西日本の小児医療を支える
兵庫県立こども病院

小児・周産期医療を支える一員として、
高度かつ寄り添った医療を提供
小児・周産期医療は、非常に繊細で専門性の高い領域です。複数の臓器にまたがる病気を抱えるお子さんも少なくなく、また成長と発達を見据えた医療の提供が求められます。近年はハイリスクな出産も増加しており、小児・周産期医療を支える体制そのものの維持が課題となっています。
こうした社会状況のなか、私たちのような小児専門病院が果たす役割はますます大きくなっています。当院ではNICU(新生児集中治療管理室)を備え、高度な新生児医療に対応するとともに、近畿圏に5施設ある小児がん拠点病院の1つとして西日本の広い範囲からお子さんを受け入れるなど、質の高い医療を安定して提供するべく力を注いでいます。今後は保護者の方も含めた療養環境の整備や、ファシリティドッグ*の導入などにも取り組みながら、“本当によい小児医療”の形を当院から発信していけたらと考えています。
当院のスタッフは皆、質の高い医療の提供に誇りをもって日々子どもたちと向き合っています。お子さんのことで不安を感じたときには、ぜひ私たちを思い出していただけたらうれしいです。
病院など特定の施設に勤務するために専門的に育成された犬。

写真:PIXTA
チーム医療を実践し、
健やかな成長とよりよい未来を支える
小児医療には、診療科の垣根を越えた連携が求められる分野が多くあります。たとえば、脊髄や膀胱、骨の発達など多領域に影響を及ぼす二分脊椎は、その代表的な病気の1つです。二分脊椎の診療においては、脳神経外科や整形外科、泌尿器科など各科の専門的な視点からの評価と治療が欠かせません。
当院では、このような横断的な診療体制を日常的に維持しており、実際、二分脊椎外来では先述した3科で診察・検討し、治療方針を決定する体制を敷いています。
小児の病気は、治療を行っても成長とともに状態が変化することも珍しくなく、私たちはこのような病気と毎日向き合ってまいりました。小児専門病院だからこそ持ち得る専門性を最大限に発揮し、診療にあたらせていただきます。お困りの際は、どうぞ安心してご相談ください。
兵庫県立こども病院における
小児尿路結石・小児がん・
先天性心疾患・先天性股関節脱臼
の治療
小児尿路結石の治療
複数の病気が絡み合う複雑な症例においても対応可能な体制を構築
尿路結石は、尿に含まれる成分が結晶となって腎臓などに石(結石)が生じる病気です。画像診断は超音波検査を中心に行い、被ばくの問題があるX線CTは必要と思われるお子さんのみに行うよう配慮しています。

イラスト:PIXTA
なお、尿路結石に水腎症(腎臓に尿がたまって腎臓が腫れる病気)など先天性の病気を合併しているお子さんもいます。生まれつき腎臓と尿管の境界である腎盂尿管移行部が狭い場合、尿がうまく流れず、水腎症の発症につながります。尿路疾患を合併している場合には、双方の治療が必要になることもあるため、診断・治療には高い専門性が求められますが、当院ではこうした複雑なケースにも対応できる体制を整えています。
高い専門性を維持し、可能な限り負担を減らした治療/排石率の高い治療を実践
尿路結石の治療には、大きく分けて内科的治療(手術以外の治療)と手術があり、治療方針については、結石の大きさや位置、症状の程度などを総合的に評価して決定していきます。
小さな結石であれば、水分摂取を心がけることで自然排石が期待できるケースもあります。また、結石の成分によっては、薬で結石を溶かす治療(溶解療法)が効果的なこともありますので、当院では、お子さんの体にできるだけ負担の少ない方法を優先的に検討し、慎重に治療を進めています。

