千葉県若葉区にある、みつわ台総合病院。同院の外科部長を務める勝野剛太郎先生は、より患者さんの負担が少ない治療法を追求し、日々の診療にあたっています。診療におけるポリシーは「決して諦めないこと」と語る勝野剛太郎先生に、その思いを伺いました。
幼い頃は、宇宙飛行士や探検家に憧れていました。医師という職業を考えたことはまったくなかったと思います。しかし、小学校から中学校にかけて、相次いで友人に不幸がありました。とても仲のよかった子が病気で命を落とし、それが、あまりに悲しかった。そのとき、深い悲しみと共に、「なんとかして病気を自分の手で治せないものか」という思いが湧いてきました。それが医師を志したきっかけです。
初めから外科を目指していたわけではなく、血液内科や呼吸器内科などさまざまな分野に興味がありました。しかし、研修医時代に外科で手術に参加させてもらったとき、術後に患者さんがはっきりとよくなったことが感じられて、非常に感動しました。
手術前に不安そうな表情を浮かべていた患者さんが、手術をしたことで、本来の笑顔を取り戻した。その笑顔を見て、とても幸せな気持ちになれたことを覚えています。
当時、外科領域は今のように細分化されておらず、幅広い疾患に対応できるよう教育されていました。あらゆる疾患をみるため研修医時代には大変な思いもしましたが、どんな症例も、元気になった患者さんを見れば、苦労を忘れるほど嬉しかった。今でも、外科医の道に進んだ選択は正しかったと確信しています。
「決して諦めないこと」です。特に、手術のときには困難な局面に立つことも多いけれど、諦めずに、粘り強く解決の道を模索します。この信念の根底には、医師を志した頃に強く感じた「病気を治したい」という思いがあるのかもしれません。
安全で質の高い手術を行うためには、誰が見ていなくとも常に技術を磨き、最新の知見を積極的に吸収していく姿勢が大切だと思います。その積み重ねがあって初めて、患者さんやご家族が満足する診療が実現すると考えています。
全ての患者さんをしっかりと覚えています。そのなかで何度も思い出されるのは、成功した経験よりも、うまくいかなかった症例です。それらを回想しては「患者さんを笑顔にするためにはどうしたらよいのだろう」と考えます。その繰り返しですね。
患者さんを笑顔にしたい。そのために私は、これからも常に経験を顧みながら、よりよい医療を追求していきたいと思います。
どんな病気でも、治療には不安が伴います。がんの治療に関して、お悩みの方も多いかと思いますが、1人で抱え込まずに、まずは主治医にご相談ください。もちろん、当院でも相談に応じます。
記事3『大腸がんに対する手術の種類と選択――より低侵襲な方法を目指して』でお話ししたように、私たちは、従来よりも傷が少ない腹腔鏡手術(単孔式腹腔鏡手術)、ナビゲーション下腹腔鏡手術などを積極的に取り入れ、できるだけ患者さんの負担を減らすよう努めています。消化器の病気について、何か気になることがあれば、ぜひご相談ください。
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患者さんが笑顔を取り戻せるように
子どものころに友人の死を経験したことが医師を志すきっかけに。1998年から外科医師としてのキャリアを歩みはじめる。みつわ台総合病院・外科部長に就任した現在でも、病気からの回復を求めて受診する患者さんの願いを叶えられるよう、治療方法など最新の知見の吸収や、手術スキル研鑽に努め続けている。
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