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妊産婦さんの心に寄り添い、安全かつ快適なお産を目指す――​​NTT東日本関東病院の特徴と取り組み(後編)

妊産婦さんの心に寄り添い、安全かつ快適なお産を目指す――​​NTT東日本関東病院の特徴と取り組み(後編)
杉田 匡聡 先生

NTT東日本関東病院 産婦人科部長・医療安全管理室長

杉田 匡聡 先生

目次
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東京都品川区にあるNTT東日本関東病院は、1952年に社員向けの職域病院として開院。1986年には一般開放され、現在は、地域医療の中核を担う総合病院として患者さんの診療に尽力しています。同院の産婦人科では、“妊産婦さんに無理をさせないこと”をポリシーに、一人ひとりの希望や価値観を尊重しながら、安全かつ快適なお産を目指しています。

前編に続き、その特徴と取り組みについて、産婦人科 部長の杉田(すぎた) 匡聡(まさとし)先生、看護長(助産師)の有水(ありみず) 真木子(まきこ)さんにお話を伺います。

妊婦健診の際は、日本産科婦人科学会のガイドラインに沿った検査のほかに、毎回必ず医師による超音波検査を行います。また、胎児超音波外来も新設し、専門の技師が赤ちゃんの全身をゆっくりと時間をかけてチェックしています。もちろん、パートナーやお子さんと一緒に受診していただき、超音波検査で赤ちゃんを見ていただいたり、お話を一緒に聞いていただいたりすることも可能です。

出産の進み具合に合わせてより的確な判断ができるように、複数の産婦人科医がいつでも妊産婦さんの側に待機していますし、当直医も24時間365日おりますので、出産特有の急な変化に対応できるようにしています。

写真:Pixta
写真:Pixta

当院では、2007年に助産師外来を開設し、助産師による妊婦健診を行っています。妊娠経過が順調な方は、妊娠20週以降、医師による妊婦健診と助産師による妊婦健診を交互に受診可能です。

助産師外来は、完全予約制です。時間はお1人1回20〜30分ほど、費用は1回8,000円(非課税)です。内容としては、各種測定(腹囲、子宮底長、体重、血圧)、検査(尿蛋白、尿糖)、むくみの観察などを行い、さらに、妊娠中の生活や出産、育児、働き方などについてのご相談を伺います。

また、妊婦健診以外で助産師に相談をしたいときには、助産ケアを利用することもできます。助産ケアではどのようなご相談も歓迎です。母親学級や両親学級を受講できなかった場合には個別に受講することもできますし、出産後に母乳、卒乳、育児に関してご相談いただくことも可能です。助産ケアの時間は30分ほど、費用は5,000円(非課税)です。

当院の両親学級、母親学級は全2回で、助産師、栄養士、小児科医、薬剤師などが講師を務めて行われます。このようにさまざまな職種が関わることは、総合病院の特徴です。

当院では、働く妊婦さんであれば仕事を休むことなくご参加いただけるよう、また新型コロナやインフルエンザの対策として密を避けるために、オンラインでの両親学級を行っています。パートナーとの参加も可能です。参加しやすいよう土曜日や夜などに設定していますが、助産師外来として個別に行うことも可能ですので、ご相談ください。

妊婦さん向けにアレンジしたマタニティヨーガを実施しており、産婦人科の助産師がインストラクターとして指導にあたっています。体の動かし方や呼吸法、瞑想などを通じてリラックスする方法を学び、自分自身の体や気持ちに向き合うことを目指します。当院で妊婦健診を受けておられる妊娠15週以降の方(妊娠経過に異常がないこと)を対象としています。助産師が指導にあたることで、妊婦さんと助産師との間でコミュニケーションが増え、何気ないやりとりから自然と妊娠、出産にかかわる相談を受けられるというメリットがあります。

先生③

近年、お産そのもので亡くなる方(産科的死亡)よりも産後うつなどの結果亡くなる方が多いというデータが示され、妊産婦のメンタルケアの重要性が社会的に認識されてきました。女性の12人に1人は一生のうちに一度はうつ病になるといわれるほど、うつ病は身近な病気であり、さらに妊娠中や産後は特にうつ病にかかりやすいのです。なぜなら、妊娠中や産後は何かとストレスが多いうえに、周囲のサポートが行き届いていない可能性があるからです。また、妊娠、出産に伴う女性ホルモンの変動は、ストレスに耐える抵抗力を低下させるといわれています。

このような背景から、私たちは妊産婦さんのメンタルケア、産後うつの対策に力を入れています。

1つ目は、入院中の疲労改善です。十分に睡眠時間をとることは心身の疲れを解消するために非常に重要ですから、入院中にご希望があれば院内で赤ちゃんを預かり、ゆっくりと眠れる環境をつくります。さらに、ご希望に応じて、基本は産後5日間としている入院を7日間に延長できます。また、疲労緩和のための運動プログラムを行うことがあります。ポイントは、退院する際にできるだけお母さんが元気な状態になっていること。退院時に疲労がたまっていると、帰宅してから不安が増幅し、精神的に回復する機会を失ってしまう可能性があるからです。

2つ目は、授乳のお悩みを解消することです。たとえば、疲れにくい授乳の姿勢を指導したり、授乳のお悩みを聞いて解決方法を探ったりします。個室では授乳時の体をサポートして疲れにくくするためのクッションをご用意しています。いくつものクッションの中から、より楽に授乳姿勢をとることができるものを助産師が選びました。以下の写真のように、クッションなしの状態(左)では背中が曲がってしまい疲れやすくなりがちですが、クッションあり(右)では背中がまっすぐになり、左右の偏りが少ないため、疲れにくい姿勢を保つことができます。