一方で、結石が大きい場合や、痛みを繰り返す場合などには、結石を取り除く手術が必要になります。手術には、主に体外衝撃波砕石術(ESWL)、経尿道的腎尿管結石砕石術(TUL)があり、当院では治療の確実性を重視し経尿道的腎尿管結石砕石術を実施しています。
経尿道的腎尿管結石砕石術は、細い内視鏡を尿道から挿入し結石を直接確認したうえで、レーザーを用いて細かく砕き、砕片を回収する治療です。手術は約1時間半程度で終了します。

経尿道的腎尿管結石砕石術は全身麻酔が必要になるものの、内視鏡で直接結石を確認するため、ほぼ確実に結石を砕くことが可能です。また、破砕した結石は専用の器具で回収するため、体外衝撃波砕石術に比べて治療後の結石の残存が少ないこともメリットです。ただ、使用する内視鏡は成人用のものですので、小児の狭い尿管に対する経尿道的腎尿管結石砕石術は、繊細で高度な技術が求められます。
当院では、尿路結石診療を得意とする原泌尿器科病院 院長の井上貴昭先生にご相談しながら手術を行いますので、安心して治療をお任せいただければと思います。また、よりよい条件のもと治療ができるよう、プレステンティング*も全例で行っています。こちらも処置の際には全身麻酔が必要になりますが、尿管の十分な口径を確保しておくことで、排石率の向上や合併症の軽減が期待できます。
プレステンティング:手術の2〜3週間前にシリコン製の管を膀胱から腎臓まで挿入して、尿管を拡張しておく処置。
小児泌尿器に精通した医師・スタッフが連携し、将来を見据えた医療を提供
小児の尿路結石の手術では、全ての処置に全身麻酔が必要となるため、小さな体に対して、適切に麻酔をかけられる体制が重要です。当院では、小児麻酔を専門とする麻酔科医による十分な管理のもと*、安全かつ負担の少ない治療の提供に努めています。自然排石が難しい場合にも、小児に特化した設備とチームによって、安心して手術を受けていただける環境が整っています。
麻酔科標榜医、日本小児麻酔学会認定医:香川 哲郎先生

また、尿路結石は再発の可能性があり、代謝異常や遺伝的な要因が関係しているケースもあります。当院では結石の成分分析を行い、必要に応じて代謝内分泌科や腎臓内科、臨床遺伝科と連携し、包括的な診療を行っています。
さらに、成長とともに腎機能がどのように推移していくかを見守ることも重要です。当院では結石の治療にとどまらず、小児医療を専門とする病院として、将来の腎機能に配慮しながら継続的なフォローが可能な体制を整えています。お子さんの健康を長く支えてまいりますので、心配なことなどがございましたら、どうぞお気軽にご相談ください。

小児がんの治療
西日本において小児がん医療の砦となるべく、がんの種類を問わず診療に取り組む
小児がんと聞くと不治の病という印象を持つ方もいらっしゃると思いますが、治療や診断技術などの進歩により、生存率は大きく改善しています。抗がん剤や放射線治療感受性が高い腫瘍も多く、集学的治療を駆使して可能な限り治癒を目指した治療戦略の立案を目指します。一方で小児がんに対して集学的治療を実施できる医療機関は年々減少しており、またその希少性から各医療機関において十分な診療経験を積むことも容易ではありません。
そのようななか、当院 血液・腫瘍内科では、年間約100例あまり*の新規症例の診療経験を有しています。白血病などの造血器腫瘍のみならず、脳腫瘍や神経芽腫、横紋筋肉腫なども含め小児科領域の全てのがんの治療に取り組んでいるほか、24時間365日必ず小児腫瘍を専門とする医師が待機し、集中治療科や救急科とも緊密に連携をとりながら、基本的にどのような状態のお子さんも受け入れ可能な体制を敷いています。
2023年1月~12月実績(113例)

