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女性に多い痔の悩みとは? 家田病院の取り組み

女性に多い痔の悩みとは? 家田病院の取り組み
家田 純郎 先生

医療法人愛知会 家田病院 院長

家田 純郎 先生

に悩んでいる女性には、便秘がちな方や、冷え性の方が多いといわれています。お尻に力がかかり続けると痔を発症しやすくなるため、普段の排便の状態を整えることが、痔の予防や対策につながります。

今回は、女性がなりやすい痔の原因と対策について、家田病院院長の家田純郎先生にお伺いしました。

に悩んでいる女性の患者さんには、便秘になりやすい方や冷え性の方が多いです。その場合、痔そのものの治療だけでなく、生活習慣を見直し、痔の原因となる排便異常を改善することが必要です。痔を繰り返さないようにするためには、次のような対策が考えられます。

  • 冷え性の人…血行が悪く肛門がうっ血しやすいため、お風呂に入って体を温める
  • 少食の人…便になる材料が少なくて便が出にくいため、便のかさを増やす炭水化物などを摂る
  • ダイエット中の人…油分が不足すると便が出にくくなるため、油分を適度に摂る
  • ホルモンバランスが乱れている人…月経前には便秘になりやすいため、薬などで症状を緩和する

便秘の治療は、便の状態を整える薬物治療が中心になります。当院では、軟便剤と整腸剤を使用して排便状態をコントロールし、可能な限り下剤は処方しないようにしています。ドラッグストアなどでは、便秘を解消する下剤が多く販売されています。下剤は、使い続けると効きにくくなってくることがあるため、市販薬で対処するよりも、病院を受診して軟便剤や整腸剤を処方してもらうほうがよいでしょう。

肛門科は、お尻と腸の診療のどちらも兼ねている診療科ですから、便秘について悩んでいる方はお気軽に受診してください。

痔の発症を予防するために、排便時はできるだけお尻に力がかからないようにしましょう。便秘だからといって、りきんだり、何十分もトイレに座ったりしていると、お尻に力がかかってしまいます。とくにご年配の方に、歯を食いしばって強くりきむ方が多くいらっしゃいますが、肛門に力を入れないようにゆっくりと排便することを心がけてください。

排便のあとは、ウォシュレットで洗い流すなどしてお尻を清潔にしておきましょう。

妊娠中は便秘になりやすく、お尻に力がかかりやすいうえ、出産時には強くいきむことになります。そのため、妊娠する前まではの症状が出ていなかった方でも、出産時にお尻が一時的に腫れることはあります。腫れた場合は、安静にしたり、薬物療法を行ったりすることで、落ち着いてくることが多いです。ただし、以前から痔の傾向がある方にとっては、妊娠・出産が、痔の症状を悪化させるきっかけになる可能性はあります。

妊娠中に痔の治療をする場合は、手術ではなく、薬物療法で症状をコントロールすることが基本的な考え方です。妊娠中にすぐに手術を要するお尻の病気は少ないため、出産して落ち着いた後に日程を組むとよいでしょう。

出産時に痔の症状が出てつらかったという方で、次のお子さんを考えている場合は、妊娠する前に手術をご提案することがあります。

家田病院 病室の一例
家田病院 病室の一例

小さなお子さんを持つ女性の患者さんから、「手術したいけれど、子どもが小さいから入院できない」という相談を受けることもあります。そのような相談を受け、お子さんと一緒に入院することができるように、当院では病室に赤ちゃん用のベッドを用意しています。受診できるときに治療を済ませてしまうことをおすすめいたします。

家田病院の外来診療では、男女別の待合室を設置し、診察室の入り口も男女別にすることで、の診療に不安を抱えている患者さんに少しでも安心していただけるよう気を配っています。問診は、半個室のスペースで、専従のスタッフと看護師が充分に時間をとって行います。

女性の患者さんから、「女性の医師はいませんか」「お尻を見せなければいけませんか」といった質問が寄せられることは多く、マスクで顔を隠した状態で診察を受ける患者さんもいらっしゃいます。お尻の診察を恥ずかしいと思う患者さんに対しては、なるべくリラックスして診察を受けていただけるよう工夫しています。診察するときは顔を隠していただいても構いませんので、気になる症状があるときには遠慮なくご相談ください。

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