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ぐんぱつずつう

群発頭痛

最終更新日
2020年08月13日
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2020/08/13
更新しました
2017/04/25
掲載しました。

概要

群発頭痛とは、脳卒中など頭痛を引き起こす病気がないにもかかわらず慢性的な頭痛を繰り返す“一次性頭痛”の1つです。20~40歳代の男性に多く見られ、発症率は1,000人に1人程度とされています。まれな病気ですが、発症すると数週間~数か月にわたって、片方の目の周囲から前頭部や側頭部にかけて激烈な痛みが発作的に生じ、日常生活に大きな支障をもたらすのが特徴です。

群発頭痛の発症メカニズムは明確に解明されていない部分も多々あります。そのため、治療が難しく、一般的な“頭痛薬”とされる消炎鎮痛剤は効きません。また、一度発作を起こすと痛みを抑えるのが困難なケースも多いため、発症した場合は頭痛の発作を予防する治療が必須となります。

原因

群発頭痛の明確な発症メカニズムは分かっていないのが現状です。

しかし、群発頭痛は男性のほうが女性よりはるかに発症しやすいことから、男性ホルモンの過剰分泌が関与している説や、睡眠中など決まった時間に起こりやすいため体内時計の乱れが関与している説などが挙げられています。また、遺伝子の異常や何らかのウイルス感染などが発症に関与しているとの報告もあり、さまざまな要因が指摘されています。頭痛の発症機序として、脳神経の1つである三叉(さんさ)神経と自律神経の関与が想定されています。

症状

群発頭痛は、数週間~数か月にわたり2~8日に1回程度の頻度で“頭痛発作”が引き起こされます。頭痛は夜間や睡眠中に起こることが多く、発作は15~180分ほどで軽快しますが、突然目をえぐられるような激しい痛みと前頭部から側頭部にかけての締め付けられるような強烈な痛みに襲われるとされています。

また、頭痛発作が起きているときには、頭痛だけでなく目の充血や涙、鼻づまりや鼻水、(まぶた)のむくみ、瞼の下垂(瞼が上がらない)、顔面の発汗などさまざまな症状を伴うのも特徴の1つです。さらに、発作時には落ち着きのない興奮した様子になるのも群発頭痛の特徴です。

群発頭痛は非常に強い痛みに襲われるため、発作が起こるサイクル中には気分の落ち込みや不眠など抑うつ状態に陥ることも珍しくありません。夜間の発作のため日中眠気に襲われるなど日常生活に支障をきたすこともあります。

検査・診断

群発頭痛は、脳などの病気が原因で引き起こされるわけではないため、画像検査や血液検査などをしても明らかな異常が発見されることはありません。そのため、頭痛の頻度、強さ、部位、随伴する症状などの要因を総合的に判断して診断が下されます。

ただし、診断を下す過程のなかで頭痛を引き起こすほかの病気との鑑別を行うために頭部CT、MRIなどの画像検査、炎症反応などをチェックする血液検査なども行われるのが一般的です。

治療

群発頭痛の治療は、頭痛発作が起きたときに痛みを和らげるための治療と同時に発作を予防するための治療も必須となります。

群発頭痛による痛みは通常の鎮痛薬で抑えることはできないのが特徴です。群発頭痛の痛みを和らげるための治療としては、片頭痛(へんずつう)の治療薬であり、“セロトニン”と呼ばれる脳内神経伝達物質と同様のはたらきを持つ“スマトリプタン”の皮下注射や酸素吸入が有効とされています。特に、酸素吸入は、2018年4月から在宅酸素療法が保険適用となったため、頭痛発作が繰り返し生じるときでも自宅での治療を続けることが可能になりました。

一方、頭痛発作を予防するためには、カルシウム拮抗薬(ベラパミル)やステロイド薬に一定の効果があるとされていますが、いずれも保険適用とはなっておらず自費での治療となります。また、近年ではバルプロ酸も頭痛発作を予防する効果があることが報告されており、予防効果のある薬剤の解明が進められているところです。

なお、これらの薬物療法を行っても十分な効果がない場合には、神経ブロック注射やガンマナイフを用いた放射線治療、痛みを引き起こす神経を切除する手術が行われることがあります。

予防

群発頭痛を引き起こす原因ははっきり分かっていない部分が多いため、確立した予防法はないのが現状です。

ですが、群発頭痛は頭痛発作が生じる期間が過ぎても数か月後や数年後に再び頭痛発作が繰り返し起こるようになることも少なくありません。そのようなケースでは、日頃からカルシウム拮抗薬などの服用を続けることで発作を予防することができる可能性もあります。

また、群発頭痛はアルコールや喫煙によって誘発されるとの報告もあるため、頭痛発作が起きている期間は禁酒・禁煙がすすめられています。

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