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白斑に対する再生医療とは? 自家培養表皮移植について

白斑に対する再生医療とは? 自家培養表皮移植について
久保 良二 先生

蒲郡市民病院 皮膚科 部長

久保 良二 先生

目次
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蒲郡市民病院では、名古屋市立大学と再生医療に関する連携協定を結び、尋常性白斑や改善が困難な瘢痕(はんこん)、難治性皮膚潰瘍に対して、再生医療を用いた“自家培養表皮移植”の有効性を検討する研究を共同で行っています。自家培養表皮移植とは、患者さん自身の色素細胞のある皮膚を採って培養し、できた皮膚を患部に移植する治療方法です。尋常性白斑に悩む患者さんにとって、新たな治療法として期待されています。今回は、自家培養表皮移植について、蒲郡市民病院皮膚科部長の久保良二先生に詳しくお話を伺いました。

自家培養表皮移植は、自身の色素のある皮膚をごく一部採取して培養し、色を作るメラノサイトという色素細胞ごと増やして患部に移植する治療法(再生医療)です。白斑や瘢痕(傷あと)、難治性皮膚潰瘍(治りにくい皮膚の潰瘍)に対する治療効果が比較的良好であると期待されています。当院では、名古屋市立大学病院の共同研究機関として、安全に患者さんに提供できる体制を確保しながら、この再生医療の有効性を検討する臨床研究に参加しています。

自家培養表皮移植の治療によるリスクとしては、主に術後感染、皮下出血、移植された培養表皮の剥離、皮膚の赤み、採皮部の傷やケロイド色素沈着などが挙げられます。

白斑のなかでも、後天性白斑のひとつである尋常性白斑の患者さんが主な対象となります。尋常性白斑とは、皮膚にあるメラノサイトという色素細胞が減少したり消失したりすることで、皮膚の色が白く抜ける後天性の病気です。

そのなかでも、自家培養表皮移植の適応となるのは、以下の方です。

  • 白斑の症状が出始めてから半年以上続いている
  • 白斑の拡大が止まっている
  • 未成年の方の場合には、保護者の同意がある

また、自家培養表皮移植では抗生剤を使うため、抗生剤に対して過敏症がある場合は受けることができません。B型肝炎C型肝炎梅毒、HIV感染症などの感染症にかかっている方も対象外となります。

自家培養表皮移植(再生医療)は、特定認定再生医療等委員会で安全性が十分に審査されたうえで、厚生労働大臣へ届け出て初めて提供することができます。

自家培養表皮移植の適応は、①重症熱傷、②先天性巨大色素性母斑、③栄養障害型表皮水疱症及び接部肩表皮水疱症に限られています。すなわち、白斑に対しての自家培養表皮移植は適応外となることから、臨床研究に位置づけて有用性を評価しています。このため、治療に係る費用は健康保険が使えません。白斑に対する自家培養表皮移植の費用は、治療部位の大きさにより異なりますが、当院では50万円からです。

メリットは、従前の方法と比べて移植部と正常皮膚との間に色調の違いや段差ができにくく、つなぎ目が目立たないことです。また、患者さんご自身の細胞を用いるため、拒絶反応が起こる可能性は低いと考えられています。採皮する量もわずかであるため、患者さんの体の負担も少なくてすみます。

また、自家培養表皮移植は、通院で行うことも可能です。培養のために皮膚を採取する手術と、その約4週間後に行う移植手術のどちらも、日帰りでの施術が可能です。よって、デスクワークなど、患部を激しく動かさないような仕事に就労している方は、働きながら治療ができます。ただし、広範囲の場合には培養表皮の生着率を高めるために、数日の入院をおすすめすることもあります。

2019年11月現在におけるデメリットは、臨床研究に位置付けられるため、治療にかかる費用について健康保険は使えないため、患者さんが負担する費用が高いことです。また、手など、移植をしても効果が出にくい場所もあります。さらに、尋常性白斑以外の白斑で、全身の皮膚の色が抜けており色素細胞がほぼない場合などは皮膚を培養できないため、自家培養表皮移植を実施できないことがあります。

まず、蒲郡市民病院の皮膚科を受診していただきます。診察や診断、感染症の検査などを行い、自家培養表皮移植を受ける対象となるかを確認します。

患者さんの(わき)の下や鼠径部など、体の一部から切手ほどの大きさの皮膚を採取します。採取した皮膚は、蒲郡市内の細胞培養加工施設に送ります。

細胞培養加工施設において、4週間ほどかけて、フラスコ内でシート状に皮膚を培養します。培養した皮膚は、肉眼で見えるか見えないかほどの薄さです。

皮膚の採取から約4週間後に移植手術を行います。培養した皮膚を付きやすくするために、対象部位を炭酸ガスレーザーなどで削ります。その後、シート状に培養した皮膚を移植します。この際、アルコールの摂取は、手術をした翌日からにしてください。また、植皮の手術から1週間ほどで、皮膚は生着します。その後は、通常通り入浴していただいて構いません。

移植後、経過観察を行います。手術から1週間後に、抜糸や経過の確認のために受診していただきます。そして、2週間後、4週間後、3か月後、半年後、1年後という頻度で経過観察を行い、皮膚の色の付き具合をみます。

術後の注意点として、移植した箇所は日常生活のなかで擦らないように注意してください。移植した皮膚がなじんだ後でも、あまり擦りすぎないようにしましょう。

術後は、日焼けをしないように対策してください。特に皮膚がなじんでくるまでは、日光に当たらないよう注意が必要です。

患者さんの不安や疑問が解消されるよう、事前に治療の内容やリスクなどをしっかりと説明することを徹底しています。この治療を行う意味や安全性などを理解し、納得したうえで受けていただきたいと思っています。

また、自家培養表皮移植の治療後に、何パーセント色が付いたか機械で結果が出たとしても、見た目にはあまり変わらない場合があります。必ずしも患者さんが思っているような治療結果にならない可能性もあることをご理解いただきたいです。

治療そのものを丁寧に進めることはもちろん大切にし、同時に、患者さんとの意思疎通を行うことを重視しています。些細なことでも構いませんので、気になったことは遠慮せず、医師にご相談ください。

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