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インプラント治療の効果とは?-横浜市立大学附属市民総合医療センターが行う保険適用のインプラント治療

インプラント治療の効果とは?-横浜市立大学附属市民総合医療センターが行う保険適用のインプラント治療
廣田 誠 先生

横浜市立大学附属市民総合医療センター 歯科・口腔外科・矯正歯科 部長/准教授

廣田 誠 先生

目次
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インプラント治療とは、顎の骨に歯根の代わりとなるチタンを埋め込み、人工の歯をつくる治療法です。「インプラント治療=自由診療」というイメージをもたれる方もいらっしゃるかもしれませんが、インプラント治療には保険適用のものもあります。横浜市立大学附属市民総合医療センターは、保険適用のインプラント治療が認められた施設のひとつです。

同センターの廣田誠先生は、口腔外科医として、特に顎の骨の病気によって歯を顎の骨ごと失った患者さんのインプラント治療に取り組んでいらっしゃいます。今回は、同センター歯科・口腔外科・矯正歯科部長の廣田誠先生に、インプラント治療の概要から同センターの取り組みまでお伺いしました。

インプラント治療とは?

インプラント治療とは、チタンが骨に結合する作用を利用し、顎の骨にチタン製のネジを埋め込み、抜歯により喪失した歯根の代わりとして、その上に人工の歯をつくる治療法のことです。むし歯、歯周病や外傷などさまざまな原因で歯を失った場合に行われることがあり、咬む力を再現する効果が期待できます。

歯

保険適用のインプラント治療が行われるのはどんなとき?

横浜市立大学附属市民総合医療センターでは保険適用のインプラント治療にも対応

インプラント治療には、自由診療と保険診療があります。当センターは、保険適用のインプラント治療が認められた施設として、保険適用のインプラント治療に注力しています。

たとえば、口腔内のがんや骨髄炎などの病気によって顎の骨ごと歯を失った場合、保険適用が認められるケースがあります。また、交通事故などの外傷によって顎の骨ごと歯を失った場合にも、保険適用のインプラント治療を行うことが可能なケースがあります。

インプラント治療を適応できないのはどんなとき?

患者さんの状態に問題がなければ、高齢であってもインプラント治療を受けることは可能です。当院でも80歳代など高齢の患者さんに対して、インプラント治療を行うことがあります。

ただし、ほかの病気によってインプラント治療を行うことができないケースもあります。たとえば、糖尿病が重症化している場合には、全身状態の悪化や感染の危険性を考慮し、インプラント治療を適応できないケースがあります。

保険適用のインプラント治療の流れ

顎骨壊死のケースを例に

記事1でお話ししたように、口腔がんを含む頭頸部がんの患者さんは、顎骨壊死*になることがあります。この場合、壊死した骨を取り除く手術を行うケースが多いです。壊死した骨を切除した後、腰や足の骨を移植し、人工の歯を埋め込むインプラント治療を行います。

なお、骨の移植を行ってからインプラント治療を行うケースもありますし、骨の移植とインプラント治療を同時に行うケースもあります。どちらを行うかは、失われた顎の骨の範囲によって判断されます。

*顎骨壊死:薬の服用、放射線治療、抜歯や外傷などによって、顎の骨の血流が途絶え腐ってしまう状態

インプラント治療後の生活

術後に痛みはある?

インプラント治療後は、口の中の痛みを訴えるケースは少なく、痛みがあったとしても鎮痛剤の服用でほとんど痛みを感じず経過することが多いです。ただし、抜歯と同時に実施した場合、比較的長引く疼痛(とうつう)(ズキズキとしたうずくような痛み)を訴える患者さんが多いような印象はあります。

手術後、手術による傷が治るまでは、なるべく安静にしていただきたいと思います。喫煙やお酒も避けてください。傷が治れば、通常の生活を送っていただいて問題ありません。スポーツを行うことも可能です。

禁煙には継続的に取り組んで

禁煙

インプラント治療を受ける方は、歯を喪失した部分の顎の骨にインプラントを埋め込むことになるので、歯茎が痩せている方が多いです。そのため、できあがった歯と歯茎の間の隙間に物がはさまりやすく、ケアができていないと炎症を起こし歯槽膿漏(しそうのうろう)*のような状態になることがあります。歯茎に炎症が起こると、顎の骨が溶けてしまい、最悪の場合はせっかく埋め込んだインプラントを喪失することになります。

この炎症は、喫煙によって起こりやすくなるため、インプラント治療後には禁煙に取り組んでいただきたいと思います。

また、インプラント治療後には、歯磨きによるケアが大切です。当センターでは、治療後のケア方法についても指導を行っています。

*歯槽膿漏:感染によって炎症が起こり歯茎から血や膿がでる状態

横浜市立大学附属市民総合医療センターのインプラント治療の特徴

デジタルテクノロジーの応用

当センターでは、デジタル技術を導入したインプラント治療を行っています。専用の分析ソフトを用いて、手術シミュレーションを行って手術用(埋め込み用)ガイドを作成します。

このガイドに沿ってインプラントを埋め込むことで、手術の治療計画に沿った正確な治療を行うことができるようになります。

重症化している方も積極的に受け入れている

当センターは、顎の骨ごと歯を失っているなど重症化した患者さんも積極的に受け入れています。骨の移植やインプラント治療のみならず、手術後のリハビリテーションなどQOL(生活の質)の回復にも注力しています。重症化しているケースであっても諦めることなく、一度当センターへご相談ください。

廣田誠先生からのメッセージ

保険適用のインプラント治療について不安があれば相談してほしい

廣田先生

インプラント治療は、顎の骨に金属の歯根を埋め込むため、恐怖心を抱く方もいらっしゃるかもしれません。しかし、近年では、より安全に行うことができる治療法になっています。手術の方法や材料、手術機器なども昔と比べて進歩しました。さらに、チタンがより骨に結合しやすくなるような研究開発も進められています(2019年7月時点)。

また、「インプラント治療=自由診療」というイメージがあるかもしれません。しかし、当センターで行っているように保険適用のインプラント治療もあります。繰り返しになりますが、当センターは、重症化した患者さんも積極的に受け入れています。保険適用のインプラント治療を受けることが可能か不安な場合にも、ご相談いただきたいと思います。