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病気の治療だけではなく患者さんの人生をサポートする-東北医科薬科大学病院 腎臓内分泌内科の特徴と取り組み

病気の治療だけではなく患者さんの人生をサポートする-東北医科薬科大学病院 腎臓内分泌内科の特徴と取り組み
森 建文 先生

東北医科薬科大学病院 腎臓内分泌内科 科長・血液浄化療法部 部長/東北医科薬科大学 内科学第三...

森 建文 先生

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腎臓内分泌内科医には、腎臓の病気のみならず、さまざまな病気を診る力が必要とされます。東北医科薬科大学病院 腎臓内分泌内科の森建文先生は、「患者さんの人生全体をサポートできること」が腎臓内分泌内科医のやりがいであるとおっしゃいます。

2016年4月に同病院に新設されたばかりの腎臓内分泌内科。同診療科は、地域に根付き大きな発展を遂げてきました。今回は、東北医科薬科大学病院 腎臓内分泌内科の森建文先生に、同診療科の特徴や取り組み、求める人材についてお伺いしました。

腎臓内分泌内科医の役割

腎臓の病気だけではなく複合的な病気の診療を担う

2019年7月にリニューアルした腎臓内分泌内科外来
2019年7月にリニューアルした腎臓内分泌内科外来

腎臓は、心臓や肝臓、肺など他の臓器との関連が強い臓器です。そのため、腎臓内分泌内科医には、腎臓の病気のみならず複合的な病気の診療を担う役割があります。

また、高齢化が進行する近年では、腎機能の低下と共に、複数の病気にかかる患者さんが増えてきています。さらに、糖尿病や高血圧などの生活習慣病が原因となり、腎臓の機能が低下するケースも少なくありません。

このように、腎臓の機能の低下と共に他の病気を抱えることが多いため、腎臓内分泌内科医には、あらゆる病気を診る力が必要とされます。どのような病気にかかっていたとしても、薬の量を調整するなど、腎機能の低下を考慮した治療法を提案していきます。

中心となり透析療法を受ける患者さんをサポート

腎臓内分泌内科医には、中心となり透析療法を行っていく役割もあります。透析療法を受ける患者さんが呼吸器や消化器、循環器など他の病気にかかっている場合には、腎臓内分泌内科医が中心となり他の診療科との連携をはかりながら透析療法を行った上で、他の病気の治療を行うようサポートします。

血液浄化療法部(透析室)
血液浄化療法部(透析室)

森建文先生が考える腎臓内分泌内科医のやりがい

患者さんの人生全体をサポートすることができる

私は、腎臓内分泌内科医には、病気のみを診るのではなく、患者さんの人生全体をサポートする役割があると思っています。それは、腎臓の病気は一生付き合っていかなくてはいけないケースが多く、患者さんの診療を担当する期間も長くなることが多いからです。実際に、腎臓病の初期の診療から担当し、患者さんが亡くなるまで透析療法を担当することも少なくありません。

長年担当している患者さんであれば、お互いに年齢を重ねていき、共に人生を歩んでいる感覚をもつこともあります。私は、このように患者さんの人生全体に関わることができる点に大きなやりがいを感じています。

東北医科薬科大学病院 腎臓内分泌内科の特徴

患者さんと共に治療方針を決定する姿勢を重視している

当診療科は、「shared decision making」の姿勢を大切にしています。これは、患者さんと医師が共に治療方針を決定するという考え方です。

たとえば、透析療法には、血液透析や腹膜透析などいくつかの方法があります。これらの治療法を決定するときにも、腎臓病SDM推進協会*が作成した質問シートを使用しながら仕事やご家族の事情など患者さんのライフスタイルを把握した上で、共に治療法を決定していくようにしています。

腎臓病SDM推進協会作成の質問シート
腎臓病SDM推進協会作成の質問シート

*腎臓病SDM推進協会:腎臓病診療において患者さんと医師が共に意思決定することを目指して発足した協会

地域の腹膜透析を受ける患者さんへのサポート体制を築いている

当診療科は、透析療法のなかでも、特に腹膜透析に力を入れています。

腹膜透析を行う患者さんのなかには、在宅で介護を受けながら腹膜透析を受けられる方もいらっしゃいます。当診療科では、このような患者さんに対しても対応することができるよう、在宅医や訪問看護ステーション、ケアマネージャーなどと連携体制を築いています。

