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卵巣がんは半数以上が再発する? ~再発する理由や再発後の治療について解説~

卵巣がんは半数以上が再発する? ~再発する理由や再発後の治療について解説~
金村 昌徳 先生

独立行政法人 国立病院機構 大阪南医療センター

金村 昌徳 先生

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がんが再発してしまうことは珍しいことではなく、治療がうまくいったように見えても再発してしまうケースは多々あります。卵巣がんについても例外ではなく、治療を始める段階から再発を心配する人もいるでしょう。そこで今回は卵巣がんの再発とは何か、また、再発した際の治療方法や再発の早期発見の手立てまで解説します。

がんの“再発”とは、治療がうまくいったように見えても、手術で取りきれない目に見えない小さながんが再び現れたり、化学療法(抗がん剤治療)や放射線治療で一度縮小したがんが再び大きくなったり、別の場所に同じがんが出現したりすることをいいます。また同じようによく使われる言葉として“転移”があります。“転移”とは、がん細胞が最初に発生した場所から、血液やリンパ液の流れに乗って別の臓器や器官へ移動し、そこで増えることをいいます。したがって“再発”には転移してがんが見つかった場合も含まれます。

がんが再発する一番の理由は、手術や抗がん剤、放射線による治療を行ったとしても目では確認できないほどの小さながん細胞が体に残ってしまう可能性があるためです。がんを細胞レベルで完全に除去するのは困難であるため、再発することは珍しいことではありません。

卵巣がんは初回の治療によりうまくいったように見えることが多いですが、半数以上が再発するといわれています。再発する時期は治療後2年以内が多く、特に進行がんでは2年以内には約半数、5年以内には70%以上が再発するとされています。

再発後は根治が困難であるため、再発後の予後は悪いといわれています。再発してから亡くなるまでの期間の中央値(データを大きさ順に並べた際に中央にくる値)はおよそ2年です。

再発がんは根治が難しいとされるため、手術療法ではなく延命や症状緩和を目的とした化学療法(抗がん剤治療)が主な治療法となります。初回治療後から再発までの期間が半年以内か否かで使用する治療薬が異なり、半年以内に再発した場合は初回治療とは異なる薬剤を、半年以降に再発した場合は初回治療で使用したプラチナ製剤を含む多剤併用療法(複数の薬剤を同時に投与する薬剤療法)が行われます。放射線治療も行われますが、がんの縮小ではなく症状の緩和を主な目的とします。

また、中には腸閉塞を併発してしまうケースもあり、その際はオクトレオチドなどの薬で、吐き気・気持ち悪さを改善します。

卵巣がんは初回治療後半数以上が再発するとされ、再発後の予後は悪いといわれています。中でも治療後2年以内に再発することが多く、早期発見・治療のためにも治療後の経過観察は重要になります。初回治療後の経過観察の間隔は、1~2年目では1~3か月ごと、3~5年目では3~6か月ごと、6年目以降では1年ごとが目安となります。

定期的な外来受診と検査が基本となります。具体的には、問診や内診は毎回行われ、腫瘍マーカー(CA125)検査や経腟超音波断層法検査、CT検査などは医師が必要と判断した場合に行われます。問診では、再発に伴う腸閉塞や腹・胸水貯留などによる症状である腹痛、吐き気、腹部膨満感(おなかが張っている感覚)、息切れなどの症状の有無を質問されます。

がんが再発することは珍しいことではなく、進行した卵巣がんでは2年以内に半数が再発するとされ、再発後の予後は悪いといわれています。再発卵巣がんに対しては主として化学療法が行われ、放射線治療が行われることもあります。卵巣がんの再発を早期発見するために治療後の経過観察は重要ですので、主治医の指示に従って定期的に受診するようにしましょう。

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