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急性結膜炎

最終更新日
2017年04月25日
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2017/04/25
掲載しました。

概要

急性結膜炎とは、白眼の部分に当たる結膜に急性炎症が生じた状態を指します。急性結膜炎を起こす原因は多彩であり、大きく感染性とアレルギー性に分けることができます。感染性のものであればいわゆる「プール熱」や「はやり目」などといわれるものがあります。アレルギー性のものであれば、スギ花粉を代表とした結膜炎の頻度が高いです。

急性結膜炎を発症すると白眼の充血や目やに、目のかゆみなどが生じます。また、原因や重症度によっては発熱やリンパ節の腫脹、目の異物感などの症状も見られることがあります。

急性結膜炎の原因は多岐に渡るため、原因を同定した上での治療介入が必要になります。また予防策を講じることが功を制することもあるため、病態を適切に判断することは重要です。
 

原因

眼の構造を見た際に、白眼に当たる部分を「結膜」と呼びます。急性結膜炎とは、この白眼に当たる結膜に急性炎症が生じた状態を指します。原因は、大きく(1) 感染性、(2) アレルギー性に分けることができます。

結膜は外界に接している部位であるため、ウイルスや細菌などに暴露される機会が多く、感染性結膜炎はありふれた疾患であるといえます。急性結膜炎を引き起こすウイルスは多彩ですが、主にはアデノウイルスによる流行性角結膜炎(いわゆるはやり目)や咽頭結膜熱(いわゆるプール熱)、エンテロウイルスやコクサッキーウイルスによって引き起こされる急性出血性結膜炎、が代表的です。細菌による急性結膜炎としては、インフルエンザ菌や黄色ブドウ球菌、肺炎球菌などさまざまなものが原因となりえます。

アレルギーによる急性結膜炎も、非常にありふれた疾患です。アレルギーとなりうるものとしては、スギやヒノキなどの花粉、ダニなどを例に挙げることができます。花粉の飛散時期は一年のなかでも多い少ないがあるため、時期に応じた症状変化があります。こうしたタイプのアレルギー性結膜炎を「季節性アレルギー性結膜炎」と呼びます。

一方、ダニは年中通してみられるものであるため、症状が通年性に出現することとなります。そのため、こうしたタイプのアレルギー性結膜炎を「通年性アレルギー性結膜炎」と呼びます。
 

症状

急性結膜炎では、白眼に当たる部位が充血を来したり、目やにや目のかゆみが出現したりします。その他、目の違和感(ゴロゴロした感じなど)、涙、まぶしさ、ものの見えにくさなどが現れることもあります。

原因によっては、目の症状以外にも随伴症状を見ることがあります。たとえばプール熱を例にとると、発熱、咽頭の痛みといった全身症状及びのどの局所症状を見ることがあります。また、腹痛や下痢などの消化器症状も出現しえます。その他、アレルギー性結膜炎では、目のかゆみが強くなり、慢性的に症状が持続することもあります。その結果として、学業や仕事のパフォーマンスにも大きな影響を及ぼすことがあり、日常生活にも支障が生じることがあります。
 

検査・診断

急性結膜炎の診断そのものは、眼球の所見を見ることで行うことが可能ですが、原因に応じてその後の対応方法が大きく異なるため、原因検索を行うことが重要であるといえます。原因を見極めるためには、詳細な問診や身体所見が非常に重要です。感染性のものであれば、目以外の症状を伴っていないかどうか(発熱や喉の痛みなど)や周囲の感染流行状況がないかどうか、リンパ節の腫れがないかどうか、などの情報が重要です。

また、アレルギー性結膜炎では、毎年同じ時期になると症状があらわれるなどの情報も重要です。

急性結膜炎の原因検索として、検査が追加されることもあります。アデノウイルスが原因であることを見極めるために、迅速キットやPCR法などの手段がとられることもあります。アレルギー性結膜炎の診断をより確実にするため、血液検査を行うことがあります。具体的には、IgE抗体の測定、アレルゲンの検索などを行うこととなります。
 

治療

急性結膜炎の治療は、原因に応じて異なります。ウイルス性のものであれば、基本的には対症療法が中心となります。炎症の程度に応じて抗炎症剤やステロイド剤などの点眼薬が使用され、細菌の混合感染が疑われる状況においては、抗菌剤の点眼も行われます。

また発熱などの全身症状を伴うこともあるため、解熱鎮痛剤が処方されることもあります。ウイルス性の結膜炎では、ウイルスに接触をすることで感染が周囲へと広がることになります。そのため、感染者とはタオルを共有しない、おもちゃの使用には注意をする、次亜塩素酸ナトリウムを使用した環境消毒をする、などが重要です。

アレルギーが原因となっている場合には、薬物療法とアレルゲン対策が重要となります。薬物療法としては抗アレルギー点眼薬、ステロイド点眼薬が使用されます。また鼻水やくしゃみなどを伴うこともあるため、点鼻薬や内服薬なども考慮されます。アレルゲン対策としては、原因となるアレルゲンとの接触を避けることが重要になります。

花粉が原因となることが多いため、マスクやゴーグルの使用、家に入る前には花粉を払うなどの行動が有効です。さらに、アレルゲンによっては減感作療法が取られることもあります。
 

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