むきはい

無気肺

最終更新日:
2017年04月25日
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2017/04/25
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概要

無気肺とは、肺の一部もしくは全体に空気が入っていない状態です。

原因

無気肺の原因は複数あります。代表的な無気肺の種類と原因は以下の通りです。

閉塞性無気肺

何らかの物質により気管支がふさがっている状態です。肺の入り口の気管支が閉塞した場合は、左右ある肺の片方の全体が無気肺となることもあります。
がんなど腫瘍によって気道が塞がれることが多いですが、他にも肺炎により生じた喀痰、誤って飲み込んだ義歯などが原因となることもあります。

非閉塞性無気肺

外部から圧迫により空気が入らない状態です。非閉塞性肺炎には、具体的には以下のようなものがあります。

受動性無気肺

胸水などによって肺が圧迫された結果、肺の含気が減少した状態です。

円形無気肺

肺の周囲を覆っている胸膜の炎症や腫瘍により、肺実質の伸展が不良になった状態です。典型的には胸水の消退時に見られることが多いです。

板状無気肺

肺の奥(末梢)の細い気管支の閉塞などによって、小さな領域の無気肺が線状の陰影として見られる状態です。水平方向に走るものも垂直方向に走るものもあります。
 

症状

無気肺そのものの症状はありません。しかし無気肺が広範囲に生じた場合、肺の一部に空気が入らないと酸素を血液に取り込む効率が低下するため、呼吸困難を生じることがあります。また閉塞性無気肺では、閉塞した場所より奥に細菌が溜まって肺炎を起こすことがあり、発熱や胸の痛み、呼吸困難、倦怠感などが生じることがあります。
 

検査・診断

無気肺が疑われる場合、画像検査と気管支検査を実施して診断します。

画像検査

胸部レントゲンやCTなどの画像検査が行われます。
一般的には、無気肺となった肺は濃厚な楔状の陰影として見られます。その形態や位置は肺のどの部分が無気肺になるかにより異なります。

気管支鏡検査

口から気管支ファイバ―を挿入して、無気肺を起こしている原因などを調べることがあります。
 

治療

無気肺の治療は、無気肺を起こしている原因の除去です。閉塞性無気肺の場合、肺がんが閉塞の原因なら病変の切除、もしくは放射線治療や化学療法により腫瘍の大きさを小さくする治療が行われます。ほかにも金属のステントと呼ばれる筒状の構造物を気管や気管支に挿入して腫瘍による閉塞を解除する方法もあります。

非閉塞性無気肺の場合、胸水によって肺の圧迫を起こしているなら、体外から針を刺して胸水を吸引除去します。
 

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