個室でご用意している授乳用クッション“ハッピーピロー”

個室でご用意している授乳用クッション“ハッピーピロー”

3つ目は、退院後のケアです。今まではお母様にきていただいたり実家に戻ってアドバイスを受けたりしながら大変な時期を乗り越えていく方が多かったのですが、新型コロナの影響で移動が制限され、そのようなことも難しくなっています。このような状況を加味して、タブレット端末やスマートフォンを利用したオンライン相談を開始しました。赤ちゃんを連れて病院に来るのは大変ですから、ぜひご活用いただければと思います。自宅にいながら、気分の落ち込みや傷の具合、母乳に関するご相談をしていただけます。赤ちゃんのかぶれやおへその状態などは、オンラインでカメラを利用して相談も可能です。状態によっては受診をおすすめすることもありますが、まずは気軽に相談する場としてオンラインを活用ください。

出産のために入院するタイミングは、人によって異なります。夜中にお腹が痛くなり目が覚めたけれど数回だけで痛みが治まったり、破水かどうか分かりにくい水っぽいおりものが出たりすることがあります。そのようなことが何日も続くと、寝不足も加わり、出産が近づいた妊産婦さんはただでさえ不安な気持ちなのに、さらに心配が増します。

そのようなときに入院となったら、前もって準備をしておいたとしても、忘れ物をしないで入院することはできるのでしょうか。当院では、このような妊産婦さんたちのニーズにお応えするべく、手ぶらでの入院ができるような環境を整備しました。つまり、夜中に急に痛くなっても、パートナーが不在のときに破水しても、買い物に出かけているときでも、荷物を取りに家に戻ることなく、病院に電話してすぐにタクシーに乗っていただければよいのです。

当院で準備させていただくものは、以下のとおりです。

  • 飲料水:LDR室(陣痛、分娩、産後の回復を行うお部屋)に滞在中は、冷蔵庫で冷えている飲料水をご自由にお飲みください。ベッドで横になりながら飲むことができるストロー類も準備してあります。
  • タオル・バスタオル:毎日新しいものと交換するためお洗濯が不要です。
  • 洗面セット:歯ブラシ、歯磨き粉、コップ、洗顔フォーム、コットン、ヘアブラシ、ヘアターバン、ボディータオル
  • シャワーセット:シャンプー、リンス、ボディソープ、ボディクリーム、クレンジング、リップクリーム、化粧水、保湿クリーム(特別個室ではハイグレードなものを準備しております)
  • 入院中の赤ちゃんグッズ:ベビー服、おむつ、お尻ふき、ミルク、哺乳瓶

     そのほか:室内履き、ティッシュボックス

上記以外に、分娩時に使用するナプキン、分娩直後に使用する骨盤ベルトなどの分娩セットも準備しています。

妊娠や出産のために受診された際、“おめでとうございます”という気持ちを込めて、オリジナルで作成できるマタニティマークを差し上げています。

既成のものとは異なり、そのときの気持ちを書いていただいたり、パートナーへのメッセージやお子さんに絵を描いてもらったりして、ご自宅で仕上げていただき、世界に1つしかないマタニティマークを作成できる当院オリジナルのキットです。

NTT東日本関東病院オリジナルのマタニティマーク(写真左:裏面にはイラストなどを記入可能※写真はサンプル)

細菌やウイルスなどの病原体が体内に侵入してきたとき、通常、私たちの体は自らを守るために免疫機能が作用し、発熱や鼻水などの症状が現れます。ところが、妊娠というのは母体にとって異なる個体である胎児を許容する現象であることから、妊産婦さんは免疫力が抑制され(免疫学的寛容という)、感染症にかかった場合に重症化しやすいのです。

このような点を考慮し、私たちは病院全体で徹底した感染症対策を行っています。たとえば感染症対策推進室では、院内の全ての場所を対象に、感染症の伝播防止、発症状況と病原体検出の監視を行い、また、院内の椅子はアルコール消毒が可能な素材にそろえるなどの対策を講じています。お産間近の方が新型コロナウイルス感染症やインフルエンザなどにかかってしまった場合には、一定の基準にのっとり、無事にお産ができるよう部屋を個別化するなどの対応を迅速に行います。

看護師さん

私は看護師、助産師として、妊産婦さんの心に寄り添う存在でありたいです。安全で快適なお産を目指すことは当然ながら、皆さんに笑顔で退院していただき、最終的に「ここで出産してよかった」と思っていただくことを目標にしています。そのために、健康な方のお産はもちろん、リスクの高い方でも心おだやかに妊娠生活と入院生活を送ることができるよう全力でサポートします。

お産においては、100人の方がいて100人全て何ごともなく元気に赤ちゃんを産めることが理想ではありますが、実際のところ、出産には一定以上のリスクが伴います。私たちはそのようなリスクをできるだけ抑え、安全なお産ができるよう最大限の努力をし、そして、妊婦さんにはお産に関する知識をお伝えします。ぜひその知識を吸収していただき、安全なお産を実現できるよう、一緒に頑張りましょう。

当院は、その歴史から、NTT東日本の社員向けの病院というイメージが強いかもしれませんが、現在は地域の方々へ広く開かれた病院として多くの患者さんを受け入れており、出産に関しては地域の総合病院として安全で快適なお産を目指して日々奮闘しています。地下駐車場も完備しており、健診や入院・退院のときも寒い風に吹かれたり、雨にぬれたりせずに受診していただくことができます。当院でのお産をご希望の方は、当院の代表電話番号よりご相談ください。

*NTT東日本関東病院お問い合わせ先:https://www.nmct.ntt-east.co.jp/faq/

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  • NTT東日本関東病院 産婦人科部長・医療安全管理室長

    杉田 匡聡 先生

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