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手足口病
手足口病とは、その名の通り、口のなか、手のひら、足のうらを中心に水疱(水ぶくれ)を生じる急性ウイルス性感染症の総称です。微熱をともなうことがあります。 4歳以下、特に2歳以下での発症が多く...
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手足口病てあしくちびょう

更新日時: 2017 年 04 月 25 日【更新履歴
更新履歴
2017 年 04 月 25 日
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概要

手足口病とは、その名の通り、口のなか、手のひら、足のうらを中心に水疱(水ぶくれ)を生じる急性ウイルス性感染症の総称です。微熱をともなうことがあります。

4歳以下、特に2歳以下での発症が多く、学童期でも感染することがあります。小児期に手足口病にかかることが多いことから、成人になってから発症する例は多くありません。

1週間以内に症状が消失する場合がほとんどですが、髄膜炎などの重篤な合併症を生じることがあります。

ウイルスに対する治療薬はなく、脱水の予防を中心として、症状を和らげる対症療法を行います。

原因

手足口病は接触感染、飛沫感染(患者さんの咳、くしゃみ、つばなどの飛沫に含まれるウイルスによる感染)、糞口感染(便の中に排泄されたウイルスが口に入ることによる感染)により感染します。

原因となるウイルスは複数あります。たとえば、コクサッキーウイルスA16、コクサッキーウイルスA6、エンテロウイルス71などが原因となります。

原因ウイルスへの感染の予防

2017年10月現在、日本では手足口病の原因ウイルスに対する予防接種はありません。症状がよくなった後も便中にウイルスが数週間排泄されることがあるため、手洗い、うがい、排泄物の適切な処理といった一般的な感染予防対策が重要となります。

症状

感染から3~6日の潜伏期間の後、発熱と、口の中の粘膜、手足に2~3mm台の水疱を生じます。発熱は微熱のことが多いです。また、膝、おしりにも水疱を生じることがあります。口の中の水疱は、痛みをともないます。

多くの場合、これらの症状は3~7日で自然に消失します。水痘と異なり、痂皮化する(かさぶたをつくる)ことはありません。

以下の症状が出た場合はご注意ください

まれですが重要な合併症として、髄膜炎や小脳失調症、脳炎、心筋炎などを生じることがあります。特にエンテロウイルス71による手足口病では、神経系の合併症が多いことが知られています。
これらの合併症では、主に意識障害(呼びかけに応じない、視線が合わない)、けいれん、嘔吐、顔色不良、そのほか全身状態の悪化などが現れます。

検査・診断

手足口病は、医療機関では患者さんの症状をみて診断をつけることがほとんどです。一部の医療機関ではウイルスを特定するための検査を行うこともあります。

検査方法には以下の3つがあります。

  • ウイルスに対する抗体検査
  • 咽頭拭(いんとうぬぐ)い液や血液、尿、髄液、便、水疱内容物などを用いた病原体の特定(ウイルス分離)
  • ウイルス遺伝子の特定(PCR法)

原因ウイルスを特定する検査は流行の把握など、限定的な目的で行われることが多いです。

地域、学校、幼稚園、保育園など周囲の流行状況を把握しておくことで診断がしやすくなります。学校、幼稚園、保育園、地域の保健所などで流行状況をご確認ください。また、通常夏場に流行するため、発症した季節も診断のうえでは重要です。
 

治療

手足口病の原因ウイルスに有効な治療薬はありません。そのため、対症療法を行い自然に症状が消失するのを待ちます。

なお、髄膜炎、小脳失調症、脳炎、心筋炎などの合併症を生じた場合も、ウイルスそのものへの治療薬はないため、それぞれの合併症に対する治療が主体となります。

生活上の注意

口腔内の水疱は痛みをともなうため痛み止めを使用しながら、のどごしのよい食べ物(うどん、ゼリーなど)を食べるようにします。
痛くて食べ物が食べられない場合には経口補水液(糖、電解質の入った飲用水)などの摂取も考えられます。特に発熱している子どもは脱水になりやすいため、食事・水分をしっかりとらせることが重要です。
痛みのため水分摂取もできず脱水が進行した場合は、入院のうえ点滴による治療が必要となることがあります。尿量の減少、口の中の乾燥など脱水を示す症状を認めた場合には医療機関へご相談ください。

手足口病は、学校保健安全法による出席停止期間は設けられていません。登園・登校は子どもの状況をみて親御さん・各施設と医療機関によって判断されます。一般的には症状がすべて消失し、全身状態が良好になった段階で登園・登校は可能となります。登校・登園許可証が必要な場合は医療機関にご相談ください。
 

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