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人間ドック

最終更新日
2021年07月15日
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2021/07/15
掲載しました。

概要

人間ドックは、個人が自由に受けることのできる健康診断(任意健診)の1つです。自治体や会社などで行われる健康診断(法定健診)では、よくある病気を見つける目的で10数項目程度の決められた検査が行われるのに対し、人間ドックではより多くの臓器を対象として40~100項目程度の検査が行われます。

人間ドックの内容は施設によって異なり、検査を受ける場合は自分に合ったプログラムを探して申し込みます。検査にかかる時間は、日帰りから3日以上かかるものまでさまざまです。施設によっては、検査当日に医師から直接結果の説明があったり、専門家から今後の生活や治療についてのアドバイスを受けられたりする場合もあります。人間ドックの費用は自己負担で、検査を受ける施設や検査内容によってその金額は変わります。

人間ドックは、各施設が設定したプログラムに基づいて検査と診断を行うもので、特定の症状に対する診察や、病気の治療は行われません。すでに症状がある場合や検診で治療が必要と判断された場合は、適切な医療機関を受診することが大切です。

目的

人間ドックでは、全身の詳しい検査を行うことによって、さまざまな病気を早期に発見したり、病気のリスクについて調べたりすることができます。検査で見つかった病気の治療を開始したり生活を見直したりすることで、病気を早く治したり、発症を未然に防いだりすることが期待できます。

病気になると、すぐに症状が現れる場合もありますが、病気の種類によっては自覚症状がほとんどないまま、気付かないうちに進行するものもあります。たとえば、糖尿病高血圧慢性腎臓病がんなどの生活習慣病は、病気の初期には症状が現れにくいことが知られています。病気が進行すると、治療の方法が限られたり、治療の負担が大きくなったりすることが少なくありません。人間ドックを受けることで、自覚症状のない早いうちに病気を見つけることができれば、少ない負担で治癒できる可能性が高まるといえます。

また、病気そのものが見つからなかった場合にも、さまざまな検査の結果から自分がどの程度健康であるかを知ることができます。もし、気を付けるべき項目が見つかれば、その結果に基づいて日ごろの生活を見直すことで、病気の発症を予防できる可能性があります。

検査・診断

人間ドックでは、会社や自治体で行われる法定健診よりも多くの検査が行われ、その内容は施設ごとに異なります。ここでは、主な検査項目についてご紹介します。

血液検査

血液検査では、採血した血液に含まれるさまざまな成分を調べます。血液検査から得られる情報は多く、貧血、肝臓や腎臓の異常、脂質異常症(高脂血症)、糖尿病など多くの病気の発見につながります。

循環器の検査

心臓のはたらきや血液の流れの異常を調べる検査には、心電図や心臓超音波検査などがあります。心電図は、体の表面につけた数個の電極によって心筋が発する電気信号をとらえ、心臓の動きを調べる検査です。また、1分間に電気が発生する回数である心拍数も測定されます。不整脈狭心症(きょうしんしょう)心筋梗塞(しんきんこうそく)など、心臓に関する病気を見つけるのに役立ちます。また、心臓超音波検査は、心臓の動きが正常であるか調べるのに有用です。

消化管の検査

上部消化管(食道・胃・十二指腸)の検査には、X線や内視鏡などがあります。X線検査では、造影剤としてバリウムを飲み、食道から十二指腸までの画像を撮影します。内視鏡検査では、口または鼻から内視鏡とよばれる細長いカメラを挿入し、消化管の内側を直接観察します。これらの検査は、食道・胃・十二指腸の潰瘍(かいよう)やポリープ、がんなどを発見するのに役立ちます。大腸については、便検査が多く用いられます。便に血が混じっている場合は大腸ポリープ大腸がん、消化管の出血性の病気などが疑われ、大腸内視鏡などのより詳しい検査が必要となります。

肺の検査

肺の検査には、胸部X線や呼吸機能検査などがあります。X線では撮影した胸の画像から、肺炎肺結核肺がん気胸などの有無や重症度を知ることができます。呼吸機能検査では、測定器のマウスピースをくわえて息を吸ったり吐いたりして、肺の硬さや入る空気の容量、息の吐きやすさなどを評価します。呼吸機能が落ちている場合には、間質性肺炎や肺線維症、COPD慢性閉塞性肺疾患(まんせいへいそくせいはいしっかん))などが疑われます。

目の検査

目の検査には、視力、眼圧、眼底検査などがあります。眼圧は目に空気を吹きかけて測定します。眼圧が高い場合は緑内障などの可能性があり、より詳しい検査をする必要があります。眼底検査は、特殊なカメラで目の奥の写真を撮る検査です。眼底の膜や血管の様子から、動脈硬化、糖尿病による合併症、緑内障、白内障などを見つけることができます。

尿検査・腹部超音波検査

尿検査では、採取した尿について、尿タンパク、尿糖尿潜血尿沈渣(にょうちんさ)(尿に含まれる細胞などの固形成分)、尿比重や尿中の電解質などを測定します。腎機能低下、尿路結石膀胱炎腎臓がん膀胱がんなど腎・泌尿器系の病気や、糖尿病、ホルモンの異常、脱水など、全身状態の異常を見つけるのに役立ちます。診断を確定するにはより詳しい検査が必要です。

腹部超音波検査は、超音波を出す装置をお腹の表面に当てて、超音波の反射を利用してお腹の内部を画像として映し出す検査です。肝臓・膵臓(すいぞう)胆嚢(たんのう)・腎臓といった臓器の腫瘍(しゅよう)や、結石などを見つけるのに役立ちます。

乳腺・前立腺・婦人科健診

乳腺は、触診と乳房X線(マンモグラフィー)によって調べます。見た目の変化やしこりの有無から、乳腺症、良性腫瘍、がんの可能性を見つけることができます。正確な判断のためには、精密検査が必要となることがあります。乳房超音波検査(エコー検査)も行われる場合があります。超音波を乳腺に当て、乳腺内の腫瘤(しゅりゅう)や乳管拡張などを調べます。

前立腺は、血液検査の中の前立腺腫瘍マーカー(PSA)の値から、病気の有無を調べることができます。PSAの値が高い場合、前立腺肥大前立腺がんなどが疑われ、正確な診断のためには前立腺の生検など詳しい検査が必要です。

婦人科健診では、子宮頸部細胞診(しきゅうけいぶさいぼうしん)などが行われます。子宮頸部細胞診は、腟口から細い器具を挿入し、子宮頸部の粘膜から細胞を採り、顕微鏡で調べる検査です。細胞診検査により子宮頸がんを早期に発見することができます。

内科健診

血液検査や画像検査などでは発見できない病気を、問診、視診、触診、聴診などで調べるのが内科健診です。たとえば、心臓の弁が硬くなりすぎたり上手く閉じなくなったりする心臓弁膜症は、聴診器で胸の音を聴くことで見つけられることがあります。

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