抗がん剤による治療救援化学療法
最初の治療の効果が得られない場合や再発した場合に、初めに検討される治療法です。さまざまな薬の組み合わせが研究されてきた治療法で、これまでに多くの患者さんに行われてきました。
抗がん剤による治療(救援化学療法)とは?
最初の治療とは違う種類の抗がん剤を投与して、がん細胞を減らします。
救援化学療法と呼ばれます。
ポイント
- がん細胞の増殖を阻止してがん細胞を減らす
- がん細胞だけではなく、正常な細胞もダメージを受ける
- 再発・難治の患者さんで初めに検討される
- 多くの実績がある治療法
主に血液内科がある施設で行われています。
抗がん剤の副作用や注意点
抗がん剤は、がん細胞だけではなく正常な細胞にもダメージを与えるため、さまざまな副作用が起こる場合があります。抗がん剤の種類や組み合わせによっても現れる副作用は異なります。
抗がん剤治療によって現れることのある副作用としては、脱毛、吐き気や嘔吐、食欲不振、倦怠感などがあります。
治療を受けることができる方
日本では、最初の治療の効果が得られない場合(難治性)または再発した場合に、救援化学療法、CAR T細胞療法、造血幹細胞移植が治療の主な選択肢となります(2024年3月現在)。患者さんの体の状態やこれまでに受けた治療など、さまざまな条件を考慮して治療を受けられるか判断されます。必要に応じて主治医の先生に治療法について相談してみましょう。