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先輩医師に聞く、多摩総合医療センター 救急・総合診療センターが提供する医療

先輩医師に聞く、多摩総合医療センター 救急・総合診療センターが提供する医療
西田 賢司 先生

東京都立多摩総合医療センター 救急・総合診療センター(ER)センター部長/総合内科部長

西田 賢司 先生

綿貫 聡 先生

東京都立多摩総合医療センター 救急・総合診療センター/総合内科 医長

綿貫 聡 先生

九鬼 隆家 先生

東京都立多摩総合医療センター 救急・総合診療センター

九鬼 隆家 先生

佐藤 祐 先生

東京都立多摩総合医療センター 救急・総合診療センター 呼吸器腫瘍内科

佐藤 祐 先生

三島 就子 先生

東京都立多摩総合医療センター 救急・総合診療センター 医員

三島 就子 先生

岩浪 悟 先生

東京都立多摩総合医療センター 救急・総合診療センター

岩浪 悟 先生

目次
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東京郊外の多摩地域に位置する東京都立多摩総合医療センター(以下、多摩総合医療センター)は、総合的な医療機能を有し幅広い領域をカバーする都立病院です。なかでも、救急外来・病院総合診療・家庭医療へのコミットを掲げる救急・総合診療センターは、“ジェネラリストが安心して集う環境づくり”をポリシーとし、チーム一丸となって総合的な医療の提供に注力している部門です。今回は、同部門の担う役割や取り組みについて6名の先生に伺いました。

西田(にしだ) 賢司(けんじ)先生(以下、西田先生):

多摩地域の人口は約400万人以上*であり、東京都の人口約1,300万人*のおよそ3分の1を占めています。ただし面積が広いため、地域によりますが人口密度は都心に比べて低くなっています。多摩総合医療センターが位置する府中市は、かつて武蔵国(むさしのくに)の国府が置かれていた政治・経済・文化の中心地であり、武蔵国府跡(むさしこくふあと)という遺跡が多く発掘されている地域です。

生活しやすい環境が整っていますが、医療機関の視点でいえば、多摩地域にある都立病院は多摩総合医療センター、東京都立小児総合医療センター(以下、小児総合医療センター)、東京都立神経病院(以下、神経病院)の3施設しかありません。多摩総合医療センターの医療圏である北多摩南部医療圏は武蔵野市、三鷹市、府中市、調布市、小金井市、狛江市から構成されており、受け持つエリアが広いと思います。

*総務省統計局「平成27年国勢調査」

綿貫(わたぬき) (さとし)先生(以下、綿貫先生):

多摩総合医療センターは希少疾患、難病、重症患者さんも含めて、幅広くカバーしている急性期病院です。また、複数の医療施設が集まる“多摩メディカル・キャンパス”として、多摩総合医療センターのほか、小児総合医療センター、東京都がん検診センター、都立府中療育センター、都立府中看護専門学校があり、地域の拠点となっています。

綿貫先生:

多摩総合医療センターは15歳(高校生)以上の患者さんの診療を行っており、子どもを診る小児総合医療センターと役割が分担されています。なかでも救急・総合診療センター(以下、当センター)は、受診する患者さんにとっての重要な玄関口の役割を果たしています。院内では救急外来、総合内科外来、総合内科病棟の3部門の運営に関与しており、1次・2次救急の初期対応や、救急外来を経由して入院が必要となった内科系の患者さんの受け入れ、臓器別に割り振られるような特徴がない内科の紹介患者さんの初診の対応などを行っています。

西田先生:

救急を受診された患者さんの中で継続してフォローが必要な方も私たちの部門で対応しています。周辺医療機関からの初診患者さんとともに、救急外来からも継続的に患者さんを受け入れています。

綿貫先生:

単一の問題を持つ若い患者さんだけでなく、いくつかの領域にまたがるような問題を複数持った高齢の患者さんも少なくありません。医療が専門化してきたことで、患者さんがどの診療科にかかればよいのか分からなかったり、単一の診療科では対応が難しかったりする状況があるなか、総合診療は初期対応のニーズが出てきている領域です。

