Medical Noteとは

摂食障害―拒食、過食、過食嘔吐

摂食障害―拒食、過食、過食嘔吐

食べられない、食べ過ぎる、吐く、やめたい、やめられない

「私は醜い」―摂食障害の根幹には“自己否定"が潜む

「私は醜い」―摂食障害の根幹には“自己否定"が潜む

摂食障害は食行動を中心に様々な問題が生じる病気であり、主に神経性やせ症、神経性過食症、過食性障害を指します。
摂食障害は単なる食欲や食行動の異常ではなく、体重に対する過剰なこだわりや、 自己評価への体重・体形の過剰な影響など、心理的要因が根底に存在していることが特徴です。摂食障害を単なる食欲の問題として捉えてしまい、患者さんに食欲が増進する薬などを用いようとすると、今度は嘔吐を引き起こしてしまうことなどにも繋がり、負のループへと陥ってしまう危険があります。正しくこの病気を理解しなければ、治療しようとしてもうまくいかないため、周囲がきちんと知っておくことが大事です。

摂食障害とは。摂食中枢が異常をきたし「食べられなくなる」「食べ過ぎてしまう」病気

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「食事」は、誰もが毎日当たり前に行う行為です。人間の三大欲求にも含まれている「食事」は、私たちが生きていくうえで欠かすことのできない本能的行動です。しかしその食事、すなわち「食べること」がうまくできなくなってしまうのが、摂食障害(神経性食欲不...

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津久井 要

横浜労災病院 心療内科部長

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摂食障害は先進国に特有の病気ともいわれますが、そもそもなぜ摂食障害はおこるのか、はっきりとした原因はわかっていません。ただし、原因になりうるものに対して様々な観点から研究がなされています。社会的な観念、挫折経験、喪失経験、家族との緊張関係など、基本的には人間関係が裏に潜んでいると考えられます。たとえば両親と築いてきた関係のなかでかなりの緊張状態があり、怖い思いをした経験が多々あるため、自分が何か社会的に逸脱すると怖いという気持ちがあり、それが肥満恐怖につながっているとも考えられます。

摂食障害とは、その原因と最新治療-「太るのが怖い」患者への医師・家族の対応

摂食障害とは、その原因と最新治療-「太るのが怖い」患者への医師・家族の対応

食事量の制限や過食嘔吐など、体重を増やさないための食行動異常がみられる「摂食障害」。若い女性に多く、長期にわたる治療の必要や無月経などの障害が生じることから、早期発見・早期治療の重要性が叫ばれています。また、治療に際しては患者さんの体重増加に...

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吉内 一浩

東京大学大学院医学系研究科・ストレス防御・心身医学分野 准教授/東京大学医学部附属病院心療内科 科長

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神経性食欲不振症の症状は多岐に渡りますが、食行動の異常、自分自身の体重に対する執拗なまでの執着、異常なまでの肥満恐怖、不安・強迫などの症状が特徴的です。体重が増えることで自己コントロールができなくなってしまうことを極端に恐れているとも解釈できます。 やせが著明な場合、何とか栄養素を全身に補給しようと体は最終的には筋肉の破壊や骨の空洞化を進めます。歩くことすら困難な状態になったり、何枚服を着重ねても寒いと訴えたりすることがあります。このように、やせが顕著になってくると生命にまで危険を及ぼします。

神経性食欲不振症(AN)の症状・検査・診断は? 食行動の異常が第一観点

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「食事」は、誰もが毎日当たり前に行う行為です。人間の三大欲求にも含まれている「食事」は、私たちが生きていくうえで欠かすことのできない本能的行動です。しかしその食事、すなわち「食べること」がうまくできなくなってしまうのが、摂食障害(神経性食欲不...

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津久井 要

横浜労災病院 心療内科部長

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短時間のうちに大量の食事を摂取し、しかも食事摂取に対するコントロールが失われていること、このふたつが最大の特徴です。 むちゃ食いの反復と、それを解消するための絶食・食事制限・自己誘発性嘔吐・器具を用いた嘔吐・下剤の乱用などといった排出行為がみられます。

神経性過食症(BN)の症状・検査・診断は? むちゃ食いエピソードと精神的焦燥感が決め手

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「食事」は、誰もが毎日当たり前に行う行為です。人間の三大欲求にも含まれている「食事」は、私たちが生きていくうえで欠かすことのできない本能的行動です。しかしその食事、すなわち「食べること」がうまくできなくなってしまうのが、摂食障害(神経性食欲不...

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津久井 要

横浜労災病院 心療内科部長

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治療というと症状が全くなくなることを目指すように思いがちですが、症状をゼロにするという発想は私のなかにはありません。ゼロにするのではなく、「普通に生活していて、気がついたらそのような症状がなくても生活できていた」という状態を目指すという発想のもと、治療を行います。

摂食障害の治療と課題 一人一人に合わせた治療を考えるためには

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摂食障害は精神疾患のなかでも死亡率が平均7~10%と高く、放っておくと危険な病気のひとつです。しかし摂食障害の治療は非常に難しく、時間がかかるため、医師と患者が双方に理解しあってじっくりと治療を進めていく体制を作り上げることからスタートします...

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石川 俊男

国立国際医療研究センター国府台病院心療内科特任部長

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治療のゴールは人それぞれ異なります。症状や体質、病状には個別性がありますから、全ての患者さんが同じゴールを目指す必要はありません。就職して働くことであれ、趣味を見つけてサークル活動を始めるであれ、その方ができそうなことをしていくことが、その方にとってのゴールへの道筋につながっていきます。

子どもの心の病気に対する治療と支援-摂食障害と児童虐待

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千葉大学大学院医学研究院「子どものこころの発達研究センター」特任教授の中里道子先生は、2005年から2007年までロンドン大学精神医学研究所・モーズレイ病院の摂食障害ユニットに留学されていました。この記事では、中里先生のご専門である摂食障害に...

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中里 道子

千葉大学 子どものこころの発達教育研究センター 特任教授、千葉大学医学部附属病院 精神神経科 こどものこころ診療部

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