ふらいばーぐびょう

フライバーグ病

骨・関節

目次

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概要

フライバーグ病とは、主に足のひとさし指の付け根にある第2中足骨の先端が壊死(えし)する病気のことです。インターネット上では「ケーラー病」と検索されていることも多いようです。

明確な発症メカニズムは解明されていませんが、過度な負荷によって中足骨先端の血流が妨げられることで発症すると考えられており、体重負荷の最も大きい第2中足骨に起こることが多いとされています。また、女性に発症しやすいといわれています。

症状が進行すると、足の指の付け根を構成する関節に炎症が生じ、歩行困難なほどの痛みが現れます。また、中足骨の先端が変形して関節機能に障害を引き起こすこともあり、手術が必要になることもあります。

原因

フライバーグ病の正確な発症メカニズムは解明されていません。しかし、中足骨の先端への血流が妨げられることで栄養や酸素が十分に行きわたらない状態が続いて壊死を生じると考えられています。

血流が減少する原因としては、ヒールの高い靴や足先の狭い靴を履くことで、足の指の付け根に過度な力が加わることが考えられます。

また、生まれつき第二趾が長いなどの解剖学的な特性によっても発症を誘発することがあり、過度な運動や外傷によって中足骨の先端に衝撃が加わることで発症や症状の進行を加速させるといわれています。

症状

初期症状としては、趾の付け根に違和感が生じ、運動や長距離の歩行によって痛みが現れます。症状が進行すると、趾の付け根の関節に炎症を生じ、安静時の痛みや腫れ、熱感などの症状がみられます。

これらの病変は、最も外力がかかりやすい第二趾に生じることが多く、他の趾に同時発症することもまれではありません。

さらに悪化すると、関節を形成する中足骨先端が変形して平坦化し、関節の動きに障害が出ることもあり、手術をしても元に戻せないことも多いので注意が必要です。

検査・診断

視診や触診をしたうえでフライバーグ病が疑われる場合には、第一にレントゲン検査が行われます。レントゲン写真で中足骨先端の変形や関節内に壊死した骨の残骸が紛れていないかを評価することも可能です。

近年では、より詳しく評価を行うためにCT検査やMRI検査を行うこともあります。

また、関節内などでの炎症が強い場合には血液検査などを適宜行い、全身状態の評価を行うこともあるでしょう。特に関節リウマチとの鑑別は必須です。

治療

関節機能が保たれている場合は、趾の付け根に免荷効果のある足底パットの装着がすすめられ、痛みがひどいときにはギプス固定などの保存的治療が行われます。

一方、関節の動きに障害を来す可能性がある場合には、手術によって根治を期待する場合もあります。手術にはさまざまな術式がありますが、関節形成術、骨董切除術、人工関節置換術などが行われます。

また、関節内に生じる壊死した骨の遊離体を関節鏡で切除して関節内の炎症を抑える治療が行われることもあります。