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妊娠から出産に至るまで——妊婦健診の目的や内容、日常生活での注意点について

妊娠から出産に至るまで——妊婦健診の目的や内容、日常生活での注意点について
大野 珠美 先生

河北総合病院 産婦人科

大野 珠美 先生

目次
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安全に出産を迎えるためには、定期的な検査や自己管理が重要となります。今回は、妊娠から出産に至るまでに行う検査やその目的、日常生活での注意点について、河北総合病院の産婦人科(マタニティー・レディース スクエア)、大野 珠美(おおの たまみ)先生にお話を伺いました。

妊娠が疑われる兆候として、月経が予定よりも遅れるということが挙げられます。その場合には、市販の妊娠検査薬を使用して検査を行います。陽性反応が出た際には産婦人科を受診しましょう。

現在の日本では、晩婚化とそれに伴う晩産化が進んでいます。そうしたなかで、男女共に加齢によって妊娠する可能性が下がるということが分かっており、妊娠を望む場合には、可能な限り早い段階で検査や治療を行うほうがよい場合もあります。

2018年時点の日本における不妊のカップルは約10組に1組とされていました。しかし、晩婚化、晩産化が進んでいる影響もあり、現在ではこの割合よりもさらに高いともいわれています。こうした時流もふまえ、当院の生殖内分泌外来でも女性の不妊治療を行っています。当院では、不妊検査とタイミング指導、薬物療法、人工授精が実施できます。

妊娠していることが判明した場合には、定期的に健診を行う必要があります。

たとえどんなに健康な方であっても、妊娠、出産には少なからずリスクが伴います。妊婦健診では、より安全に出産を迎えられるようにするため、母子の健康状態を定期的に確認します。自由診療のため費用はかかりますが、各自治体から公費助成を受けることができます。症状が進行してからでは治療が行えなくなってしまうこともあるので、病気を早期発見することや予防のための保健指導を受けることも重要です。また、安心して妊娠期間を過ごすため、出産に至るまでの過程で心配事がある場合に、医師や助産師に相談するということも、妊婦健診の目的のひとつであるといえます。

当院では、妊娠初期から23週頃までは4週間に1回、24週以降から35週頃には2週間に1回、以降から出産までは1週間に1回の頻度で来院していただき、健診を行っています。しかし、これらの頻度はあくまで目安のため、妊婦さん一人ひとりの状態に合わせて対応しています。

妊婦健診で実施する内容は、病院により多少異なります。

  • 体重測定
  • 血圧測定
  • 尿検査(尿蛋白、尿糖の測定)
  • 問診、診察
  • 保健指導

また、当院では“助産師外来*”を設けています。妊娠中や出産時、産後の不安や疑問について相談することができ、主に生活面でのアドバイスなどを行っています。

2020年1月現在、助産師外来では、1回あたり30分程度、5,070円(税抜き)がかかります(追加検査がある場合には、別途料金発生)。また、助産師は医療免許を持たないため、診療行為を行うことはできません。そのため、個別の診療が必要な場合には、あらためて医師の診察を受ける必要があります。

妊娠9~10週頃に初期検査を実施します。当院における初期検査の一例を以下に示します。

など

なお、当院の場合、初期検査にかかる費用の概算は2020年1月現在で、32,380円(税抜き)です。ここから、公費助成金により減額となります**

*血算検査:血色素(ヘモグロビン)量、白血球数、血小板数を測定する検査。この検査により、貧血の傾向がないか、細菌やウイルスの感染がないか、といったことが判断できる。

**減額される費用は、お住まいの自治体ごとに異なります。

当院では、妊娠26~27週頃、中期検査として以下のような検査を行います。

  • 血算検査
  • 血糖測定
  • 成人T細胞白血病検査

なお、当院の場合、中期検査にかかる費用の概算は2020年1月現在で、8,430円(税抜き)です。ここから、公費助成金により減額となります*。

*減額される費用は、お住まいの自治体ごとに異なります。

後期検査は、妊娠35~36週頃に行います。当院で行う検査は以下の通りです。

  • 血算検査
  • 凝固機能(出血時に止血する能力)検査
  • おりもの検査*

なお、当院の場合、後期検査にかかる費用の概算は2020年1月現在で、13,320円(税抜き)です。ここから、公費助成金により減額となります**。

*おりもの検査:妊娠後期のおりもの検査は、B群溶血性連鎖球菌という細菌を妊婦さんが保有しているかどうかを調べることが目的となる。細菌を保有していた場合、子どもに感染する可能性があるため、分娩時は妊婦さんに抗生物質を点滴する。

**減額される費用は、お住まいの自治体ごとに異なります。

無事に出産を迎えるためには、定期的に健診を受けるほか、妊婦さん本人の自己管理も重要となります。

食事においては、当然ながら栄養バランスのよい食事が望ましいといえます。1日あたりのカロリー摂取量は、妊娠前と比較して、妊娠初期で+50kcal、中期では+250kcal、後期には+450kcal程度が目安とされていますが、妊娠前の体重によっても異なります。

急激な体重増加を防ぐために、遅い時間の食事をできるだけ避け、規則正しく食事を取ることが大切です。

妊娠中の適度な運動は腰痛などを軽減したり、スムーズな分娩の一助になったりする可能性があります。特に望ましい運動として、ウォーキングや水泳、ヨガなど、全身を使った有酸素運動が挙げられます。

一方で、心臓や呼吸器の病気、切迫早産切迫流産前置胎盤(ぜんちたいばん)妊娠高血圧症候群などがある場合には、主治医と相談のうえ、判断する必要があります。

いずれにせよ、妊娠したからといって急に運動を始めるのではなく、無理のない範囲で体を動かすよう心がけることが大切です。

切迫早産や切迫流産、前置胎盤、妊娠高血圧症候群については3ページ目をご覧ください。

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