たとえば、患者さんの情報が当診療科に入るような体制を築いており、腹膜透析を受けられている患者さんがいつ来院されても対応することができるよう、情報共有を行っています。

腹膜透析に注力するようになった背景

当診療科が腹膜透析に注力するようになったきっかけは、2011年に起こった東日本大震災です。震災時には、ご自身の病気や使用している薬について把握されていないために、病状が悪化された患者さんたちがいらっしゃいました。

そのような中でも、腹膜透析を行っていた患者さんたちは比較的病状が悪化しなかったのです。それは、腹膜透析が患者さんやご家族が自ら実施する治療法であるために、ある程度医療機関に頼ることなく対応することができたという背景があります。このような実態を知り、当診療科では「震災時にも強い医療をつくりたい」という思いで腹膜透析に取り組みはじめました。

東北医科薬科大学病院 腎臓内分泌内科の取り組み

「杜の都PD教育プログラム」の提供

杜の都PD教育プログラムとは、腹膜透析を新たに始める施設や、さらに拡大していきたい施設に対して、当診療科がもつ腹膜透析に関する知識やノウハウを提供するプログラムです。医師や看護師、管理栄養士などの方を対象にしています。このプログラムには決まった内容があるわけではありません。私たちの経験をもとに、それぞれの施設に適したプログラムをつくるようにしています。なお、1日から数か月まで、プログラムの実施期間もさまざまです。

食事記録アプリ「そらまめ」を開発中

当診療科では、食事記録アプリ「そらまめ」を開発しています。もともとは私が以前在籍していた東北大学で開発を始めました。このアプリでは、写真撮影機能からご自身の食事を撮影していただき、食事内容を管理することができるようになっています。現在も開発中の段階ではありますが、今後は、より高齢者も使いやすいアプリにしていきたいと考えています。

診療科内や地域における勉強会の実施

当診療科では、スタッフ同士のコミュニケーションを大切にしています。スタッフの意見がバラバラであるために患者さんが迷うことがないよう、日頃から話し合う機会を持つようにしているのです。診療科内で勉強会やロールプレイングを行うこともあります。

また、診療科内のみならず、地域全体で患者さんをサポートする体制を築くために「高齢者腎不全の会」という勉強会を開催しています。年に数回、地域のかかりつけの先生や看護師、栄養士、介護士などが集まり、透析療法について勉強したりロールプレイングをしたりする機会を設けています。

地域の方を対象とした講演会
地域の方を対象とした講演会

東北医科薬科大学病院 腎臓内分泌内科が求める人材

患者さんの人生を考えることが好きな方に理想的なフィールド

私は、「患者さんの人生にとって最善の治療法は何か」「この治療が患者さんの人生にどのような影響を与えるのか」と常に考えながら治療を行うことが、腎臓内分泌内科医の使命であり、やりがいであると思っています。病気のみを診るのではなく、患者さんの人生を考えることが好きな方や、そういった経験を積みたい方にとって、当診療科は理想的な環境といえるでしょう。

また、一方的な医療ではなく、患者さんと共によりよい治療について考える「双方的な医療」を行うことができるような医師を目指していただきたいと思っています。

森建文先生からのメッセージ

やりたいことに挑戦できる環境を用意して待っている

森先生

当診療科では、それぞれの得意分野をできるだけ伸ばすよう努めています。たとえば、外来が得意な方であれば外来を重点的にお任せすることもあります。また、子育てや介護などとの両立が必要な場合には、ライフスタイルに合わせて勤務できるよう工夫しています。

当診療科は、2016年4月に新設されたばかりのまだ新しい診療科ですが、地域の先生方やスタッフの皆さんの協力によって大きな発展を遂げ、さらに発展させていく予定です。やりたいことがあれば何でも挑戦できる環境がありますし、ゼロから何かをつくりあげる喜びを感じることができるでしょう。一緒に腎臓内分泌内科の歴史をつくってくれる方の入職をお待ちしています。