はなみず

鼻水

鼻

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概要

人間の身体は、有害な微生物や物質などの外敵が体内に侵入しようとすると、分泌液を出して外敵を排除しようとします。この外敵に対して、鼻で分泌されるものが鼻水です。くしゃみや鼻づまりも外敵から身を守るための防衛機能の一つで、外敵を体内に侵入させないようにしたり、排除するために起こります。

鼻水は主に防衛機能が働いた結果の反応であることから、多くは治療の必要がなく、1週間程度で治まることがほとんどです。しかし中には原因を治療しなければ症状が治まらない場合もあります。また、鼻水と思っていても実は鼻水ではない場合もあります。

原因

鼻水は主に体の防衛反応によるものですが、その原因は多岐に渡ります。大きく原因を分けると以下のようになります。

細菌・ウイルスが原因の鼻水

鼻から喉までの気道のことを上気道といい、この部分に細菌・ウイルスが感染し炎症を起こすと鼻水が出ることがあります。

細菌・ウイルスによる感染症として、特に身近なものが風邪やインフルエンザです。鼻水のほか、鼻づまり、くしゃみ、喉の痛み、咳、体のだるさなどがよくみられる症状で、このような症状は多くの場合1週間程度で治まります。

また、副鼻腔炎も代表的な病気の一つです。ドロッとした黄色や緑色の鼻水が出る、鼻の周りや顔に痛みがある場合には副鼻腔炎が疑われます。

アレルギーが原因の鼻水

アレルギー反応によって鼻水が起こることも多く、アレルギー反応を引き起こすものとしては花粉やダニ、ハウスダスト、化学物質などがあります。アレルギーが原因の場合には、水っぽいサラサラした鼻水、鼻づまり、くしゃみがよくみられます。多くの場合アレルギーの原因となる物質(アレルゲン)にさらされている限り、このような症状が続きます。

外傷などが原因の鼻水

頭を強く打った場合、鼻の穴からサラサラとした液体が出ることがあります。鼻から出る液体は、一般的にみられる鼻水だと勘違いすることがありますが、これは脳や脊髄を保護している脳脊髄液が漏れたものです。脳脊髄液は鼻からだけでなく、耳から出ることもあります。

髄膜炎をはじめとする重い病気を引き起こす可能性があるため、頭を強く打った後に鼻や耳からサラサラした液体が出る場合には注意が必要です。

上記以外が原因の鼻水

温度差(寒暖差)や一部の薬も鼻水の原因になりえます。原因となる薬は、非ステロイド抗炎症剤、降圧剤、経口避妊薬、精神安定剤、勃起不全改善薬などです。

症状

症状が鼻水だけのこともありますが、多くは鼻づまりなどの鼻の症状、発熱などの全身症状が伴います。原因によっては顔に痛みが生じる場合もあります。

鼻水に伴って起こりやすい症状の詳細については以下の記事を参照してください。

また、透明や白色、黄色など、鼻水にはさまざま色がありますが、色の違いによって原因が異なる場合があります。

一般的には成人よりも子供や赤ちゃんの方が鼻水が出やすく、子供や赤ちゃんに起こりやすい病気というのもあります。

治療

鼻水の治療は原因によって大きく異なります。一般的に行われることの多い治療には、以下のようなものがあります。

細菌・ウイルスが原因の鼻水の治療

鼻水を減らす薬や解熱鎮痛剤、抗菌薬、抗インフルエンザ薬など、原因や症状に応じた薬で治療を行うのが一般的です。慢性の副鼻腔炎など一部の病気では、内視鏡を鼻に入れて行う手術が必要になる場合もあります。

アレルギーが原因の鼻水の治療

抗ヒスタミン薬や点鼻薬、薬の吸入治療(ネブライザー)、レーザー治療など、アレルギーが原因の鼻水の治療は多岐に渡ります。

レーザー治療は、レーザーの光を鼻の粘膜に照射し、粘膜を瘢痕化させ鼻水を少なくする治療です。効果は永久的ではないので何度か繰り返すことも多いです。

外傷などが原因の鼻水(脳せき髄液が鼻にもれた場合)の治療

外傷などによって鼻から液体(脳脊髄液)が流れ出た場合の治療としては、ベッド上で安静にする保存的治療と手術療法の2つの方法が一般的です。手術療法では鼻の中や外から内視鏡を入れて行うものと開頭して行うものがあり、状態に応じて選択されます。

上記以外が原因の鼻水の治療

温度差(寒暖差)によるものに対しては、点鼻ステロイド薬や抗ヒスタミン薬による治療が主体となります。

薬の副作用で起こる鼻水に対しては、薬の中止が最善の治療になりますが、薬を中止できない場合には主に点鼻ステロイド薬や抗ヒスタミン薬などで症状を抑える治療が選択されます。

 

「鼻水」に関連する他の症状