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睡眠講座①-睡眠障害編-

睡眠講座①-睡眠障害編-

だるい・疲れがとれない・居眠りの原因は「睡眠障害」!?

日本人の平均睡眠時間は7時間15分

1日の30%以上は睡眠によって占められています。
私たちが寝ているあいだ、体は脳の情報整理、ストレスの解消、ホルモンの産生をおこなっています。
しかし、とあることがきっかけにより、睡眠のバランスが崩れてしまうことがあります。これが「睡眠障害」です。

ここでは睡眠障害の原因となることが多い、不眠症・過眠症(ナルコレプシー)・睡眠時無呼吸症候群・レム睡眠行動障害についてご紹介します。

不眠症とは

不眠症とは

新幹線運転手の居眠りの原因が睡眠時無呼吸症候群だったことで一躍、この病気への関心が高まりました。睡眠時無呼吸症候群は不眠症を引き起こし、日中にさまざまな障害をもたらします。不眠症について滋賀医科大学精神医学講座教授の山田尚登先生にお話を伺いま...

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山田  尚登

滋賀医科大学 附属病院 副病院長(兼務) 滋賀医科大学 精神医学講座教授

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    不眠症が増えている理由

    要因の一つとして多くの店が深夜営業、終夜営業になるなど社会そのものが夜型になったことが挙げられるでしょう。また、不規則な働き方の問題もあります。看護師さんや24時間稼動している工場での勤務は、昼夜関係無い勤務の繰り返しになり、体のリズムが狂ってしまいます。社会生活を送っていく上でのストレスも不眠症には影響しているでしょう。

    ナルコレプシーの症状

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    ナルコレプシーは、別称「居眠り病」ともいわれ、眠いと感じる時に抵抗できず、多くの場合はそのまま眠ってしまう病気です。脳の覚醒中枢(目覚めつづけるためのシグナル)がきちんと働かないために起きると考えられています。このナルコレプシーには特徴的な症...

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    本多 真

    東京都医学総合研究所精神行動医学研究分野・睡眠プロジェクト プロジェクトリーダー

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      日本人に多い過眠症、ナルコレプシー

      ナルコレプシーの患者さんは、日本では600人に1人存在するといわれています。しかし、本人はなかなかこれらの症状を病気と認識しないことが多く、周囲の人々も気づきません。「なんとなくだらしない」「意欲が足りない」「真面目にやっていない」から、大事な場面でも眠ってしまうのだと思ってしまうのです。周囲も本人もそう思っているため、病気と疑うことがなく病院を受診することがありません。そのため、診断すらされないのです。

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      ナルコレプシーの検査と診断

      ナルコレプシーの患者さんはちょっとした刺激で目が覚めやすく、昼寝をした場合の眠りの持続が10~30分と短いことも特徴です。夜間睡眠では経過とともに中途覚醒が増加する場合も多くみられます。 一方で、特発性過眠症の患者さんは、合併症として、頭痛、冷え性、立ちくらみなどの症状を持つ方が多く、朝昼問わず非常に目覚めにくい、無理に起こすと酔ったようなねぼけた状態(睡眠酩酊)になり、会話が成り立たないほど目覚めが悪いといった特徴をもちます。ナルコレプシーの寝起きのよさと対照的です。

      意外と知らない生活習慣病-睡眠時無呼吸症候群とは

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      朝倉 太郎

      鶴間かねしろ内科クリニック 院長

      金城 瑞樹

      かねしろ内科クリニック 院長

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        藤城 弘樹

        名古屋大学大学院医学系研究科睡眠医学寄附講座 講師

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