ひまん

肥満

最終更新日
2017年04月25日
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2017/04/25
掲載しました。

概要

肥満とは、体脂肪が過剰に蓄積された状態です。一般的にはBMI 25kg/m2以上を肥満としています。

食生活や運動不足などが原因となる単純性肥満が90%以上を占めますが、ホルモンや脳の異常、薬の副作用などが原因となる症候性肥満もあり、注意が必要です。

肥満は、単に体脂肪が増えるだけでなく、糖尿病動脈硬化を生じやすくなり、脳梗塞心筋梗塞などの生命に関わる重篤な病気の発症リスクとなるため、適切な対策や治療が必要です。

原因

肥満は、単純性肥満と症候性肥満に分けられます。

単純性肥満

過剰なカロリー摂取や運動不足が主な原因となります。また、単純性肥満のなりやすさには遺伝が関与していると考えられており、同じカロリーを摂取しても肥満になる人もいれば、肥満にならない人もいます。

症候性肥満

さまざまな病気が原因となりますが、クッシング症候群などホルモン異常が生じる内分泌疾患が代表的です。ホルモンのなかでも特にステロイドホルモンは肥満を招きやすく、ステロイド製剤の服用でも副作用として肥満が生じます。

また、摂食行動の調整を司る脳の視床下部に腫瘍や炎症、出血などでダメージが加わると異常な食行為が出現し、肥満になることがあります。

症状

肥満によって引き起こされる合併症が大きな問題となります。

肥満は動脈硬化の発症因子のひとつです。動脈硬化を起こした血管は弾力性を失うばかりでなく、血管内にコレステロールが溜まり、血管が細く閉塞した状態となります。このような変化が脳や心臓の血管に生じると、脳卒中心筋梗塞を引き起こすことがあります。

さらに、肥満の人は糖尿病高血圧脂質異常症になりやすく、これらも動脈硬化を誘発するため、肥満によって生じるさまざまな合併症が、さらに動脈硬化を悪化させるという悪循環が生じます。

また、脂質や尿酸が大量に体内で生成されることで、脂肪肝胆石症痛風などを発症し、季肋部痛や親指の付け根の痛みを生じることがあります。その他、肥満により気道が圧迫されるため睡眠時無呼吸症候群を発症したり、肥満が危険因子である大腸がん乳がん前立腺がんなどを発症しやすくなったりします。

検査・診断

一般的には、肥満を訴えて病院を受診すると、まずは食事療法や運動療法が指導され、同時に肥満に伴う合併症が生じていないかを検査します。食事療養や運動療法によっても改善しない場合には症候性肥満が疑われ、詳しい検査が行われます。

血液検査

ほぼすべての患者さんに行われる検査ですが、血糖値や脂質、肝機能に関連した項目、尿酸値などがチェックされます。また、肥満の他にも症状があり、症候性肥満が疑われる場合にはホルモン値などを調べることもあるでしょう。

糖尿病が疑われる場合には耐糖能に関する詳しい検査も行われます。

画像検査

血液検査で肝機能異常がみられた場合には、腹部超音波検査やCT検査で肝臓の状態と胆石の有無などが調べられます。また、視床下部性肥満が疑われる場合には、脳のCT検査やMRI検査が行われます。

治療

肥満の治療では、第一に食事療法と運動療法が行われます。また、糖尿病高血圧などの合併症がある場合には、合併症に対する治療も同時に行われるでしょう。場合によっては教育の目的で入院が必要になることもあります。

食事療法や運動療法で改善しない場合には、胃内腔縮小術などの手術や食欲抑制剤の投与が行われることもありますが、非常に限られたケースのみで行われます。

また、症候性肥満の場合には、肥満そのものに対する治療ではなく、原因疾患と合併症に対する治療が行われます。

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