せいりふじゅん

生理不順

女性特有

目次

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概要

生理(月経)はおよそ月一回規則正しくやってきて、1週間程度続き、自然に止まるというのが順調とされています。この周期が長い・短い場合や、期間・出血量などが変動する場合を生理不順(月経不順)と呼びます。

正常な月経の範囲は、月経周期(月経1日目から次の月経1日目の前日までの日数)が25~38日、月によるムラが6日以内、出血が続く日数は3~7日とされています。ホルモンのバランスが安定しない若い人(特に初潮(初経)から数年以内)にはよくあることで、まったく問題のないこともあります。しかし、いつまで経っても周期が安定しないような場合には、なんらかの治療が必要な病気が隠れていることもあるため注意が必要です。

原因

月経が起こる仕組みは、まず脳の視床下部の刺激に反応して脳の下垂体からホルモンが分泌され、そのホルモンが血流にのって卵巣に届きます。卵巣は女性ホルモン(エストロゲン=卵胞ホルモンとプロゲステロン=黄体ホルモン)を放出します。女性ホルモンは子宮に働きかけ、子宮の内側に子宮内膜を作ります。やがて卵子が成長して卵巣から放出され(排卵)、精子がやってくると受精して受精卵となり、子宮にたどり着いて子宮内膜に着床し、妊娠が起こります。卵子が精子と出会わないと、女性ホルモンは減少し子宮内膜が崩れ落ちて外に出てきます。これが月経です。

こういったサイクルが崩れる理由には以下のようなものが考えられます。

卵巣に指示を出す脳の部位に原因がある場合

脳の視床下部と下垂体からホルモンが放出されています。これらの部位に何らかの病気(下垂体腫瘍や脳腫瘍など)がある、これらの部位に作用するような薬を使用している、ストレス・生活習慣の乱れ・過労・過剰なダイエットなどによってホルモン分泌のバランスが乱れ、月経のリズムが崩れることがあります。

排卵にトラブルがある場合

卵巣では卵子が未熟な状態で蓄えられています。これが脳からのホルモンの作用を受けて成熟し、卵巣の膜を破って外に出て排卵されます。これらの仕組みに何らかの問題が起こると、排卵がうまくいかなくなります。

排卵をきっかけに卵巣が分泌する女性ホルモンの種類が変化しますが、排卵がうまくいかないと女性ホルモンのバランスもうまく保たれないため、周期や出血量・出血期間が不安定になります。

月経が始まって数年間は、脳も卵巣も未熟なため、排卵は起こったり起こらなかったりすることはよくあることです。また、50歳近くなると卵巣の機能が低下して閉経となりますが、閉経前の数年間(更年期)にも排卵は不安定になり、月経も不順になりますが、これは病気というわけではありません。

不正出血を月経と間違えている場合

子宮や腟の傷、ポリープ、がんなどからの出血を、「月経が早く来た」、「少なかった」と間違える場合があります。また、実は知らないうちに妊娠していて、自然に流産してしまった、流産はしていないが出血しているという状態を「月経が不安定だ」と感じる場合もあります。

 

症状

生理不順の場合、月経が遅れる・早く来すぎる、出血量が多い・少ない、期間が短い・長すぎるといったことが起こります。これらのうち、人によっては特に目立った傾向がある場合もあります。

治療

月経不順に対しては、原因に応じた治療を行います。

卵巣に指示を出す脳の部位が原因の場合

脳に腫瘍がある場合は手術を行うことがあります。また、飲んでいる薬が原因であれば、薬の変更や中止を行うこともあります。

排卵にトラブルがある場合

ホルモンのリズムを整えるため、飲み薬などで女性ホルモンを補う治療を行うこともあります。

妊娠したいという希望がある場合、排卵を促す薬や子宮内膜の成長を助ける薬を使用するなど、いわゆる不妊治療が行われます。

不正出血を月経と間違えている場合

まずは出血がどこから起こっているのかを調べることが必要です。原因にポリープやがんがある場合には、手術などで取り除くことがあります。

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