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白斑に対する光線療法とは?

白斑に対する光線療法とは?
久保 良二 先生

蒲郡市民病院 皮膚科 部長

久保 良二 先生

目次
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白斑とは、皮膚にあるメラニン色素が減少・消失し、皮膚の色が白く抜ける病気です。白斑に対する治療法のひとつに、“光線療法”があります。光線療法は、患部に紫外線を当てることで、色素を増やすことを試みる治療法です。従来の治療法に比べて副作用が少ないことから、注目されています。今回は、白斑に対する光線療法について、蒲郡市民病院皮膚科部長の久保良二先生に伺いました。

白斑とは、皮膚にあるメラニン色素が何らかの原因で減少・消失することで、皮膚の色が白く抜ける病気です。この病気の治療法のひとつである光線療法は、白斑に紫外線を当てることで、皮膚にある色素細胞の再生を促します。光線治療を重ねると、色素細胞が多く見られる毛穴を中心にポツポツと色が付いていき、色が少しずつにじみ出るように広がります。

白斑に対する光線療法には、以下の3種類があります。

  • ナローバンドUVB照射療法

ナローバンドUVB照射療法は、患部にピーク波長311nm のUVB(中波長紫外線)を当てる治療方法です。

  • エキシマレーザー/ライト照射療法

エキシマレーザー/ライト照射療法は、患部に、ピーク波長308nmのUVB(中波長紫外線)を当てる治療方法です。

エキシマレーザー/ライト照射療法

  • PUVA療法

PUVA療法は、ソラレンという光に感受性のある薬を内服、もしくは塗った後に、UVA(長波長紫外線)を当てる治療方法です。

ナローバンドUVB照射療法とエキシマレーザー/ライト照射療法は、保険適用の治療法で、主に成人の患者さんが対象です。PUVA療法は、その効果や副作用などの点から、当院では積極的には選択しません(2019年11月現在)。

当院がナローバンドUVB照射療法で使用するのは、全身に照射することができる大きな機械です。そのため、主に白斑が全身に広くある場合に選択します。一方、エキシマレーザー/ライト照射療法では、狭い範囲にピンポイントで照射することのできる小さな機械を使用します。そのため、白斑が限局的にある場合に選択します。

外科手術に比べて侵襲性が低い(身体的な負担が少ない)ことから、患者さんにとって身体的・精神的負担が少ない点がメリットと言えます。

光線療法のデメリットとしては、通院頻度が多い点が挙げられます。基本的に週に1回ほどは受診していただく必要があるため、通院が負担になる可能性があります。また、回数を重ねてもあまり状態が変わらない場合があります。その場合は、植皮・外科手術に移行していきます。

当院における白斑の治療では、まず合併症の有無を調べるための検査を行います。自己免疫疾患などが見つかった場合は、光線過敏症を合併していることもあります。その場合は、光線療法以外の治療法を検討します。

検査の結果により光線を当てても問題がなく、効果が見込める場合は、光線療法を行います。その後は、週に1回から場合によっては3回ほどのペースで受診していただき、光線を当ててご帰宅いただくという流れを繰り返します。1回あたりの照射時間は、数秒から長くても数分ほどです。

部位によっては、まくりやすい服であれば脱がなくても光線を照射できます。受診の際は、まくりやすい服や脱ぎ着しやすい服を着用し、ご来院ください。

強く光線を当てるとやけどのリスクがあるため、最初は少量から当て、慎重に治療を行います。また、この光線は、青い蛍光灯のような明かりにみえますが、強い紫外線を含みます。そのため、目の障害を予防する観点から、全身型照射器で治療を行う際には目は閉じておくとよいでしょう。なお、手などの光線療法で治りにくい部位の場合は、ほかの治療法を検討することもあります。

光線療法の治療期間中は、日光を避け、紫外線に当たらないように注意してください。治療用の紫外線が当たったうえでさらに自然の紫外線が当たると、やけどをするリスクがあります。特に夏場は、日焼け止めクリームや上着、日傘、帽子などで日焼けをしないように気をつけましょう。

前述した通り、光線療法では、患者さんに通院する負担をおかけすることになります。そのため、白斑の治療選択の際は、光線療法で効果が見込める方に受けていただけるように症状をよく見極めます。光線療法ではなく、ほかの治療方法を選んだほうが、通院や治療費などの負担を抑えられる場合があるからです。

また、光線療法では、強く光線を当てると、後にやけどなどの副作用が出る可能性があります。そのため、少しでも副作用が出ないように細心の注意をはらって治療を行います。私たちは、患者さんが少しでも前向きに治療を続けられるように、これからも患者さん一人ひとりに対して丁寧な光線療法を心がけていきます。

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