小児がんにおいては全国の専門医が力を合わせて診断や治療法の開発に取り組み、全国どこに住んでいても均質で最新の治療を受けることができるべきだと考えています。それを担うのが2014年に発足した日本小児がん研究グループ(JCCG)です。当院もJCCGに所属する基幹施設のひとつとして子どもたちの笑顔と未来を守るため、日々診療技術を磨いています。
JCCGでは、全国どこにいても最新の技術による診断が受けられるようなシステムを構築しており、治療は多施設共同研究の成果に基づいた全国共通の治療方針(プロトコール)に沿って進めています。また、全国約200の医療機関が経験を持ち寄り、新しい治療の研究・開発にも積極的に取り組んでいます。
希少な小児がんを長年診療してきた経験は、小児がんに向き合ううえで当院の大きな強みだと感じます。受け入れ体制は十分に整えておりますので、お困りの際には遠慮なくご相談ください。
治療が終わったその先の人生も常に意識し、よりよい小児がん治療を追求
小児がんは、治療が終わったらそれで終了ではありません。お子さんには、がんを克服したその先に40年、50年、あるいはそれ以上の人生が待っています。
当院では、がんの治癒を目指すだけでなく、その後の合併症や後遺症をできるだけ少なくできるような治療の実践・開発にも注力しています。たとえば、造血幹細胞移植が必要な高リスクの白血病では、移植前処置の強度を弱めた造血幹細胞移植に取り組んでいます。治療効果を保ちながらも、従来の移植に比べて晩期障害を抑えるための選択肢の一つとなります。さらに、当院では新たな細胞治療としてCAR-T細胞療法も 2023年から導入しました。

写真:PIXTA
また放射線治療では、隣接する神戸陽子線センターと連携し、線量選択性に優れ、欧米では標準治療に位置づけられる陽子線治療を積極的に活用しており、2025年からはIMRTや定位放射線治療にも対応可能となりました。同センターとは渡り廊下で行き来ができるようになっていますので、緊密な連携により鎮静が必要な小さなお子さんや、化学療法との併用が必要なお子さんにも柔軟に対応可能な体制が整っており、これらも当院ならではの強みです。
がん治療中も“にこにこ”でいられるように――多職種が一丸となってサポート
小児がんの治療においては、治療中の苦痛をできるだけ和らげる配慮も大切です。当院では、治療に伴う不安やつらさに寄り添う医療にも注力しています。たとえば高リスクの急性リンパ性白血病では、骨髄検査や髄腔内注射などの痛みを伴う検査処置を合わせて20回以上行うケースもあります。たとえ治癒が得られたとしても、こうした処置がつらい記憶として残ってしまうと治療を終えた患者さんから聞かされることもあります。
そのため当院では、小児専門の麻酔科医*と連携し、病棟で適切に麻酔をかけることでできる限り処置の苦痛を軽減するよう努めています。2004年からは、処置の前に麻酔(吸入麻酔や静脈麻酔)を行う取り組みを行っており、中には処置そのものを覚えていないお子さんもいるほどです。
麻酔科標榜医、日本小児麻酔学会認定医:香川 哲郎先生

また、看護師や保育士、ホスピタル・プレイ・スペシャリスト*などさまざまなスタッフが協力して、処置前におもちゃや遊びを使った“プレパレーション(事前説明)”を行うなどさまざまな工夫を凝らしています。
日本ホスピタル・プレイ協会が指定するホスピタル・プレイ・スペシャリスト(HPS) 養成講座を修了した者

長く続く小児がんの治療には、不安や悩み、ご家族のご負担がつきものです。治療前・治療中のお子さんやご家族のご相談には、がん相談支援室で看護師や医療ソーシャルワーカーが丁寧に対応するほか、必要に応じて「にこにこサポートチーム(緩和ケアチーム)」や医師、看護師などが一緒に考え、支えてまいります。小児医療に特化した病院としての強みを生かし、よりよい治療を安心して受けていただけるよう、これからも取り組んでまいります。

先天性心疾患の治療
長年の経験に裏打ちされた医療で、自然に笑顔で過ごせる毎日を目指す
先天性心疾患とは、生まれつき心臓の構造に異常がある状態を指します。数多くの病気がありますが、たとえ同じ病名であっても心臓の構造や重症度はお子さんによって異なるうえ、複数の先天性心疾患が組み合わさっていることもあり、小児の病気の中でも特殊で複雑な領域となります。治療(修復法)の良否がお子さんの長い人生に影響するため、治療にあたる外科医としてその責任は重大です。

