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出産について——分娩の方法や所要時間、出産への心構え

出産について——分娩の方法や所要時間、出産への心構え
大野 珠美 先生

河北総合病院 産婦人科

大野 珠美 先生

目次
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前ページでは、妊娠から出産に至るまでに行う検査や日常での注意点についてお伝えしました。本ページでは、分娩方法や出産への心構えなど、出産そのものにフォーカスしたお話を、河北総合病院の産婦人科(マタニティー・レディース スクエア)、大野 珠美(おおの たまみ)先生に伺っていきます。

分娩方法は大きく分けて、経腟(けいちつ)分娩と帝王切開の2つがありますが、出産における第一目標は母子共に無事に出産を終えることです。分娩方法にはあまりこだわりすぎないようにしましょう。

産道(腟)を経由して行う分娩をこのようにいいます。経腟分娩は、さらに以下の方法に分けられます。

自然分娩

自然分娩は最低限の医療的介入によって出産する方法です。自然に陣痛や破水が発生したのち、陣痛に合わせてお産を進めるという流れになります。母子の絆をより深めることができるという考えのもと、当院では自然分娩を主流とし、可能な限り自然分娩を行えるよう妊婦さんをサポートしています。

無痛分娩(和痛分娩)

麻酔によって痛みをコントロールしながら出産する方法が無痛分娩です。陣痛が起こった際、もしくは計画分娩の場合には、出産を開始すると決めたタイミングで麻酔を導入します。自然分娩と比較して、いきむ力が少し弱くなることで分娩時間が長くなったり、吸引などの医療的介入が必要となったりする可能性が高まるともいわれています。

無痛分娩は自由診療となりますが、妊婦さんの心臓や肺に機能低下がみられる場合に推奨されることもあります。

計画分娩(誘発分娩)

計画分娩では、陣痛が起こる前に医療的な介入を行って分娩を開始させます。主に陣痛促進剤を用いて行われます。

妊娠40週以降は、羊水が減少するなど、お腹の中の環境が悪くなる可能性が上がるといわれています。そのため、予定日を過ぎても陣痛が起こらず、妊娠41週を迎えた場合に、計画分娩を行うことがあります。

また、妊婦さんに心臓、腎臓の病気や、妊娠高血圧症候群などの合併症があり、速やかに分娩に導いたほうがよい場合にも実施されます。

腹部(子宮)を切開して、出産する方法です。帝王切開には予定帝王切開と緊急帝王切開の2パターンがあります。帝王切開を行う方は、予定と緊急を合わせて20%程度といわれています。

予定帝王切開

事前に行われる妊婦健診の結果をふまえ、経膣分娩により母子にトラブルが発生するリスクが高まると判断された場合、予定帝王切開となります。

主に、多胎(たたい)妊娠(双子以上の妊娠)や逆子、前置胎盤(胎盤が子宮の出口を覆ってしまっている)、以前も帝王切開による出産を行っている場合などに行われます。

緊急帝王切開

経膣分娩を予定していたものの、妊娠中や分娩中に赤ちゃんに異変が生じた場合は、緊急帝王切開に切り替える場合があります。分娩の進行が止まった(分娩停止になった)際も、緊急帝王切開となります。また、合併症が悪化するなど、妊婦さん側の理由で行う場合もあります。

出産にかかる時間としては、初産婦で12~16時間、経産婦で5~8時間程度が目安とされています。しかし、所要時間には個人差があり、1日以上かかる方やもっと短い時間で終わる方もいらっしゃいます。

当院で自然分娩による6日間の入院をした場合の概算費用は、2020年1月現在で593,500~733,500円(税込み)程度となっています*。ここから、公費助成金により減額となります**

*分娩料や入院料、産科医療保障制度加入料、出生証明書、新生児検査料、新生児にかかる費用、てぶらでお産セット(シャンプーなどを含むアメニティや、赤ちゃん用の紙おむつなど)、その他諸費用を含む。

**減額される費用は、お住まいの自治体ごとに異なります。

所要時間からも分かるように、出産は長丁場の体力勝負となります。陣痛が10分間隔になる前(前駆陣痛)の段階から、緊張や不安で食事や休息を取らなくなる方もいらっしゃいます。しかし、より安全に出産するためにも、気負いすぎず、食事や休息を取れるときに取っておき、出産に備えることも大切です。

また、妊婦さんが不安になったときや痛みでパニックになったときには、そばにいる方が落ち着いて声をかけたり、励ましたりすることも必要です。

当院では、妊婦さんのパートナーの方は出産に立ち会っていただくことができます。なお、陣痛室はパートナー以外のご家族もお入りいただけます。

当院では、立ち会い出産のほかにもさまざまな取り組みを行っています。

出産前に希望された方には、出産後、赤ちゃんの呼吸状態などが落ち着き、お母さんの処置も終わったタイミングで、直接お母さんと赤ちゃんの肌が触れ合う機会をつくっています。

ただし、母子の安全が最優先となりますので、両者の状態を確認したうえで実施します。

入院期間中に、赤ちゃんとの生活に慣れることができるよう、原則、母子同室入院としています。赤ちゃんと共に過ごすなかで不安な要素が出てきたら、入院している間にスタッフにご相談いただき、解消することもできます。

当院では、“産声カード”と“足がたセット”、“すくすくノート”をお渡ししています。産声カードは、赤ちゃんが生まれたときの声が録音してあり、ボタンを押すと産声を聞くことができます。足がたセットは、退院後にご自宅でご利用できます。すくすくノートは、産後から1か月健診までの母子について解説したパンフレットです。退院指導の際にも使用し、退院してからも安心して育児が行えるようサポートします。

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