かっけ

脚気

最終更新日:
2018年06月28日
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2018/06/28
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概要

脚気とは、ビタミンB1が不足することで発症する病気です。疲れやすい、食欲不振倦怠感(けんたいかん)などの症状が現れ、神経や心臓に関連する症状が現れることもあります。

ビタミンB1が不足する状況として、アルコール依存症妊娠中、偏った栄養状態にある場合などが挙げられます。このような状況では、脚気を発症するリスクがあるため注意が必要です。

原因

ビタミンB1の不足が原因で発症します。ビタミンB1は穀物類、豚肉、レバー、豆類に多く含まれています。

ビタミンB1が不足する可能性のある状況としては、たとえば、アルコール依存症の場合、食事の摂取形態が通常と異なったり、栄養の代謝が変化したりすることなどから、ビタミンB1が欠乏し、脚気を発症しやすくなります。

また、妊娠、授乳、激しい運動、甲状腺機能亢進症などでビタミンB1の需要量が増加するとビタミンB1不足に陥りやすいです。その他、胃切除後や慢性的な下痢などの状況においては、栄養素の吸収が全般的に衰えることになり、脚気を発症する可能性があります。

近年ではインスタント食品を多く摂取するなど、健康的ではない食事を習慣化している方もいます。このような状況下でもビタミンB1が不足するリスクは高まり、脚気の発症につながることがあります。

症状

脚気では、初期にはつかれやすい、食欲不振や倦怠感など症状から始まり、次に主に神経と心臓に関連した症状が出現する可能性があります。

神経に関連した症状

  • 手足に力が入りにくい
  • 手足の感覚が感じにくい
  • 焼けるような痛みを感じる
  • 言葉を発しにくい
  • 意識が変容する

など

足のつりやすさや筋力の低下をみることもあります。

心臓に関連した症状(脚気心)

心拍数が増加することから動悸や下肢のむくみが生じることがあります。病状が進行すると、心不全を発症することもあります。

検査・診断

診断は、ビタミンB1を投与した際に脚気に関連した症状が改善するかどうかをもとになされることがあります。また、血液検査でビタミンB1の値を測定し、低い値を示す場合にはビタミンB1の不足や脚気が疑われます。

脚気では、神経および心臓関連の症状が出現しますが、それらの重症度を図るための検査も適宜検討されます。身体診察での腱反射の評価や、生理学的な神経伝導系検査が考慮されます。その他、胸部単純レントゲン写真、心エコー、心電図なども行われる可能性がある検査です。

治療

脚気はビタミンB1の不足によって発症するため、ビタミンB1を補充します。内服薬で補充することもありますし、消化管からの吸収不全が疑われる際には点滴を用いてビタミンB1を補充することもあります。

脚気の発症リスクが高まる状況(アルコール依存症妊娠中、偏った栄養状態など)にある場合には、意識的にビタミンB1を多く含む食事を摂取することが、発症予防につながります。また、アルコール依存症においては、アルコールをやめることも大切です。

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