非常に多様な病気の特性上、医師1人の経験のみでは対応しきれない場合がありますが、当院の心臓血管外科は、病院開院時から50年以上にわたって診療に取り組んで来た歴史があります。現在までに実施されてきた手術の記録が詳細に残っており、代々経験として受け継がれてきました。長い年月で培った経験をもとに複雑な心疾患にも対応できる体制が整っていることは、当科の何よりの強みです。

写真:PIXTA
先天性心疾患の治療は、複数回の手術が必要になることもあり、いくつものハードルを乗り越えなければなりません。ただ、その中でお子さんが無事に手術を終えられることはもちろん、普段の生活ではできるだけ心臓を意識せず、健やかに育っていただけるような治療を提供することが私たちの目標であり、願いです。
心臓血管外科だけでなく、産科や新生児科、麻酔科*、集中治療科など、複数の診療科の医師・看護師も含め、総力をあげてお子さんをサポートいたします。不安なことがありましたら気兼ねなくお尋ねください。
麻酔科標榜医、日本小児麻酔学会認定医:香川 哲郎先生
大動脈縮窄症・大動脈弓離断の治療――短時間で病態を見極め、よりよい治療を追求
大動脈縮窄症および大動脈弓離断症は、大動脈(体の中で最も太い血管)の一部が狭窄(狭くなること)、あるいは途絶える病気です。

イラスト作成・提供:松久 弘典先生
大動脈縮窄症と大動脈弓離断症はどちらもほとんどの場合で手術が必要です。ただし、手術を行うまでの間にも動脈管が閉じてしまう可能性があるため、診断がついた時点で(胎児診断がある場合は出生後)速やかに動脈管を開く作用のある薬を投与し、状態の安定を図ります。薬を投与しても血流が回復しないこともあり、その場合は緊急手術となるため、当院ではお子さんの状態を短時間で見極め、適切な治療を行えるよう努めています。

イラスト作成・提供:松久 弘典先生
手術では、狭窄の原因となる動脈管組織を切除し、血管をつなぎ合わせます。複数の修復法がありますが、当院では今後の発育も考慮し、できるだけお子さん自身の血管を使った再建術に努めています。血管の端と端をつなげることが難しいと判断した場合には別の血管(肺動脈)の一部を使用することで合併症や再狭窄のリスク低減を図るなど、一刻を争う状況であってもよりよい医療を追求できる体制が整っています。
大動脈弁疾患の治療――幅広い選択肢の中から、現在そして未来も守れる治療を見出す
大動脈弁疾患は、心臓の弁に異常があり、血液が上手く全身に送り出せなくなる病気です。狭窄症と逆流症(閉鎖不全症)がありますが、小児の場合、特に乳幼児期までのお子さんでは狭窄を伴う割合が多くなります。
新生児期には狭くなった弁を広げる治療が必要となることがあります。外科手術と、細い管を使って風船(バルーン)で弁を広げるカテーテル治療があり、当院ではまず体への負担が少ないカテーテル治療を優先して行います。
その後、弁の狭窄や逆流に対して手術が必要になるお子さんもいますが、その場合はできる限りお子さん自身の弁を温存する弁形成術を行っています。また、形成が困難なケースでは、異常のある大動脈弁を人工弁に置き換える手術が必要になります。ただ、人工弁では抗凝固薬(ワルファリンカリウム)を飲み続ける必要があり、成長に伴って大きくならず、将来的に再置換が必要になる場合もあるため、当院では1歳前後の適応があるお子さんに対しては“ロス手術”を実施しています。

イラスト作成・提供:松久 弘典先生
ロス手術とは、異常のある大動脈弁を自身の肺動脈弁に入れ替える手術です。肺動脈弁であれば成長に伴って大きくなり、また抗凝固薬を飲み続ける必要もありません。なお、移植した肺動脈が拡張し、弁逆流が生じるリスクがあるため、当院では周囲の血管で包み込むなどの工夫を加え、可能な限りリスクを減らした治療に努めています。