綿貫先生:

私たちの部門における大きな特徴の1つは、部署内で臓器別の領域まで含めた評価ができることです。ここである程度の見立てをつけ、各専門領域の医師たちと協働して診療を行っていきます。

またたとえば精神的な問題で医療にうまく乗れない、金銭的な問題で通院できない、内科的に複数領域の病気を抱えているといった、問題が多く重なっているような“健康問題の複雑性が高い状況”にある患者さんも多くおられます。その一つひとつの問題に関して、私たちは各領域別の知識を組み合わせ、多職種と協働しながら対応にあたっています。

綿貫先生:

もう1つの特徴は、病院の中だけでなく外部とどのようにつながっていくかも見据え、患者さんを俯瞰して診ている点です。たとえば、プライマリ・ケア/家庭医療の視点ではどう見えるか、地域につないでいくにはどう考えていけばよいのかといったところから医療を考えるよう努めています。解決するために社会的側面、家族背景、地域のリソースなど考えなければならない問題も多いため、そこまで含めて患者さんを評価し、その先を見据えてつないでいくことができる点が強みです。

九鬼(くき) 隆家(たかいえ)先生(以下、九鬼先生):

2020年12月現在、新型コロナウイルス感染症の患者さんの対応にも関わっており、私たちの部門としての役割を果たしています。

岩浪(いわなみ) (さとる)先生(以下、岩浪先生):

各科への割り振りが難しいという意味では、新型コロナウイルス感染症の患者さんも、総合診療部門で診ている患者さんに近い存在です。多摩総合医療センターには感染対策を担う部門として感染症科と感染制御チーム(ICT)があり、そちらと連携を取って専門家のバックアップを受けながら診療にあたっています。各診療科の専門家がそろい、診療を支えるスタッフ層があることで、より安全に診療に取り組むことができています。

九鬼先生:

いわゆる総合診療部門の業務内容は、病院によってさまざまです。たとえば、救急外来、在宅医療部門、かかるべき診療科が分からない患者さんの診断など、業務を1つに絞っている病院もありますが、私たちの部門は地域の病院・診療所とも連携しながらその全てをカバーしています。

岩浪先生:

全てを診るのは大変なことですが、“ジェネラリストが安心して集う”環境づくりを目指すことが私たちの部門のポリシーであり、今のミッションです。鍵となるのは次の3つのポイントです。

  1. 家庭医療・病院総合医療・救急医療にコミットする
  2. 多様性を許容し、さまざまな価値観を尊重する
  3. 感じのいいチームプレイヤーを目指す

これらに沿って集まってきたメンバーが、それぞれの長所や短所を組み合わせ、互いに補いながら診療にあたっているのが強みです。

九鬼先生:

総合診療には全ての分野に精通していることや、飛びぬけた能力が求められるというイメージを持つ方もいると思いますが、そうではないと私たちは考えています。私たちの部門における目標は、普通に医療を提供するなかで、ある程度は総合診療を実践できるということです。

佐藤(さとう) (ゆう)先生(以下、佐藤先生):

苦手なところがあっても構いません。普段の診療の中で苦手な分野に直面することもありますが、周囲の人や、その分野を得意とする人がサポートすればよいという考えのもと、協力しながら診療にあたっています。それぞれの得意分野が組み合わさってうまくいくケースもあります。

岩浪先生:

受診される患者さんは基本的に解決が困難な問題を抱えた事例であることが多く、まずはそのことを担当医間で明確にするよう努めています。部門内で“どの先生がどのような患者さんに対応している”という情報を共有することで、一人ひとりの負担が軽減するように感じます。

佐藤先生:

患者さんと向き合うときは孤独なものですが、その孤独を和らげられるように負担やつらさを分かち合い、チームで向き合いながら対応しています。その場では解決できない問題が出てきても、全員で診療をつないでいけることが強みです。

九鬼先生:

相談しているうちに解決したり、継続して診ているうちに分かってきたりすることもあるため、チームで取り組むことが大切だと思います。

佐藤先生:

私たちの部門は働きやすい環境づくりに取り組んでいることも特徴の1つです。私は子どもが2人いて、2歳と4歳で手がかかる時期です。妻も医師で、いざというとき頼れる親類も離れて暮らしているので、非常に多忙です。私は子どもを保育園に送り出すため時差通勤、妻は迎えに行くため時短勤務をしており、周囲の方々にフォローしてもらいながら働いています。オンラインでできることや書類仕事など、時間に縛られずできることはなるべく対応しています。

三島(みしま) 就子(しゅうこ)先生(以下、三島先生):

私には幼い子どもがいて、夫が単身赴任している状況にあります。上司や同僚の理解が厚く、始業時間ちょうどに出勤し、終業時間ちょうどに退勤するという働き方を許容してもらえていることに、とても感謝しています。

綿貫先生:

決して簡単な業務のみを担当しているわけではなく、濃度の高い仕事を、時間を区切って行っていただいています。一般的に、時間に制限があると働ける場所は限られてしまい、重症度の高い患者さん、専門性や複雑性が高い患者さんの診療担当から外れることはあり得ます。しかし私たちの部門では、それぞれの力量を時間内で発揮する働き方ができる体制が整っています。要望を通すのではなく融通し合い、自分のタスクを完遂したうえで穴が開いたらサポートするという仕組みが構築できており、それは皆が“チームプレイヤー”として働いている成果だと思います。

岩浪先生:

現場には組織の中間に位置するスタッフがいて、上層部や下層部の間をつなぐサッカーでいうリベロ*的な役割を担っているからこそ実現していることだと思います。私も、ミドルマネージャーとしての業務を行っています。また、スタッフ全員が働きやすいようにという思いを各自が持ち、隙間をお互いに埋め合えるよう努めています。

*リベロ:サッカーにおいて、ポジションにとらわれず自由に動き回り攻撃にも参加する守備プレーヤー

佐藤先生:

医師として自らの技術を高め、1つの病気に対するエキスパートの道を求めていくのは、ある意味では狭い分野において孤独になっていくことでもあります。私はむしろ、当たり前のことを当たり前に、より多くの患者さんに提供するとともに、チームとして取り組める環境にやりがいを感じます。私たちの部門には、仲間と切磋琢磨し、院内においてもチーム一丸となって立ち回っていける環境があり、そこがよいところだと思っています。

九鬼先生:

少なくとも外科系ではなく内科系に進むことを考えている方で、特に志している診療科がまだないという方は、まずは内科系全般に携わるとよいと思います。入院診療や救急診療などにも幅広く関われる環境で勉強していくことは大切です。私たちの部門にはそれを実践できる環境が整っていると思います。

三島先生:

私たちの部門が発足した頃からの創始メンバーには、腎臓領域の専門、アレルギー系の専門、リウマチ膠原病(こうげんびょう)の専門、など、さまざまな領域を専門とする上級医がいます。そのなかで総合診療を学んでいけることに私自身魅力を感じています。また、どのようなバックグラウンドがある方にも働きやすい環境にあることも魅力の1つではないかと思います。

岩浪先生:

総合診療医になりたいと考えていても、口に出して言いづらい空気があると感じていませんか。私自身、ほかの医師から「総合診療医は何ができるのか」と聞かれることがあります。医師のキャリアにおいて、2年間の初期研修を終えて医学生物学的な専門を絞る流れから外れるのは、ある意味では大変なことかもしれません。しかし、それが当たり前と思える診療形態を提供する部門や施設は今後増えてくるでしょうし、私たちの部門もその1つでありたいと考えています。

私たちの部門には、「私たちは総合診療医です」と自信を持って言える環境があります。少しでも総合診療医に興味がある方は、ぜひ私たちの部門で一緒に働いていけたらと思います。

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  • 東京都立多摩総合医療センター 救急・総合診療センター(ER)センター部長/総合内科部長

    西田 賢司 先生

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