧...

小林 一広 先生

通称AGA(Androgenetic Alopecia)と呼ばれる「男性型脱毛症」は、男性ホルモンの作用によって起こる脱毛症の一種です。記事3「AGAの治療について-患者さんに適した治療方法を一緒に検討していく」ではメンズヘルスクリニック東京におけるAGAの治療の流れについてお伺いし、記事4「AGA治療の現状と展望(近日公開予定)」では、多くの患者さんの薄毛治療を通じて培った研究内容や学会活動についてお伺いしました。

同院の院長である小林一広先生は精神科医でありながら、AGA治療の最前線で診療を行っています。本記事では小林先生が診療において心がけていることや、働くうえでの原動力など、先生ご本人の医師としてのストーリーに迫りました。

AGA治療を行う精神科医として

私は1991年に北里大学医学部を卒業後、長らく精神科医として勤務しました。その8年後に縁あって当院メンズヘルスクリニック東京(旧:城西クリニック)に移り、クリニックの立ち上げから携わってきました。                                       

精神科医を選んだ理由

父親が精神科医だったこともあり、幼い頃から「精神科」は身近なものでした。しかし、子どもの私が風邪をひいたとき、父は内科医のように聴診器を当てて診察をするわけではなかったので、幼いながらに「父はどんな医者なのだろう?」と漠然とした疑問を抱いていました。その後、私も医学部に進学し、「精神科」について学んだことで、父が行っていたのはこういうことだったのかと深く理解しました。病気そのものを治すだけではなく、患者さんの「精神的なサポート」に携わるのが精神科です。それに気づいたとき、病気にフォーカスを当てることに終始しがちな昨今の医療体制にあって、「私と関わった人を少しでもよくしたい」そんな風な思いが湧き上がり、精神科医の道を進むことに決めました。

精神科医としての経験を活かしAGAの患者さんを治療する

AGA治療に携わる皮膚科や形成外科の医師から、AGAを発症した患者さんは「毛髪量や抜け毛に不安を抱きやすい」傾向にあると伺いました。薄毛には医学的な定義がないため、患者さんが「薄い」と感じられたら、治療を開始する必要性が生じるわけですが、中には必要以上に自身の髪のことを心配する方がいるのも事実です。

私はコンサルテーション・リエゾン精神医学を行っていました。簡単に言うと、身体的入院患者さんの精神医学的問題に対して、担当医と精神科医が協力して治療や診断にあたるシステムのことです。そんな経緯もあり、ある日「AGA治療を一緒にやってみないか」とお誘いを受けました。

以降、精神科医としての経験を生かしながら、AGA患者さんの治療に、心身両面から取り組んでいます。

「精神科」ではなく「生活科」である

皆さんの「精神科」へのイメージはどのようなものでしょう。精神科は、患者さんの精神をどうにかするような、近寄りがたい診療科とお考えではないでしょうか。そのようなイメージを変えるためにも、私は「精神科」を「生活科」と捉えるべきだと考えています。

朝起きて仕事や学校へ行き、美味しいご飯を食べてすこやかに眠りにつく。そういった日常生活を当たり前にできなくなった方のフォローをするのが、精神科医の役割だからです。日常生活に支障が出るのは、生活環境やストレス、病気の告知などさまざまな理由が背景にありますが、AGAを患うことも立派な原因のひとつとなります。見た目を大きく左右する頭髪についての苦悩は、患者さん本人にしか分からないからです。

私はAGAの患者さんの症例を多くみてきた“頭髪精神医学”に携わる者として、そういった方々の日常を取り戻すお手伝いをしたいと考えています。

精神的治療に重きをおいたAGA患者さんの症例

頭皮の健康を損なうことで、精神面が不安定になる方もいらっしゃいます。以下ではその症例を2つご紹介します。

抜け毛が恐ろしいあまり強迫性障害に

AGAを発症したことが原因で、強迫性障害*になった患者さんが過去にいらっしゃいました。その方は抜け毛を気にするあまり、洗髪をするたび排水口に溜まった毛髪を全て拾い、「○本も抜けたが大丈夫だろうか」と、当院に抜けた毛髪を持ってこられました。この方は、抜け毛が不安なあまりこのような行動をとっていらしたのです。ご本人も「おかしいと分かっているのにやってしまう」と自身の行動を理解されており、AGAの治療を進めていくにつれて、強迫観念の症状は改善されていきました。

強迫性障害・・・自分の意思に反して頭に浮かぶ「強迫観念」を、おかしいと分かっていながらも拭いきれず何度も同じことを繰り返してしまう病気

「みんなに笑われている気がする」AGAが原因の被害妄想

もう一人は頭髪を気にするあまり「自分の頭がみんなに笑われている気がする」と学校へ行くのが恐ろしくなった患者さんです。もちろん周囲は笑ったりしていないのですが、ご本人は自分で作り上げた考えを信じていました。AGAはデリケートな病気のため、周りが思っているよりも、本人は気にされていたり深く悩んだりしているケースがほとんどです。そういった患者さんには、頭髪治療はもちろんのこと、メンタル面のサポートにも重きをおいています。

医師としての原動力は「必要とされること」

小林先生

幸いなことに、これまで医師という仕事が嫌だと思ったことは一度もありませんし、体調不良で休んだこともありません。元来体が丈夫なほうだとは自負しておりますが、何よりも原動力になるのは「自分を必要として来てくださる患者さん」の存在です。

そんな患者さんたちに、必ず初診でお伝えしているのは「髪の毛にも詳しいですが、私は精神科医です」ということです。それは、精神科医だからこそ患者さんのお悩みを深くお伺いし、解決策を一緒に考えていくことができると信じているからです。これからも頭髪精神医学の医師として、個々の患者さんへ適切な治療を提供してまいります。