先天性股関節脱臼の治療
家庭では気付きにくい脱臼――気になる足の左右差は医師へ相談を
先天性股関節脱臼(発育性股関節形成不全)とは、足の付け根の関節が不安定になったり、はずれたりする病気です。徐々に脱臼が生じるため、痛みを感じることはまずなく、多くは乳児健診(1か月健診や4か月健診など)で発見されます。
股関節の開きが悪い、太もものしわの数・深さに左右差がある場合には、脱臼の可能性があります。特に、女の子・逆子で生まれた・ご家族に同じ病気を経験した方がいる・向き癖がある場合は、よりリスクが高まるとされていますので、心配な場合にはかかりつけの小児科や、小児整形外科へ一度ご相談いただくとよいでしょう。

写真:PIXTA
先天性股関節脱臼が疑われる場合には、画像検査を行います。当院では、月齢に応じて超音波検査とX線(レントゲン)検査を使い分けており、生後1か月頃のお子さんには超音波検査を、生後3か月以降のお子さんにはX線検査も追加して、関節の状態を詳しく調べていきます。
先天性股関節脱臼は、予防活動の普及や少子化の影響で、近年は発症するお子さんが少なくなりました。これは何より喜ばしいことですが、一方で、専門的な知見や診療経験のある医師が減ってきているという側面もあります。その点、当院では1970年の開院以来、一貫して“先天性股関節脱臼”をメインテーマとして取り組んできました。これまでの経験を生かして診療いたしますので、お困りのことがありましたらぜひ一度当院へいらしていただければと思います。
50年以上にわたって蓄積してきた知見に基づいた診療を実践
先天性股関節脱臼の治療は、はずれている関節を元の位置に戻すこと(整復)が基本となります。治療方法は月齢によって異なり、当院では生後1か月ほどのお子さんに対しては、抱っこの仕方やおむつの当て方など保護者の方へ生活の指導を行いながら、経過観察をします。このとき、必要に応じてM字型の足の形を補助する装具を使うこともあります。

生後1か月のこどもに装着するMittelmeier-Graf装具(左) リーメンビューゲルの写真(右)
生後3か月以降のお子さんに対しては、“リーメンビューゲル”というベルト型の装具を使った治療を行います。入院の必要がなく、約80%の割合で整復が得られるとされる治療です。当院では3か月ほど装着いただいていますが、大腿骨頭壊死が起こることもあるため、適応を慎重に見極めるとともに、細心の注意を払って経過を観察していきます。

牽引中の写真 最初水平牽引(左) その後開排牽引(右)
装具による整復が難しい場合には、入院による牽引療法を行います。これは少しずつ足を引っ張ることで股関節を整えていく治療です。入院期間はお子さんによって異なるものの、平均して6週間ほどとなります。最近では3歳未満のお子さんの場合、ほぼ100%整復される治療法です。
早期発見に越したことはありませんが、もし発見が遅れたとしても、長年の経験と蓄積されたデータをもとに全力で対応いたします。一人ひとりのお子さんの状態に合わせた治療を提供していますので、ぜひ安心してお任せください。
子どもたちの健康な足を守るため、治療後の成長も見守り支える
先天性股関節脱臼は、関節を整復すれば終わりではなく、その後の発育を見守ることがとても大切です。将来的に関節の形に異常が残ることがあるため、当院では身長の伸びが止まる頃まで、数か月から数年ごとにX線検査を行って経過観察を行います。

重いものを持つことなどは避けていただくようにお伝えしていますが、よほど注意が必要なケースを除き、当院では基本的に運動は制限していません。安心して健やかな生活を送っていただけるようサポートいたしますので、どうか悲観しすぎず私たちと一緒に治療を進めていきましょう。

- 公開日:2025年9月1日


